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フリー・ワールド  作者: あお
~院上 千夏編~
3/11

3 自由

ガラガラー。

「うわ・・・きれい!!」

教室は何もかもが片付いていて、まるで建てたばかり見たい。

あ、私の机がある!

他のものも、全部学校と一緒。

ここって本当に夢なのかな?

窓から、身を乗り出す。

「ん~!いい眺め!!」

本当に自由だ。

何をしても何も言われない。笑われない。

さすが、自由な世界「フリー・ワールド」。

「気に入った?」

「あ、離々亜ちゃん!」

「千夏が、望んだ自由で良かった」

離々亜ちゃんが笑った。

「あ、笑うとカワイイね!!」

「え・・・あ、ありがと。そんなこと言われたの、初めてだよ」

離々亜ちゃん、顔を赤らめている。

「あの、さ。せっかくだけど、もう時間なんだ。

また、いつでも来てね。あ、そうだ!」

離々亜ちゃんは、手首に結んでいたひもをほどいて、私に渡した。

「これ、寝るときにいつでも、思い出せるように。

思い出せば、ここに来れるから」

「あ、ありがとう。じゃあ、また来るね!」

「うん。待ってる」

私は、向こうのドアへ走って行った。


ジリリリリー!!

「うわっ!!・・・時間だ!」

なるほど。離々亜ちゃんが言ってた「時間」って、この事だったんだ。

・・・でも、本当に夢の中にいたのかな、私?

不意に、手の中を見た。

「あ、ひもがある!!」

そう。離々亜ちゃんから、もらったひもだ。

「あれ、でも・・・」

私は、手の中にあるひもを見て、不思議に思った。

だって、ひもはリボンになっていたから。

寝ているときに、無意識にリボンにしたとは、思えない。

だとしたら、どうして・・・?

「千夏~!遅れるわよ~!!」

うわぁっ!ヤバッ!

「ハ~イ!!」

急いで着替えて、出かける準備をする。

「行ってきま~す!」

あ!リボン持ってきちゃった。どうしよう・・・。

・・・仕方ない。戻っている時間、ないし・・・。

私は、走りながら、髪の毛をリボンで結んだ。


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