4 私
今回は、少し、長いです。
ガラガラー。
あ~!良かった、セーフ・・・。
「フン!遅かったじゃない、千夏。ほ~ら、今日もボサボサの・・・って、え!?」
零里たちは、固まった。
「・・・何?」
「あんた、その髪型っ・・・」
「それが、何か?」
「・・・アハッ!似合わなさすぎっ!」
「あんたは、ボサボサの髪の方が、お似合いだっつーの!」
零里たちは、思いっきり笑う。
何でだろう。自分のことなのに、離々亜ちゃんのことで、笑っている感じがする。
私は、零里たちを、にらんで言った。
「あんたたちは、どうしてこんなことで笑っているのか、全然分からないんだけど。それより、そこ、どいてくれない?ホームルーム、始まるから」
「なっ・・・!!」
私は、何もなかったように、席に着いた。
言えた・・・。言い返せたよ、離々亜ちゃん・・・!!
私、少しは強くなれたかな?
先生の声がする。
「は~い。ホームルーム始めるよ~」
休み時間になった。
私は、いつものように、メモ帳とシャーペンを・・・ということには、ならなかった。
私は、1人で図書館に行った。
好きな本を借りて、図書館で読んだ。
こっちの方が、いつもやっていることより、何倍も楽しい。
これ、毎日の習慣になるといいな・・・。
すると。
「ハアッ、ハアッ・・・。いたいた、千夏!」
「ったく・・・。探させないでよ!」
「こっちは、昨日までの趣味が、変わるとは思ってなかったんだからね」
と、3人が来て、机に近づいでくる。
「あんたが、本読むと、なんかおかしいのよね!」
「確かに。教室で1人でいた方が、ずーっと、お似合いだっつーの!」
「うんうん!」
周りの人が、迷惑そうにしている。
だって、うるさいもの。
ガタッ。
私は、立ち上がった。
手が震える。でも、言わなきゃ!
「・・・出てって」
「は?」
「もう言いたいことは、言ったでしょ?じゃあ、出てって」
「何でよ~?あたしたちは、本を借りに・・・」
「これ以上、いられても、迷惑なだけなの。・・・ここから、出てって!」
「・・・・・・」
3人は、無言のまま、図書館から出て行った。
・・・私も、行こうかな。もう授業、始まるし。
そのころ、零里たちは・・・。
「ねぇ。千夏ってさ、あんなに言い返す奴だったっけ?」
「今日からね」
「前より、もっとウザくなったわ~」
「なんかさ、昔、来てた、『リリクズ』に、似てきたし」
「あ~、分かる!」
ガラガラー。
「あ、千夏だ」
「戻ろ」
ガタガタ。
・・・また、言ってる、零里たち。でも、なんか全然平気だ。
今まで、私は、何をやっても合わないって、思っていた。
だって、色々言われるのが、怖くて。
でも、今、私は、これでいいんだって思える。
たった、一晩、自由になれただけで、こんなに変われた。
だって、大切なこと、分かったんだもの。
私は、『私』で、いいんだって。
自由なこと、していいんだって・・・。




