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第7章:闇の副官の侵入

大群に対する勝利は即座に効果をもたらした。恐怖は希望へと変わったのだ。


ケンゴが予言した通り、「唸りを上げて悪魔を飲み込んだ山」の噂に惹かれ、少数の難民が破片の頂に集まり始めた。ライラはセメントの星喰らい像を否定できない証拠として用いた。難民たちは、主に農民や一部の散り散りになった兵士だったが、**「岩の建築家」**ケンゴに労働と忠誠を捧げた。


内部の建設は加速した。ケンゴは大人たちを冷徹な効率で指揮し(そして彼のスキルを使って道具や詳細な設計図を「具現化」し)、すぐに玄武岩の精製所や、壁の基礎の下に広がるトンネルと避難所の小さなネットワークを稼働させた。


しかし、要塞の悪名は敵にも見逃されてはいなかった。


ある朝、ケンゴとライラが排水システム(ケンゴにとって衛生上の懸念事項だった)を点検していると、エーテル検知器がこれまでの警報とは異なる、激しく、単一で、非常に高出力な信号を発して叫んだ。


「大群ではありません!接触は一体のみ!しかし、影の密度は斥候の百倍です!」ライラは血の気が引くのを感じた。これは試練ではない。狩人だ。


青ざめたケンゴは、彼の心に刻まれた歴史データを参照した。


「ライラ、まさか!そのエネルギーレベルは…副官だ!ミトラス!俺の時代に東方都市を焼き払った星喰らいだ。もし彼がここにいるなら、ザルコスが俺たちに気づいたということだ」


ミトラスは数で攻撃するのではない。破壊的な力で攻撃するのだ。


ミトラスの到着は、襲撃ではなく、地質学的な事象だった。


玄武岩よりも分厚いキチン質の装甲板に覆われた、背の高い黒い人影が、壁から百メートル離れた場所に具現化した。しかし、防御側を震え上がらせたのはその大きさではなく、彼から放たれるエネルギーだった。彼の足元の地面は瞬時に枯れ、周囲の空気は光をねじ曲げる暗い影の魔力で振動した。


ミトラスは爪のある腕を壁に向けた。周囲の岩石を爆発させるほどの咆哮とともに、彼は純粋な腐敗の球体、隕石のように密度の高い、紫と黒のエネルギーの塊を放った。


「伏せろ!」ケンゴはライラのために具現化した内部通信機で叫んだ。


球体は、ケンゴとライラが大群に抵抗したまさにその場所に衝突した。


ドオン!


その衝撃は集中した雷鳴のようだった。硬化玄武岩の壁は崩壊しなかったが、ひるんだ。外側の耐候性鋼の被覆の幅十メートルの区画が湾曲してひび割れ、火山ガラスが粉々になった。


制御室内部で、ケンゴの構造健全性インジケーターは98%から**85%**に急落した。


「くそっ!セラミック被覆が高レベルのエネルギーに耐えられなかった!」ケンゴは歯を食いしばった。「ライラ、彼は耐久性を試している。同じ箇所を三回攻撃すれば、玄武岩のコアを破壊する!」


付属の避難所から衝撃を目撃したライラは、恐れおののいた。大群は傷一つつけられなかったのに、ミトラスは一撃で壊滅的な損害を与えたのだ。


「太陽魔法を使う暇はない!彼のエネルギーは濃密すぎる!」ライラは弓を掴んだ。「彼を陽動しなければ!」


「だめだ、ライラ!彼は強すぎる!君の剣では傷一つつけられない!時間が必要だ!」ケンゴは叫んだ。


しかし、ライラはすでに外に出ていた。決意に満ちたシルエットが周壁を走る。彼女は戦士であり、本能は死ぬまで要塞を守ることだった。


ライラは信じられないほど速かったが、ミトラスはそれを上回っていた。


彼女は太陽の光を込めた矢をミトラスの目に放ち、弱点を探したが、星喰らいは瞬きさえしなかった。矢は装甲板に無力に弾かれた。


ミトラスはライラの方を向いた。彼女を脅威としてではなく、迷惑な虫として見ている。


「人間よ。お前の構造は頑丈だ。だが、お前の命は脆い」ミトラスの声は、音を吸収するような喉の奥からの囁きだった。


ライラは近接攻撃を仕掛け、儀式用の剣で関節を狙おうと必死に叩きつけた。その一撃は、ミトラスの装甲された前腕によって侮辱的なほど簡単に防がれた。ブロックの力でライラの剣は十メートル先に吹き飛ばされた。


ライラは無防備になったが、立ち続けた。


ミトラスは間違いなく彼女を押し潰すであろう最後の一撃のために、爪を振り上げた。


恐ろしさの中、その光景を見ていたケンゴは、彼の副官、唯一信頼できる同盟者が今まさに死のうとしていることを知った。受動的な建設は失敗した。彼は、工学を攻撃的に適用する解決策を必要としていた。


考えろ、ケンゴ、考えろ。どうやって物理的な力なしに、止められない物理的な攻撃を止める?


答えは、危機の中で彼の精神に強制された観測者からの設計図という形で現れた。


《プランレベル4:エーテル収束タレット。必要:高純度水晶と精製銅。解決策は壁ではない、反撃だ!》


ケンゴは内部のトンネルのために精製していた材料を見た。銅と水晶がある。


「ミトラス!俺の守護者から離れろ!」ケンゴは、今取り付けたばかりの外部スピーカーで叫んだ。


闇の副官は、子どもの叫び声に戸惑って動きを止めた。


ケンゴは目を閉じ、ミトラスから五メートル離れたところにある唯一の平らな玄武岩の岩に集中した。


[未来の断片を具現化中。目標:エーテル収束タレット、パターンR602-シータ。五秒で実行!]


岩の周囲の空気が沸騰した。ケンゴの内部備蓄から銅と水晶が抽出され、具現化が強制された。


三秒も経たないうちに、暗い金属でできており、内部の青い光で輝く砲身を持つ二メートルの自動タレットが、玄武岩の岩の上に瞬時に出現した。それはこの時代には場違いな、純粋で残忍な技術だった。


ミトラスの反応は遅すぎた。ケンゴによってプログラムされたタレットは、砲身を星喰らいに向けた。


ズィーッヒッ!


タレットは純粋で集中した青いエネルギーのビーム、つまり影のエネルギーを散逸させる力を持つエーテル(純粋なフリーエネルギー)の光線を放った。


光線はミトラスの胸の中央に直撃した。闇の副官は、音響的な苦痛の叫びを上げた。彼の分厚い装甲板は瞬時に溶け、その下にある生身の暗い肉が露わになった。


初めて傷を負ったミトラスは、よろめいた。彼はタレットを純粋な怒りと混乱の目で見つめ、そして今、頭を抱えている青白い子供、ケンゴを見た。


星喰らいは、生存を優先し、最後の影のバーストを放って煙幕を作り、タレットが再び発射する前に足を引きずりながら急速に撤退した。


ケンゴはエネルギーを完全に使い果たして地面に崩れ落ちたが、勝利していた。ライラは生き残った。そして建築家は、いかなる脅威に対してもその答えを築くことができることを証明したのだ。

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