創作コント「赤ずきん」
創作コント「赤ずきん」
赤ずきんは、病気のお婆さんのお見舞いに、森へと出かけました…
赤ずきん「お婆さん、ご機嫌いかが?」
オオカミ「ゴボゴボ、まだ、具合が悪くてね〜」
赤ずきん「どうして、お婆さんの声は、太ったガマガエルみたいな変な声なの?」
オオカミ「それはね、タバコを吸いすぎて〜特に強いピースばっかり吸ってて、皆んなはIQOSにしろって、うるさいんだけどさ〜」
「こら!失礼だな〜地声だよ地声!」
赤ずきん「どうして、お婆さんの目は開けてるか開けてないくらい細くて、左右離れているの?」
オオカミ「それはね、親父もお袋も目が細くて、他人の半分しか視野が狭くて〜たまに、」
「こら!失礼だな〜生まれつきだよ、生まれつき!」
赤ずきん「どうして、お婆さんの顔は、そんなに目や鼻が散らばっていて、笑っちゃうぐらい面白い顔をしてるの?どひゃどひゃ」
オオカミ「それはね、こら!さっきから聞いてりゃ、俺の顔を散々ディスりやがって!」
赤ずきん「俺の顔?」
オオカミ「お、おれ……オーレ!」スペインの闘牛士のマネをする。(冷や汗)
赤ずきん「……」
「何か、お婆さんて、そんな顔だったかなぁ〜」
オオカミ ギグッ、
「そ、そんな事は、ないわよ」
「オーレンジジュースをどうぞ。美味しいよ」
赤ずきん「……」疑いの視線。
「お婆さんは〜普段は〜ドイツ語を話すんだけどなぁ〜」
オオカミ「ああ、グーテン モルゲン ダンケ コラーゲン カフェインフリー ジャーマンスープレックス!」
赤ずきん「……怪しいなぁ」
「お婆さんじゃないでしょう!」
オオカミ「……」
「バレちゃ、仕方がねえ。俺はオオカミさ!お前を食べるために変装していたんだ。ガハハハハ」
赤ずきん「へぇ〜そう」
「へぇ〜」
オオカミ「何だ、怖くないのか?」
赤ずきん「だって…オオカミさんの経絡秘孔は、もう突いたわ!」
「お前は、もう死んでいる」指を指す。
オオカミ「ええっ、北斗神拳?」
「うっ、そういえば、お腹がモコモコと……」
………
………
「何ともないんだけど」
赤ずきん「おかしいな?じゃあ、ちょっと、こっちに来て」
ビュン、ビュン、
バットでオオカミの頭を殴ろうとする赤ずきん。
オオカミ「危ないじゃないかよ!そんなので殴ったら大怪我だぞ」
赤ずきん「そう?じゃ、お腹をハサミで切って」シャキーン!ハサミを出す。
オオカミ「おいおい、そんなハサミで切ったら、いっぱい血が出るじゃないか〜」
赤ずきん「大丈夫です。ちゃんと、糸で縫いますから」
オオカミ「そういう問題じゃなくて」
赤ずきん「そうそう、後で井戸にも落としてあげますからね。ハハハ」
オオカミ「ハハハじゃないよ!ひどい娘だな〜」
シュッ、シュッ、ハサミを構える赤ずきん。
オオカミ「うげっ、ゴボゴボゴボ〜」
「お腹が〜今ごろ北斗神拳が効いてきた〜」
モコモコモコ、ポン、
オオカミのお腹から、お婆さんさんが飛び出した。
お婆さん「あ〜っ、死ぬかと思ったわ」パンパン、ほこりを払う。
オオカミ「ひどい婆さんだな〜いきなりお腹から出てくるなんて〜」
お婆さん「あんたこそ何よ、私を一口で食べて!大変だったわ、まだ食事の途中だったんですからね」
シュッ、シュッ、ハサミを構える赤ずきん。
オオカミ「怖い家族だな〜」
「今度こそ、二人まとめて食べてやるぞ、ガルルル」
お婆さん「お前は、もう死んでいる」指を指す。
オオカミ「今度は、婆さんかよ〜」
お婆さん「ふふふ、私が、あなたのお腹から出てきた時、時限爆弾をセットしてきたのさ」
オオカミ「ええっ、」
「早く、お腹を切ってくれ〜お腹を開けててくれ〜」
お婆さん「あと、3秒、2、1、0」
耳を塞ぐ二人。
………
………
オオカミ「何ともないんだけど」
お婆さん「しまった、時限爆弾じゃなくてチンジャオロースをセットしてしまった!」
オオカミ「おいおい、ちょっと苦しいダジャレだな〜」
「うげっ、ゴボゴボゴボ〜」
「ああっ、さっき、婆さんが出てきたお腹から、赤い血が出てズキンズキンと痛い〜」
赤ずきん「お前は、もう血が出ている」指を指す。
「これが本当の、赤、ズキン!」
失礼しました〜