40.レベルを上げましょう
前回から……まさか約1年経とうとは…(土下座)
相変わらず仕事ヤバいですが、またゆるゆると書いていきたい…で、す…(切実)
ので、ゆるりとこんなん小説あったな…そういえば程度の感覚でお待ち頂けると良いかもしれない…( ˘ω˘ )
【《警戒:Lv3》→ 《警戒:Lv4》になりました】
【《日光脆弱性・小:Lv4》→《日光脆弱性・小:Lv5》になりました】
【ブラールのレベルが上がりました。Lv.3→Lv.4】
【ブラールが敏捷+2、器用+2、知力+2を取得しました】
【ブラールの《警戒:Lv2》→《警戒:Lv3》になりました】
【ブラールの《忍び足:Lv1》→《忍び足:Lv2》になりました】
【ブラールの《爪:Lv1》→《爪:Lv3》になりました】
【ブラールの《牙:Lv1》→《牙:Lv2》になりました】
【ブラールの《咆哮:Lv1》→《咆哮:Lv2》になりました】
【『スライムの素』×30 『スライムの粘液』×10『スライムの核(緑)』×5 を手に入れました】
【クエスト『グリーンスライムの討伐』の達成条件をクリアしました】
怒涛の通知ラッシュ。
カシスさんと白妙さん達と別れてから、グリーンスライムを乱獲してた結果がこれだ。
基本的に敵のレベルは低いので、私よりはとブラールのレベル上げ優先って事で基本ブラールに戦ってもらったら、めちゃくちゃ上がりましたね……。
ちなみに、《爪》よりも《牙》のスキルレベルが低い理由としてはブラール的に、スライムに噛み付くのが嫌だったみたいで基本、爪で攻撃してたからだ。
噛み付いた瞬間のあの、何とも言えない表情のブラールを見て、ごめんな…と思っちゃったわ……。
それでも我慢してある程度は、使ってくれてたから本当にいい子だよ……街に戻ったら好きな物なんでも買ってあげよう、うん。
私の方は、《日光脆弱性・小》のスキルレベルが上がったけど今の時間帯が日没直後って感じだからイマイチどれだけ軽減されたのか、わからないんだよね。
まぁ明日以降、確認とさらにスキルレベル上げようかな。とりあえずさっさとLv.10ぐらいまでにはしたい。
そして、知らないアイテムをドロップしたので《鑑定》しましょう!
『スライムの粘液』
品質:C
説明:スライム系の魔物が吐き出す粘液。無味無臭で基本、摂取しても体に影響はない。とある方法で精製することで異なる物質同士を接着する役割を果たす。調合・錬金・料理に使える。売却価格:100G
『スライムの核(緑)』
品質:UC
説明:スライム系の魔物から手に入る魔力が詰まった核。スライムの心臓的な部分。緑の核は《土属性》と《木属性》と相性が良い。調合・錬金に使える。売却価格:200G
ほほぅ、なるほど。
粘液の方は“とある方法”ってやつをすれば接着剤がわりとして使えると。
これもいろいろ用途がありそうだなぁ……とりあえず今はその方法がよくわからないから、しばらくは保留で。
方法については、今度図書館に行って調べよっと。
核の方もいろいろ用途がありそうですね。
わざわざ名前に色の表記があるって、説明文に相性が良い属性が書いてあるってことは、色によってこの辺りが変わるんだろうか。
これも粘液と同様、精製して使うタイプかな?
アイテムに属性の効果とかつける際に使いそうな予感がする……。
ジンあたり何か知ってるかもなぁ…よし、こっちは装備受け取りに行く時でも聞いてみよっと。
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ふと見渡せば、完全に陽は沈み周囲はすっかり夜の帳に包まれていた。
時刻を確認、只今の時刻18:50。
そろそろ、次のお目当てであるマメダの活動時間かしら。
注意深く辺りを《警戒》で探れば、ちらほらとマメダらしき反応がある。
このまま狩りを続けるのも良いけど、そろそろ軽く夕食を取りたい気分……ブラールはさっき白妙さんからステーキ貰ってたから大丈夫そうなんだけど……私の方がね……小腹が空いてしまった……。
インベントリの中を確認。
食べ物といえばアンリエッタのクッキー×2ぐらい。
それを取り出してブラールと半分こ。尻尾を揺らしながら美味しそうに頬張るブラールに癒されつつ、私も一口。
うんっ…!やっぱりアンリエッタの料理は美味しいっ…!
街に戻ったら後でギルドの酒場に顔出してみようか……タイミングが良ければアンリエッタのご飯食べられそうだし……よし、ある程度マメダを狩ったら戻ろ。
そうと決まれば、早速行動しますかね!
「ブラール、今度はマメダを探してハーブラビットの時も同じように連れてきて欲しいんだけど、お願いできる?」
「ガウッ!ワフッ!!」
うんうん、良いお返事…!
任せろ!とばかりに元気よく吠えた後、ブラールは周囲を一瞬見渡してから元気に駆け出して行った。
さてさて、私もマメダを探しておきますか。
その前に装備を刀から弓に変更。矢を弓につがえた状態で待機しておく。
「ガウッ!グルルゥ!!ガウッガウッ!!」
しばらくすると、吠え立てるブラールの声。
その方向に意識を向ければ《警戒》が戻ってくるブラールとそれを追うマメダの姿を捉えた。
「ブラール!」
名前を呼んでから、狙い澄まして素早く矢を射る。
迫り来る矢を見定め、自分にも当たりそうなギリギリの所で、ブラールは横に素早く避けた。
ブラールを追っていたマメダにとっては突然現れた矢。マメダが驚いた顔をした瞬間、その矢は眉間を貫く。
「ぎゃうっ!?!?」
悲痛な声を上げ、マメダが反動で地面を数回転がり身体をびくりびくりと身体を震わせる。おぉ、どうやらクリティカル判定になったっぽい。
ブラールは、息も絶え絶えなマメダに素早く近づくと首元に噛み付く。
それが止めとなり、マメダは光の粒子となって消えていった。
「ガウッ!ワフッワフッ…!!」
褒めて!褒めて…!といった様子で、ブラールがこちらに駆け寄り、私に身体を擦り寄せる。
ぶんぶんと尻尾を振り、とてもご機嫌だ。
「ブラール!やった、上手くいったね!もう本当に良い子っ!この調子で頑張ろうね…!」
ブラールの頭をわしゃわしゃっと撫でてから、ぎゅっと抱きしめる。
クゥンッと甘えた声で鳴いた後、さらに擦り寄ってから、嬉しそうにさらに尻尾をはち切れんばかり振るブラール、もうっ!めっちゃ可愛い…!
褒める為…よりは、自分の欲望の赴くまま、撫で回しつつ何枚かスクショを撮る。
しばらく、ブラールの魅惑のもふもふを思いっきり楽しんだのだった。
「はぁ……めっちゃ癒された……」
「クゥンッ…ワフッ!」
私もブラールも満足。最後に頭をひと撫でしてから、よしっ!と気合を入れて立ち上がる。
「さてと、ブラール。この調子でどんどんマメダを探して狩っていこう!」
そう声を掛ければ、ブラールは短く吠えた後、颯爽と夜の草原へ再度駆け出して行った。
その後ろ姿を見送ってから、私も攻撃体制を保つ。
さぁて、楽しい楽しい狩りのお時間ですね…♪
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【レベルアップしました。Lv.6→ Lv.7】
【器用+1、BP+5、SP+3を取得しました】
【《弓術:Lv4》→ 《弓術:Lv5》になりました】
【弓技『パワーショット』を習得しました】
【《暗視:Lv4》→ 《暗視:Lv5》になりました】
【《警戒:Lv3》→ 《警戒:Lv4》になりました】
【《鷹の目:Lv4》→ 《鷹の目:Lv5》になりました】
【《月光回復・小:Lv1》 → 《月光回復・小:Lv2》になりました】
【ブラールのレベルが上がりました。Lv.4→Lv.5】
【ブラールが体力+3、知力+2を取得しました】
【ブラールの《暗視:Lv1》→《暗視:Lv3》になりました】
【ブラールの《警戒:Lv3》→《警戒:Lv4》になりました】
【ブラールの《忍び足:Lv2》→《忍び足:Lv3》になりました】
【ブラールの《牙:Lv2》→《牙:Lv3》になりました】
【『マメダの毛皮』×18『マメダの木の葉』×2を手に入れました】
【クエスト『マメダの討伐』の達成条件をクリアしています】
本日2回目の怒涛の通知ラッシュっ…!
うーん、ちょっと通知多すぎるし、いちいち確認するの、めんどいから通知設定変えようかな……。
とりあえず、順調にいろいろと上がっていくので嬉しいね!
それにしてもブラールのレベルが上がるたびに、何かしらのステータス項目に必ずボーナス発生するのは従魔だからなのか……この辺りは白妙さんに聞いてみよう。
「……っと、確認はこんなもんか。あ、そうだ。ブラール、ステータスで上げたい項目ってある?」
「ワフッ?」
ブラールは小首を傾げてよくわからないといった感じに短く鳴く。
くぅ…!そのポーズと表情っもう、可愛いなっ…!
とジタバタ悶えたい衝動を抑えつつ、ブラールのステータス画面を表示し、見せる。
「ほら、ブラールのBPが溜まってきたからある程度振り分けようかなって。一番伸ばしたいのはどれかな?」
そう聞けば、じっと自分のステータス画面を見つめて……鼻先でちょんっと《敏捷》の項目をタッチした。
「《敏捷》を上げたいの?」
「ワフッ!!」
パタパタと尻尾を揺らしながら、とても良いお返事。
そして、続いて《体力》と《知力》の項目をタッチ。
「…えっと、《体力》《知力》もってことかな…ポイントは全部使って、振り分けは私が決めちゃっていいかな?」
「ワフッ!!」
ふふっと微笑んでから、ブラールの頭を優しく撫でる。さてさて、了解の返事も貰ったしどう割り振ろうかなぁ……。
うーんと、少し悩んで割り振った結果、ブラールのステータスは以下の通りだ。
名前:ブラール Lv.5
種族:森狼 種族Lv.1★
性別:♂
契約者:ユズリハ
HP:115/115 → 170/170
MP:170/170 → 200/200
腕力:15
体力:8 → 20
敏捷:22 → 34
器用:12
知力:14 → 20
精神:5
幸運:5
BP:30 → 0
[装備項目]
装飾品①:なし
装飾品②:なし
防御力:13(+0)→ 23(+0)
*スキル*
《爪:Lv3》 《牙:Lv3》《咆哮:Lv2》
《暗視:Lv3》《警戒:Lv4》《忍び足:Lv3》
《深緑の加護:Lv3》
SP:21
とりあえずこんな感じ。
ってか、もっと早めに割り振りしてあげればよかったなぁ。
なお、スキルに関してはもう少し保留で。
まだ私が、ブラールの戦い方を把握しきれてなくて、育成のスタイルが決まってないので……。
それに取得したスキルによって進化先とか変わりそうだから、この辺りはちょいと慎重にやりたいよねっていう。
まぁ、ブラールからこのスキルを覚えたいって意思表示があったら好きにさせようかな、本人の意思が一番重要で大切だよね。
さーてと、あと確認することは……あっ、新しいアイテムをドロップしてたわって事で《鑑定》。
『マメダの木の葉』
品質:UC
説明:マメダが《変化》や《幻術》を使用する際に使用する木の葉。調合・錬金に使える他、防具や武器の装飾の素材にも使用可能。売却価格:200G
ほほぅ……《変化》や《幻術》で使用する木の葉とな。
この『始まりの草原』にいるマメダはそのスキルを使ってる気配がないから、レベル的な問題なのか……他のエリアで出てきたら使ってくるってのはありそうなので注意しておこう。
とりあえず、調合に使えるようだし、このエリアだと品質の割にドロップ率はかなり低いみたいなので、ドロップしたら売らずに持っておこう。
ゲーム内時刻を確認。
今は20:00か……ふむ、丁度良い時間だねら、お腹も減ってきたから一度街に戻ろうっと。
フレンド欄をチラッと確認する。
あ、アンリエッタがログインしてる!!ってことはお店開いてる可能性があるね!ふふっと思わず笑みが溢れる。ブラールが不思議そうな顔をして私を見つめていたので、頭を撫でつつ教える。
「さっき食べたクッキーを作った人が街に居るんだけど、夕飯はその人のお店で食べようかなって思って」
「っ!!!ワフッ!ガウッ!!クゥンッ!!ワフッ!!」
そう伝えた瞬間、耳をピンッ!と立て目を輝かせたブラールが興奮した様子で急かすように吠える。
あらまぁ……尻尾をはち切れんばかりにブンブンっしちゃって……なんともわかりやすい。
どうやら、あのクッキーを一口食べただけで、アンリエッタの料理の虜になったみたいだ。他の料理が食べられると知った瞬間、テンションが上がる様子は私と似てるかもしれない。
「ふふっ、ブラールも楽しみなんだね。それじゃ、一回街に戻ろか」
「ガウッ!」
落ち着かせるようにブラールの頭をひと撫で。あ、そうだ、すぐに行けるように、何処にいるのかアンリエッタにメール送っておこう。
もし今日がダメでも、いつ頃お店開いてるかだけでも聞いておけば、いいよね。うんうん、そうしよっと!……と、考えながら、私たちは街へと引き返すのだった。




