三度目の掃除機、三度目の放置期
それはそれは、細長くて黒いもので床が覆われまして、、
汗をかいた足の裏なんかで歩いたら、それはもう、公園の砂場に放った強力な磁石の如く、くっついてね、、
床のそれは、手で取っても箒で掃いても、取り除けぬ線たちで、、
遡ること三年三ヶ月前、越してきてすぐに行った清めのファースト掃除機以来となる、掃除機を決行した、、
あれから何度も、あのぞうさんの鼻のようなものを、床にピタッと付けながら、脳内で掃除機が滑るように、優雅に移動する様がよぎり続いた、、
そして今、遂に決意するまでに、気持ちが満ちてゆく運びに、、
やるからには、それはそれは追求の鬼となりて、全力を尽くして取り組むべしと、、
三度目の掃除機が終わりを向かえ、ピカピカとなり、クタクタとしなしなと萎れ、三度目の放置期への花道は完全に出来上がっていた、、