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フリー・ワールド  作者: あお
~院上 千夏編~
4/11

4 私

今回は、少し、長いです。

ガラガラー。

あ~!良かった、セーフ・・・。

「フン!遅かったじゃない、千夏。ほ~ら、今日もボサボサの・・・って、え!?」

零里たちは、固まった。

「・・・何?」

「あんた、その髪型っ・・・」

「それが、何か?」

「・・・アハッ!似合わなさすぎっ!」

「あんたは、ボサボサの髪の方が、お似合いだっつーの!」

零里たちは、思いっきり笑う。

何でだろう。自分のことなのに、離々亜ちゃんのことで、笑っている感じがする。

私は、零里たちを、にらんで言った。

「あんたたちは、どうしてこんなことで笑っているのか、全然分からないんだけど。それより、そこ、どいてくれない?ホームルーム、始まるから」

「なっ・・・!!」

私は、何もなかったように、席に着いた。

言えた・・・。言い返せたよ、離々亜ちゃん・・・!!

私、少しは強くなれたかな?

先生の声がする。

「は~い。ホームルーム始めるよ~」


休み時間になった。

私は、いつものように、メモ帳とシャーペンを・・・ということには、ならなかった。

私は、1人で図書館に行った。

好きな本を借りて、図書館で読んだ。

こっちの方が、いつもやっていることより、何倍も楽しい。

これ、毎日の習慣になるといいな・・・。

すると。

「ハアッ、ハアッ・・・。いたいた、千夏!」

「ったく・・・。探させないでよ!」

「こっちは、昨日までの趣味が、変わるとは思ってなかったんだからね」

と、3人が来て、机に近づいでくる。

「あんたが、本読むと、なんかおかしいのよね!」

「確かに。教室で1人でいた方が、ずーっと、お似合いだっつーの!」

「うんうん!」

周りの人が、迷惑そうにしている。

だって、うるさいもの。

ガタッ。

私は、立ち上がった。

手が震える。でも、言わなきゃ!

「・・・出てって」

「は?」

「もう言いたいことは、言ったでしょ?じゃあ、出てって」

「何でよ~?あたしたちは、本を借りに・・・」

「これ以上、いられても、迷惑なだけなの。・・・ここから、出てって!」

「・・・・・・」

3人は、無言のまま、図書館から出て行った。

・・・私も、行こうかな。もう授業、始まるし。


そのころ、零里たちは・・・。

「ねぇ。千夏ってさ、あんなに言い返す奴だったっけ?」

「今日からね」

「前より、もっとウザくなったわ~」

「なんかさ、昔、来てた、『リリクズ』に、似てきたし」

「あ~、分かる!」

ガラガラー。

「あ、千夏だ」

「戻ろ」

ガタガタ。

・・・また、言ってる、零里たち。でも、なんか全然平気だ。

今まで、私は、何をやっても合わないって、思っていた。

だって、色々言われるのが、怖くて。

でも、今、私は、これでいいんだって思える。

たった、一晩、自由になれただけで、こんなに変われた。

だって、大切なこと、分かったんだもの。

私は、『私』で、いいんだって。

自由なこと、していいんだって・・・。


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