3 自由
ガラガラー。
「うわ・・・きれい!!」
教室は何もかもが片付いていて、まるで建てたばかり見たい。
あ、私の机がある!
他のものも、全部学校と一緒。
ここって本当に夢なのかな?
窓から、身を乗り出す。
「ん~!いい眺め!!」
本当に自由だ。
何をしても何も言われない。笑われない。
さすが、自由な世界「フリー・ワールド」。
「気に入った?」
「あ、離々亜ちゃん!」
「千夏が、望んだ自由で良かった」
離々亜ちゃんが笑った。
「あ、笑うとカワイイね!!」
「え・・・あ、ありがと。そんなこと言われたの、初めてだよ」
離々亜ちゃん、顔を赤らめている。
「あの、さ。せっかくだけど、もう時間なんだ。
また、いつでも来てね。あ、そうだ!」
離々亜ちゃんは、手首に結んでいたひもをほどいて、私に渡した。
「これ、寝るときにいつでも、思い出せるように。
思い出せば、ここに来れるから」
「あ、ありがとう。じゃあ、また来るね!」
「うん。待ってる」
私は、向こうのドアへ走って行った。
ジリリリリー!!
「うわっ!!・・・時間だ!」
なるほど。離々亜ちゃんが言ってた「時間」って、この事だったんだ。
・・・でも、本当に夢の中にいたのかな、私?
不意に、手の中を見た。
「あ、ひもがある!!」
そう。離々亜ちゃんから、もらったひもだ。
「あれ、でも・・・」
私は、手の中にあるひもを見て、不思議に思った。
だって、ひもはリボンになっていたから。
寝ているときに、無意識にリボンにしたとは、思えない。
だとしたら、どうして・・・?
「千夏~!遅れるわよ~!!」
うわぁっ!ヤバッ!
「ハ~イ!!」
急いで着替えて、出かける準備をする。
「行ってきま~す!」
あ!リボン持ってきちゃった。どうしよう・・・。
・・・仕方ない。戻っている時間、ないし・・・。
私は、走りながら、髪の毛をリボンで結んだ。




