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6.戦闘もあるよ!

休みだったからストック増やせた、やった!

なルンルン気分で更新したら更新するやつ間違えたっていう…_(:3」z)_


そのタイミングで見てた人は失礼しました…

こちらがちゃんとした6話目です…

そしてまだチュートリアルは続きますぅ(あと次話も)

 では、チェシャが言った方法で《鑑定》してみよう。

 先ほど説明してもらった通りに、ステータス画面からアイテムを選択する。次は『まっすぐな草』だ。これは2つあるから、1つだけ取り出して…《鑑定》!



『薬草』

説明:一般的なポーションの元となる、まっすぐな草。どこにでも生えてる。そのまま食べても微弱に回復するが激苦なのでオススメしない。



「薬草……苦いのかぁ……これだとポーション、不味そう…」


 思わずテキストを見て呟いてしまった。オススメしないって…でもポーションの元って……なるべく怪我しないようにしよう、うん。

 さて、どんどん《鑑定》していこう。



『毒消し草』

説明:解毒効果があるギザギザした草。どこにでも生えている。そのまま食べても解毒効果があるが渋いので、オススメしない。


『きつけ草』

説明:眼が覚めるような味がする黄色味がかった草。そのまま食べることもできるが、あまりの不味さに言葉を失うだろう。食べないほうがいい。きつけ効果がある。



 ……良薬は口に苦し、ってことですか???

 私、とてつもなくこの世界のお薬飲みたくないです、はい。

 誰か飲みやすいポーションとか作ってることを願ってる…切実に、なければ…自分で作ってみるしかないのかな…うわぁ……。

 とりあえず、全ての《鑑定》が終わったことを報告しよう。


「チェシャ、終わったよ」


「うんうん、お疲れさまぁー!問題なく出来たみたいだねぇ〜。基本手に取れてアイテムになるやつはなんでも《鑑定》出来るからどんどん、スキルを使ってみるのがいいよぉ。使えば使うほどレベルはあがるしねぇ♪ ちなみに他人に対して《鑑定》は使えないから注意ねぇ」


 NPCとプレイヤーは対象外になるそうで。どんなに頑張っても見れないと言っていた。あくまでも《鑑定》の対象はアイテムや物、あとは魔物ぐらいだそうだ。


「さぁてとぉ、スキルの覚え方や使い方のチュートリアルはこれで終了になるんだけどぉ、次に進んで大丈夫ぅ?」


「うん、大丈夫。次は何?」


 そう尋ねれば、チェシャがニヤリと笑う。

 そして、手を2回ほど叩いた。

 すると、ふわりふわりと、私の目の前に、光が集まりその光が1つの形を形成する。

 その形はとても見覚えのあるものだった。



「……これ、刀? ということは、次は戦闘?」


「そーだよぉ♪ 次は戦闘のチュートリアルだよぉ!そして、ユズリハの目の前のは初心者用の武器で、それはユズリハにプレゼントぉ〜☆」


 聞けばこれもチュートリアル特典らしい。スキル選択の時に武器のスキルを選んでいると、それに合わせた初心者用武器をプレゼントしてくれるとの事だった。おぉ、太っ腹。

 とりあえず、目の前の刀を手に取る。ついでに《鑑定》もしておく。



『刀・初心』

攻撃力:10 耐久値:∞

説明:初心者用の刀。壊れることはないが、強化することは出来ない。Lv.10まで装備可能。



「壊れることはないけど、ずっとは使えないんだね」


「うん、装備アイテムには装備条件が付いてる場合があるよぉ。プレイヤーレベルがLv.11になる前に新しい武器を用意してね? 事前準備大切だよぉ〜。ちなみに始まりの街は色んなものが集まる街だからぁ、普通に刀も売ってるのでそこは安心してねぇ。まぁ、プレイヤーメイドの武器でも可だよぉ」


「わかった。ありがとうチェシャ」


「装備する場合はぁ、ステータス画面から装備の項目からセットする方法とぉ、実際に着たり、手に取って頭の中で《装備》って思えば装備されるよぉ」


 そう言われたのでステータス画面を確認。装備の項目をタップ。



 名前:ユズリハ Lv.1

 種族:人間×幻影種・吸血鬼 種族Lv.1

 職業:ノービス 職業Lv.1


 [装備項目]

 武器:なし

 頭:なし

 胴:初心者の胸当て

 脚:初心者のスカート

 足:初心者のブーツ

 装飾品①:なし

 装飾品②:なし


 防御力:10(+7)



 防御力の部分の()内が装備によるプラスの数値らしい。

 なるほど、今のこの格好は全部初心者用になるのか。今の私の服装が、白い長袖に茶色の革の胸当てがついた『初心者の胸当て』、白い『初心者のスカート』、茶色の『初心者のブーツ』。スカートの下は黒のタイツを着用してるので、見えることはない。

 ちなみにタイツかスパッツ(長さ変更可)かで選べるらしい。女性アバターに関しては、スカートの下は初期設定で固定されてるものなので、色は変更できるが脱げない、とのこと。

 絶対パンツなんて見せてやるものか…!な意思をひしひしと感じる……開発者の女性陣あたりだろうか……。

 一応、今の装備品にも《鑑定》しておこう。



『初心者の胸当て』

防御力:4 耐久値:∞

説明:初心者用の胸当て。動物の革で出来ている。壊れることはないが、強化することは出来ない。Lv.10まで装備可能。


『初心者のスカート』

防御力:1 耐久値:∞

説明:初心者用のスカート。女性専用。防御力はほぼ無い。壊れることはないが、強化することは出来ない。Lv.10まで装備可能


『初心者のブーツ』

防御力:2 耐久値:∞

説明:初心者用のブーツ。歩きやすい。壊れることはないが、強化することは出来ない。Lv.10まで装備可能


「ちなみにぃ、装備を用意できていない状態でレベル上限に達した場合はぁ、自動的に『白布の服』『白布のズボンorスカート』『シンプルブーツ』っていうのが装備されるからぁ、突然インナー状態になっちゃう!ってことはないからぁ、安心してねぇ〜。ただ、どれも防御力は0だからぁ、装備品は早急に用意してねぇ」


 なお、新しく装備すると装備されていた『白布の服』『白布のズボンorスカート』『シンプルブーツ』は自動的に装備が解除され、インベントリには残らない仕様だそうだ。


 さて、とりあえず刀を装備しよう。

 再度、刀に触れる。その状態で《装備》と頭の中で念じてみた。



 名前:ユズリハ Lv.1

 種族:人間×幻影種・吸血鬼 種族Lv.1

 職業:ノービス 職業Lv.1


 [装備項目]

 武器:刀・初心

 頭:なし

 胴:初心者の胸当て

 脚:初心者のスカート

 足:初心者のブーツ

 装飾品①:なし

 装飾品②:なし


 防御力:10(+7)



 装備して、腰のベルトに帯刀する。刀は思っていたよりは軽いし、使いやすいかも。

 前に遊んでたあのゲームでも、私は刀を主な武器に使っていた。あの時の感覚を思い出して、抜刀。軽く振ってから、再度納刀する。それを何度か繰り返した。


 うん、悪くない。しばらくはこれで大丈夫。



「うんうん♪ 良さそうだねぇ〜じゃあ、そろそろチュートリアル用の魔物を用意するねぇ」


 またしてもチェシャが手を叩く。今回はリズミカルにタッタターン!と叩いた。

 ポンっ!と音がして、少し離れた場所に一匹の兎が現れる。フンフンと周囲の匂いを嗅ぎ、草を食べてる。こちらを気にする様子はなく、向かってくることはないようだ。


「あれが始まりの街の周囲にいる魔物の1匹だよぉ。こっちから攻撃しない限りはアクティブにならないしぃ、せっかくだからぁ《鑑定》してみてごらん?」


「さっきのアイテムを手に持ってた時みたいに、あの兎の場合はジッと見て《鑑定》って思えばいいの?」


「うん、そぉーだよぉ♪」


 なるほど、では、さっそく。

 美味しそうに草(あれは激苦な薬草だ…)を食む食むしてる兎さんをじっと見つめて……《鑑定》




『ハーブラビット』Lv.1

HP:??? MP:???

説明:始まりの街周辺に生息する兎。主食は薬草。とても弱いので初心者向け。


※《鑑定》のレベル不足の為、これ以上の情報公開は不可※




「HPと MPの数値が?になってて、《鑑定》のレベルが足りないって言われた」


「その対象の敵と戦ったことのない状態で、今のレベルだとそんな感じだねぇ。レベルが上がれば見れる項目も増えるし、いろいろ確認できるようになるよぉ。とりあえず、今回は攻撃して倒してみて?」


 わかったと頷いてから、静かにハーブラビットに近づく。スキル《忍び足》の効果で足音はほぼない。あと2、3歩で手を伸ばせば捕まえられる位置まで移動する。

 重心を落として、静かに刀を構える。そして一気に鞘から刀を振り抜き、斬る!


「キュッ…?!?!?」


 私の攻撃は簡単にハーブラビットの体を斬りつけた。それを確認すると刀を鞘に素早く納め、後ろにバックステップ。ハーブラビットと少し間合いを空ける。再度すぐに刀を抜けるよう構えながら、いろいろ意識して動いてみた。(あわよくばスキルを覚えたら嬉しいなぁって)

 私に斬りつけられたハーブラビットは怒り心頭といった様子で、その場で2、3度跳ねると、素早い動きでこちらに向かってくる。が、まだ対応できる速さだ。

 私との距離があと少しのところで、ハーブラビットはグッと後ろ足に力を入れると、その勢いのままジャンプ…!ハーブラビットの頭突きだ。


「……ふっ!!!」


 1、2、3…!! タイミングを合わせて、また抜刀。空中にいたハーブラビットは私の攻撃を避けることが出来ず、簡単に斬りつけることが出来た。


「キュ…!!!! キュゥ……」


 斬られ、地面に叩きつけられる。ビクッと一瞬体が動いたあと、痛々しいか弱い鳴き声を上げ、光の粒子となり、姿が消えた。これは、落下ダメージもプラスされたっぽい?



【レベルアップしました。Lv.1→ Lv.2】

【俊敏+ 1アップ。BP+5、SP+3取得しました】

【《剣術・刀:Lv1》→ 《剣術・刀:Lv2》になりました】

【スキル《居合・攻》を覚えました】



 レベルアップした。思ったよりも簡単に倒せてちょっとびっくり…。

 《剣術・刀》のスキルも上がったし、新しいスキルもまさか一発で覚えられるとは…とりあえず、新しく覚えたスキルを確認する。



《居合・攻》

説明:素早く刀を抜いて敵を斬り倒す技。鞘に収めた状態で帯刀し、鞘から抜き放つ動作で一撃を加えられれば、その攻撃は必ずクリティカルになる。自動発動。攻撃を外すとしばらく使用不可。クールタイム:3min



 ……あっさりハーブラビット倒せたの、これのおかげでは??

 よく取れたなぁ、このスキル…運が良かった…本当に。相手を奇襲する時とか、すごく強いし使えるスキルだ。

 納刀状態から攻撃成功で《居合・攻》ってことは、その状態で相手の攻撃を刀で弾くか流せば…また違うスキル覚えそうな気がする。これは要検証だな。うん。


「おぉ〜♪ さっすがアビフロ経験者だねぇ!無駄の無い良い感じぃの戦闘だったよぉ♪ ノービスはいろんなスキルを覚えやすい職業なんだけどぉ、それでもチュートリアルで新しいのを覚えたのは、ほんとぉ、すごいすごぉーい♪」


「ブランクあったけど、ある程度は感覚で覚えてたみたい。スキルは運が良かったんだと思う、でも嬉しい。ありがとう、チェシャ」


 チェシャがまるで自分の事のように喜んでくれたので、嬉しかった。単純だけど、やる気出た、次のやつも、どんと来いやー!!って感じ。

 ちなみに、攻撃が弱点に当たった時や特定のスキルor技を使用した攻撃の時がクリティカル判定になるそうで、クリティカルの威力は2倍になるとのこと。また、スキルやバフの効果によっては3倍になったりすることもあるらしい。


「ふふっ♪ 調子良さそうだから、どんどんいっちゃぉー! 次のはこっちを見たら向かってくる魔物だから注意してねぇ? 準備はいぃ?」


「うん、いいよ。お願い」


 チェシャのりょーかぁい♪の声を聞きつつ、集中する。ハーブラビットとの時と同じでチェシャがタッターン!と手を叩く音が聞こえ、先程と同じように、少し離れた場所に1匹の狼の姿が。


 さっきより確実に強い。そんな雰囲気がある。

 こちらに気が付かれる前に、《鑑定》しようと思ったところで、狼と目が合う。


 あ、これはやばい。これはさっきより強い。

 気を抜いたら即やられる。本能的にそう思った。



「ゥウゥー!!ガァルルルッ!!!!」



 狼が吠える。それが合図だった。


7/25修正:ステータスにレベル追加。

8/5修正:ご指摘頂いたので、初期装備の説明とクリティカルの説明を追加。

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