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選ばれし物達  作者: 幸(ゆき)
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初めての力のある物

時の世界で40年の月日が流れ、壮絶な修行がおわり、各部門でバラツキがあったが修行を終えた。


最後の空での修行は特に難しく困難で、くうから


「今、持っている玉では空や海はもちろん都市や山脈でも力が強い選ばれし物には勝てないだろう。

今からログブックを渡す。

 このノートは龍虎が進むべき道を示すもので、何処に行けば良いかなどの道しるべを示してくれる。そして影を切り取る爪の玉を渡す。

 相手を倒し滅した時に、影を切り取る事で影がその者の人生を生きて行くので、滅した事を気疲れずにすむ」

 

ノートを渡され、1ページ目を開いた。


【オウオ心神新教、浅岡教祖。

緑木樹海。玉、2】と書いていて、次のページを開くと何も書いていなくて、パラパラとめくっていったが何も書いていなかった。


空の方を見ると

「そこに書いているのが道しるべだから、そこへ進め」と言われ、



頷いて扉の開け、外へ出た。

 

依然と変わらない風景で、外に出ると子供の姿に戻り、周りを見渡したが日はいなかった。


自分の事が気になったので透明になって家に戻り影を見て、通常の生活をしているようだったので安心した。


今までに貰って溜めていたお年玉や小遣いの入った通帳とカードを持って透明にした空飛ぶ家に入り、株、FX、仮想通貨などの投資をして、富士樹海に向かった。


オウオ心神新教、浅岡教祖は富士樹海で化学兵器を作り東京の都心でそれをばらまき、それに携わった者たちと捕まり死刑になっていた。


樹海に着きオウオ神新教の跡地に行ったが建物はなく、地下に下りる隠し部屋があったがそこにも何もなかった。


東京の県警本部に透明になって潜り込み、オウオ心神新教と浅岡教祖の事を調べた。


オウオ神新教の幹部が新たに兵庫県で新教宗教をつくっていて、浅岡教祖には女が2人、男が3人の子供がいている事が分かった。


直ぐに兵庫に向かい、いろいろ調べたが、力を持つものもいなく玉もなかった。


子供達を調べ、

男3人は浅岡教祖との関係を隠しひっそりと暮らしていて、長女が浅岡教祖の遺骨などを受け取り管理していたが力もなく玉も持ってなかった。


一番末っ子の次女を調べると、

 六本木の高級キャバクラでナンバーワンとして働いていて、キャバクラの女帝と言われていた。


透明になってキャバクラに入り数日間調べると、

金持ちそうな客から高級なジャンパンやボトルとジャンジャン注文させていた。ただ、金を持っていないような客からは無理な事はさせていなかった。


(金を持っていない客から無理をさせて、高級なシャンパンやボトルなどをさせていなかったので、まともな奴だ)と感じた。


数日間尾行をしていて、人の心が分かる能力があるではないかと感じ、2つの玉を持っている事が分かった。


仕事が終わり、家の高層マンションの前で1人に待った時に声をかけた。


「姫子さんですよね」


「そうだけど、君は誰」


「姫子さんのお父さん、浅岡教祖が持っていた玉を持っているよね」


「玉って何、どうして私の父が浅岡だって知っているの。君は幾つ、子供だよね。」


「私は・・・」と、これまでの事を話し「玉が欲しい」と言った。


「それは無理だよ。玉を渡すと、私の人の心が分かると言う能力が無くなって生きていけなくなる」


「それは大丈夫、君を滅しない限りは能力がそのまま残るから」


「え、どうゆう事」


「君を滅して影を取って影に君の人生を代わりに生きて行ってもらう事になると、君の能力はなくなるけど、何もしなければ玉を貰っても君の能力は失う事はないよ。

 もちろん玉を譲り受けた俺も、その力は使えるけど。だから争う事無く貰いたい」


「それならいいけど、もう一つの能力は使えないし」


「もう一つの能力は空を飛べる力だと思う。

 浅岡教祖は中に浮くことが出来ていたのだろう、その人の能力によって玉の力を引き出し使いこなせるか・・・」


「そうか、私には能力がないから使いこなせないのか」


「イヤイヤ、君には能力はあるよ。実際に微力だけど1つの玉を使っているのだから。

 能力がないものは全く使えないから、少しでも能力がある物は努力をし続ければ少しずつ力がつくんじゃないのかな」


「そうかな。でも、ま、今のままで十分過ぎるぐらいの生活は出来ているからいいけどね。

 取り敢えず着いて来て、玉を渡すから」と言われ、高層マンションの最上階の部屋へ行った。


姿を消して部屋に入った事があったが、その事は言わずに部屋に入った。


「ここに来るのは初めてじゃないのだね」と言われて、(やっぱスゲー、心が読めるんだ)と思いながら「うん」と頷きながら、心を空っぽにして無にした。


「心が読めなくなった、凄いね」と言って、リビングを過ぎて奥の部屋に行ったので、着いて行った。


 部屋の壁に神棚の様な物があり、その上に玉が2つあった。


 それを取り、手渡され「これでいい」と言われ、


 小さく頷き玉を受け取り玉の中を見ると、1つには文字が書いている紙が入っていて、もう1つには黒い翼が入っていた。


それを玉の中から出すと、文字が書いている紙には【真実】と書いていて、もう1つからは黒い翼が出てきた。


文字が書いている用紙を額にあてて力を得て、翼に、付けと念じて背中に付け翼を開いて中に浮いた。


 姫子の(凄い。父は少しだけ浮いていたけど、私には何もできなかった)と言う心の声が聞こえ、姫子の方を向くと


(心を読まれているのか、読まれたくない)と聞こえてきて、


「心を空っぽにして無にすると読まれなくなる、難しけど。

 力がない物だったら絶対に無理だと思うけど、姫子には微力だけど力があるから出来るかも」と言って、心を無にする方法を教え、玉を入れている袋にそれらを入れてログブックを開いた。


「何、それ」


「3つの玉とログブック、ログブックはこれから進む道を示してくれる物。

 3つの玉は、硬度3(パール)で出来た刀と空飛ぶ家、姿や物体を消す、見えなくするレーザーライト。強い力を持つ者には見えるらしいけど」


「凄い、いろんな玉があるんだね」


「うん」と言って、ログブックを開いた。



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