7 違う
いつもより、短いです・・・。
「あの、離々亜ちゃん。聞きたいことが、あるんだけど・・・」
「どうしたの?」
「あのね・・・」
「あっ!」
離々亜ちゃんが、突然、叫んだ。
「え、何?」
「あの3人・・・。こっちへ来る!」
振り返ると、零里たちがこっちへ向かってくるのが、分かった。
「今日も、いるね・・・」
「うん・・」
「あ、千夏じゃ~ん」
零里は、私の名前を呼ぶ。
「あ!リリクズも、一緒だ~!」
「ホントだ。何気にいるし」
「・・・えっ・・・?」
離々亜ちゃんが、固まった。
やっぱり、この人が『リリクズ』・・・。
「ウケる~!夢の中に、ずーっと閉じこもってるんだ!」
「アハハ!」
3人は、笑いながら去った。
「離々亜ちゃん・・・。やっぱり、あなたが『リリ・・・」
「・・・う」
「え?」
「違う・・・違う、違う!あたしは、『リリクズ』なんかじゃないっ!」
「離々亜ちゃ・・・」
「あたしは、離々亜。増﨑 離々亜よっ!『リリクズ』じゃない!違う・・・違うのに・・・」
この人は・・・私の知ってる離々亜ちゃんじゃ、ない。
いったい、どうしたの?離々亜ちゃん・・・。
「あたしは・・・あたしは・・・!!」
「もう、いい・・・。いいよ、離々亜ちゃん・・・」
「え・・・千夏・・・?」
「私は、信じるよ。そうだよね。離々亜ちゃんは、離々亜ちゃんだよね」
「うん・・・ありがとう・・・」
離々亜ちゃんは、私が『リリクズ』の意味を知っていたのを、分かっていたみたい。
だって、私の頭の中で考えていることが、たまに分かるって言っていたから。
でも・・・『リリクズ』は、離々亜ちゃんじゃなかった。
私は、てっきりそうだと思っていたけれど・・・。
他に、考えられない・・・。
『リリクズ』は、いったい誰なの・・・?
翌日。
私は、学校に来てからも、離々亜ちゃんのことばかり考えていた。
よく考えたら、私あの人のこと、何も分からない。
何でいつも、夢の中にいるのか。
どうして、私の名前を知っていたのか。
そして・・・名前の漢字。なぜ、『離れる』という文字を使っているのか。
分からない・・・何も分からないよ・・・。
教えてよ、離々亜ちゃん・・・。
あなたは、何者なの・・・?
私は、真実が知りたいんだ。
教えて・・・。フリー・ワールドで。




