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フリー・ワールド  作者: あお
~院上 千夏編~
7/11

7 違う

いつもより、短いです・・・。

「あの、離々亜ちゃん。聞きたいことが、あるんだけど・・・」

「どうしたの?」

「あのね・・・」

「あっ!」

離々亜ちゃんが、突然、さけんだ。

「え、何?」

「あの3人・・・。こっちへ来る!」

振り返ると、零里たちがこっちへ向かってくるのが、分かった。

「今日も、いるね・・・」

「うん・・」

「あ、千夏じゃ~ん」

零里は、私の名前を呼ぶ。

「あ!リリクズも、一緒だ~!」

「ホントだ。何気なにげにいるし」

「・・・えっ・・・?」

離々亜ちゃんが、固まった。

やっぱり、この人が『リリクズ』・・・。

「ウケる~!夢の中に、ずーっと閉じこもってるんだ!」

「アハハ!」

3人は、笑いながら去った。

「離々亜ちゃん・・・。やっぱり、あなたが『リリ・・・」

「・・・う」

「え?」

ちがう・・・違う、違う!あたしは、『リリクズ』なんかじゃないっ!」

「離々亜ちゃ・・・」

「あたしは、離々亜。増﨑 離々亜よっ!『リリクズ』じゃない!違う・・・違うのに・・・」

この人は・・・私の知ってる離々亜ちゃんじゃ、ない。

いったい、どうしたの?離々亜ちゃん・・・。

「あたしは・・・あたしは・・・!!」

「もう、いい・・・。いいよ、離々亜ちゃん・・・」

「え・・・千夏・・・?」

「私は、信じるよ。そうだよね。離々亜ちゃんは、離々亜ちゃんだよね」

「うん・・・ありがとう・・・」

離々亜ちゃんは、私が『リリクズ』の意味を知っていたのを、分かっていたみたい。

だって、私の頭の中で考えていることが、たまに分かるって言っていたから。

でも・・・『リリクズ』は、離々亜ちゃんじゃなかった。

私は、てっきりそうだと思っていたけれど・・・。

他に、考えられない・・・。

『リリクズ』は、いったい誰なの・・・?


翌日。

私は、学校に来てからも、離々亜ちゃんのことばかり考えていた。

よく考えたら、私あの人のこと、何も分からない。

何でいつも、夢の中にいるのか。

どうして、私の名前を知っていたのか。

そして・・・名前の漢字。なぜ、『はなれる』という文字を使っているのか。

分からない・・・何も分からないよ・・・。

教えてよ、離々亜ちゃん・・・。

あなたは、何者なの・・・?

私は、真実が知りたいんだ。

教えて・・・。フリー・ワールドで。

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