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UNO

「まずUNOは始めは全員七枚カードを持っている。それで山札の一番上をめくってその数字から始めるんだ。」


うんうんと春樹の説明を一生懸命に聞く真夏実。


「カードはこのように四色あって数字も一から九まである。UNOは数字か色が同じカードを出すことが出来るんだ。それで残り一枚になったらウノって言って手札が無くなれば勝ちなんだ。だけど数字だけじゃなくて効果を持った物もあるんだ。例えばスキップ。これは自分の次の人の番を飛ばして自分から二つ次の人に順番が回るんだ。あとはリバース。

これは順番が回る方向を変える物。んで、ドローツー。これは自分の次の番の人に二枚カードを引かせてそしてその人の番を飛ばして次の人にターンが移るもの。だけどこれは少し面白いルールがあってドローツーを出して次の人もドローツーを出すことが出来るんだ。それで出せなくなった人が合計の枚数を引くことになる。これは特集なルールだね。そしてカラーチェンジ。これは自分が出して欲しいカードの色を言ってそれを出してもらうカード。まあ自分を有利にするカードだね。それでカラーチェンジの進化版のカラーチェンジ+ドローフォー。これはカラーチェンジの効果にプラスしてドローツーの進化版でもあるドローフォーがあるんだ。これもドローツーを出された時に出せるカードだよ。カードの説明はこれくらいかな。それでルールとして最後に残ったカードが効果カードだったら二枚ドロー。自分が出せるカードがない場合は山札から出せるカードが出るまで引き続けるんだ。あと、同じ数字、同じ効果を持ったカードは重ねて出すことが可能。同じ効果を持ったカードは効果が枚数分になるよ。まあ、こんなもんかな。」


全て言いきった春樹に対して真夏実は頭を傾げながら理解を頑張る。

知らないルールをいっきに話されて理解しろと言う方が無理がある。


「分からないとこがあれば聞きながらやればいいよ。」

「分かったわ。では早速やろうよ。」

「了解。カード配るね。」


そう言い春樹は慣れた手つきでカードを配り始める。

春樹は妹の雪とよくトランプをして遊ぶためカードを配るのは速い。


「はい、いいよカード見て。」


三人カードを見る。

順番は春樹から茜、真夏実の順番だ。

春樹は自分の手札を見て笑いそうになった。

なにせ青、赤のスキップがそれぞれ一枚、緑のドローツー二枚、赤の一が三枚だ。

しっかりシャッフルしたつもりだったのだが、買ったばかりのため上手く混ざってなかったらしい。

それでこれだけ固まったのだ。


「最初は山札をめくって...。」


最初は...青の三だ。

春樹は手札を減らすためにスキップの二枚を出した。

そして番は茜へと変わる。


「へぇ、そんな出し方があるんだ。」

「そうだぞ。これが重ねて出すということだぞ。スキップが二枚だから茜が出す番だぞ。」


そう言い茜は赤のドローツーを出す。

「げっ」と言うような顔をしながら真夏実はドローツーを二枚出した。

それに対応して春樹もドローツーを二枚出す。

だが、茜は勝ち誇った顔で赤のドローツーを出した。

真夏実の顔が二枚同時に出した事の後悔をするような顔になる。


「えーと合計はみんな二枚ずつだから十二枚だね。」

「始めからこの枚数はやばいんじゃ...。」

「そうだぞ。なかなか勝つことは難しいぞ。」

「で、真夏実の番が飛ぶから俺か。ごめん上がったわ。」


そう言い春樹は一を三枚出した。


「え、もう上がったの?」

「うん。しかも残り一枚じゃなかったからウノって言う必要も無いよ。」

「思ったんだけど、これしゃんとシャッフル出来ていないぞ。」

「そうなんだよね。ごめん次はちゃんとするよ。今回は真夏実が慣れる為ってことで。」

「それならいいわよ。」


そう言った真夏実は既に沢山引いたカードを並び替え済みだ。

茜の残りカードは五枚。

そして真夏実のカードは...十七枚だ。

枚数だけを見たら茜が有利だが、効果を持ったカードを持っている数で言えば真夏実の方が多いだろう。

春樹が出した赤の一の上に茜はリバースカードを二枚出した。

上は緑だ。


「リバースカードだけど、二人だから回る方向変えても意味無いし二枚だから次は真夏実だね。」

「うん。それじゃあこれで。」


そう言って出したカードは五枚のスキップだ。

二人のため順番は真夏実に回ってくる。


「よし、とりあえず沢山消費できた。それでこれで...。」


真夏実は二枚ドローツーを出した。

それを待っていたように茜もドローツーをカードを出した。

これを見て全然シャッフル出来ていなかったことが改めて分かり少しだけ申し訳なった。


「ふふ、でもごめんね茜。」


そう言って真夏実はもう一度ドローツーを出した。

三枚持っていたのだ。

これで茜のカードは十枚、真夏実のカードは九枚だ。

形勢逆転だ。


「とりあえずいらないカードを消費して...。」


リバースカードを三枚出し茜に番が移る。

悔しい顔。

それはドローツーカードが来なかった事を意味するのであろう。

これで真夏実の運が良ければ真夏実は勝てる。


「スキップして茜のターンにして...とりあえずリバースだぞ。」


スキップ二枚、リバース一枚の合計三枚消費。

これで茜の枚数七枚に対して真夏実の枚数六枚。


「それじゃあこれで八四枚!」


八を四枚だし真夏実の枚数が一気に減る。

それに対して茜は色が一緒だった黄色のゼロを出した。


「茜、もしかして俺がシャッフルしていいかんじにバラけたところ引いちゃった?」

「そう見たいだぞ...。」

「悪いわね茜。これで終わり。」


そう言いゼロを二枚出して上がった。

またもや茜は負けたのだ。


「なんでだぞ!茜運が悪いぞ。」

「うん。なんかごめんね。次は多くシャッフルするから許して。」

「そうね固まっていたら面白ないもの。じゃあ、次は罰ゲームつけましょ。」

「お、いいぞそれ。」

「別にいいけど...。」


そう言うのを待っていたように真夏実と茜の目が光った。


「やっぱ無し...」

「いいって言ったよね!じゃあ早くシャッフルして!」

「そうだぞ。男だからな罰ゲームくらいどうでもいいだぞ?」

「分かったよ...。」


この時嫌な予感はしていた。

ただあのような事が起きるとは思っていなかった。

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