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トウメインと若い女

私は東明あずまあきら


偶然、手に入れた勃起薬を飲んだところ、息子と娘ができた。

いや、できたというのは正確ではないか。


なぜなら、彼らは植物の種だからだ。

私は2人を大事に育てた。

そして、ある日、気付いた。

2人は日に日に大きくなっていることに。

成長しているのだ。

そういえば、あの日もこんな感じだったな。


私があなたが好きだと告白したとき、彼女は言った。

あなたって私が好きなの?

ああ、その通り、君のような若い女が好きなのさ。

あなたって気持ちの悪い人なのね。

その言葉はまるでカラスウリのように、 私に突き刺さった。

だから、私は薬を飲んだ。


****


私は東明あずまあきら


妻の言葉を真に受けて、薬を飲んでしまった。

すると、私は透明になってしまった。


どうしよう? どうすれば良いのだろう?

どうしたものかな? とりあえず、街に出てみることにした。


街は荒廃していた。

どうやら戦争があったようだ。

私は街を歩いた。

誰も私には気付かない。


だが、1人だけ私に気付いた者がいた。

それは若い女だった。

私は彼女に近付いていった。


こんにちは。

こんにちは。

君の名前を教えてくれないか?

名前ですか?名前は……ありません。

名前がない?

はい、そうなんです。

そうか。


君は孤児なのかい?

いえ、違います。

じゃあ、誰かの家族なのかい?

家族?いいえ、そうではありません。

私は君のことを知らない。しかし、君の方は私のことをよく知っている。

そうですね。

君は一体何者なんだい?

私は博士です。

私は博士です。

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