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詩歌集2

あなたにいってらっしゃいのkissを



 朝起きるのは苦手だった。


 だけど、あなたより早く起きてあなたの寝顔を見れるようになってからは、朝起きるのが苦じゃなくなった。


 すよすよと、心地よさげに眠るあなたの唇にちゅっ。


 あなたを起こさないように、そっ……とキスする。


 


 ジュージュー


 トントン


 朝御飯を作っていると、あなたが大あくびをしながら起きてきた。


 「おはよ~」


 眠そうな声でそう言うあなた。


 私にしか見せない、無防備なあなたの姿。


 可愛くて愛しくて、手に持つフライ返しを投げ捨ててあなたのもとに駆け寄って思いきり抱きしめたい。


 けど、今は朝ごはん作りに集中集中。


 


 「ごちそうさま」


 朝ごはんを食べると、あなたは玄関に行く。


 私もあなたの背について行く。


 「いってきます」


 と、あなたがドアを開けようとした時。


 「待って」


 と、私はあなたの手首を掴むと。


 ────ちゅっ。


 あなたの唇に、ふわりと唇を乗せた。


 「いってらっしゃい。気をつけてね」


 にこっと微笑みながらそう言うと、あなたは照れ笑いながら仕事へ行った。


 


 帰ってきたら、また不意にちゅーしよう。


 照れ笑っていた彼の顔を思い出しながら、クスッと私は微笑んだ。






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