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26.朝の草原へGo!

朝活はじめました()

 

 というわけで、早朝の『始まりの草原』にやって参りました!!

 晴れ渡る青空、身体を撫でるように吹き抜けてゆく風が、清々しくてとても気持ちがいい。



 が、やっぱり眩しいものは眩しい!!です!!つらっ!!!



 いや、街中できついんだから、草原ならさらに日光直撃ですもんね…うん、わかってた事だけど。

 フードを目深に被っても、まだ眩しいから、ちょっと気が散ってしまうけど、眩しすぎて何も見えないわけじゃないから、戦闘とかはできる。これは、やっぱり日中の戦闘も慣れておかないとダメだな、うん。




「さて、ハーブラビットはどこかなぁ〜」


 気を取り直して、そう呟いてから辺りを見渡す。

 ハーブラビット自体はすぐに見つけられたが、まだ2日目なので、街から出てすぐの付近だと他のプレイヤーが多い。ほんと多い。

 なので、魔物がポップしてはすぐにプレイヤーたちに倒されていく。むしろポップした瞬間倒されてる子もいるぐらいだ。

 戦闘の様子や動きを見た感じ、彼らは私よりレベルは低そうなので、ここは譲った方がいいだろう。




 ということで、マップを確認しながら『始まりの草原』から出ないように、人が少ない場所を探して城壁沿い歩き出した。


 ついでに薬草も探しつつ、歩いていく。

 あ、この辺り結構採取ポイントが多い、よし、ごっそり頂いていこう。

 ちなみに、採取ポイントはプレイヤー毎に設定されてる。だからその場所のものを取り尽くしても、大丈夫な仕様なので遠慮なく頂いていけるのだ。



【《採取:Lv2》→ 《採取:Lv3》になりました】

【《鑑定:Lv3》→ 《鑑定:Lv4》になりました】

【『薬草』×20をに入れました】

【クエスト『薬草の納品』の達成条件をクリアしました】



 少し歩くだけで、あっという間に目標最低数GETあ、スキルもレベルが上がった、やったね。

 体感的に夜より採取ポイントが探しやすい&採取が捗るのは、やっぱり明るいからなのか……。

 それなら今度からお金が貯まるまでは、日中は採取、夜中は戦闘って感じでいこうかしら。



 周囲の薬草をごっそり採取しながら歩いていたら、いつの間にやら『始まりの森』付近まで来ていた。

 あらま、ここまで来ちゃってたのか、気がつかなかった……ちょっと採取に夢中になってたかな。

 辺りを見れば、自分以外のプレイヤーは数人って感じだ。これぐらい空いていたらいいだろう。


 さて、《警戒》で感じてたけど、先程からいくつか反応がある。

 眩しさを我慢しつつ、辺りを見渡せば30m先ぐらいに1匹のハーブラビットがはむはむと薬草を食べている。

 あ、ついでだから《鑑定》もしておこう。




『ハーブラビット』Lv.1

HP:100 MP:20

説明:始まりの街周辺に生息する兎。主食は薬草。温厚な性格なものが多い。とても弱いので初心者向けだが、瀕死になるとハーブラビットの攻撃がクリティカルになるため要注意。ハーブラビットの肉は臭みがなくとても美味。


※《鑑定》のレベル不足の為、これ以上の情報公開は不可※




 おっ、チュートリアルで見た内容より説明が増えてるし、HPとMPが見えるようになってる。


 ってか、ハーブラビット、弱っ!!!

 それに説明の「瀕死になると攻撃がクリティカル」って……これはステータスによりだけど、下手すると初見殺しになるのでは??とか思ってしまう。

 まぁ、私の場合はレベルが高い個体にさえ当たらなければ大丈夫…かな。一応、気をつけておこう。


 さてと、ではさっさと狩ってきますか!






【《警戒:Lv2》→ 《警戒:Lv3》になりました】

【《日光脆弱性・小:Lv1》→《日光脆弱性・小:Lv2》になりました】

【『ハーブラビットの肉』×2、『ハーブラビットの上質肉』×1『うさぎのしっぽ』×1を手に入れました】

【クエスト『ハーブラビットの討伐』の達成条件をクリアしました】




 とりあえず、達成条件クリアまで狩ってみましたが、レベルは自分より下なのでかなり簡単だった。

 スキル使用で一撃、刀や弓だと二回攻撃を当てれば倒せるし、かなり近づいても逃げ出さないので、やっぱり初心者向けの魔物だなぁと。


 《警戒》が上がったのは嬉しい。

 それにより、さきほどよりも自分から100mぐらい周辺の魔物の位置を把握出来るようになった。

 さらに、マップ上で魔物の位置がアイコンでわかるようになったみたいだ。

 マップを見れば周囲に四角いアイコンがぽつぽつと現れている、どうやらこれが魔物らしい。

 ちなみに自分や他のプレイヤーは丸いアイコンで表示されるとのこと。

 ただし、こちらも自分から遠すぎるとマップには表示されないようだ、これは自分から半径200m付近まで反映されてるっぽい。

 レベルが上がれば表示範囲が広がりそうだし、強さとかの詳細もわかるようになりそうだ。


 あと《日光脆弱性・小》のレベルが上がったからなのか、少しだけ眩しさが軽減された気がする。

 このスキルのレベルを上げれば、ある程度はマシになりそうな予感がするので、やっぱり日中の活動も必要だと感じた。



 さて、お次はドロップしたアイテムも確認かな。

 さっそく《鑑定》!



『ハーブラビットの肉』

品質:C(コモン)

説明:臭みがなくさっぱりとした味。始まりの街・モノでよく食べられている。揚げ物や炒め物など、どんな料理にも良く合う。売却価格:100G


『ハーブラビットの上質肉』

品質:R(レア)

説明:旨味が凝縮したとても柔らかい上質肉。倒すまでの時間が短く、さらに上手に仕留められると稀にドロップする。始まりの街・モノではご馳走とされる。調理法はシンプルなステーキがオススメ。売却価格:500G



 上質肉は、一撃で倒してたからドロップしたのかな?

 これは嬉しいぞ、説明も美味って書いてあるし、売却価格もなかなか良い。

 ただ、倒したあとすぐにログを確認してないので、刀か魔法か、どちらの攻撃の時のドロップなのかわからない。まぁ、すぐに倒せるからどっちでもいいか。これも集めて、しばらくの間は金策の1つにしよう。

 あとはギルドに売る前にアンリエッタに声を掛けてみるのもありかも。彼女が欲しがれば売ってもいいし、要らないならギルドに売っちゃえばいいしね。


 さて、肉系はドロップするのわかるけど、問題は次のアイテムですよね。



『うさぎのしっぽ』

幸運:5 品質:SR(スーパーレア)

説明:ふわふわもこもこなうさぎのしっぽ。触り心地が最高、癒される。装備すると幸運+5。防具や武器の装飾の素材にも使用可能。売却価格:2500G



 ちょ、ちょっとまって、なんで、SR(スーパーレア)でた?!?!

 え、レアドロップですか?? まじで、え、えっ???


 どんなものだろうと思ってインベントリから取り出してみたら、手のひらサイズの真っ白なもこもことした丸い毛玉でした。

 例えるなら、ファーのまんまるもこもこなバックチャームみたいな感じ。たしかに手触りは最高で、ずっとにぎにぎしてしまう…これは、ちょっと癖になるぅ…やめられない。

 性能的に装備したいけど、今の格好だと結構目立ちそうなんだよね……あとでジンに相談してみようって事でとりあえずインベントリに放り込んでおいた。



 それにしても、先程から出遭う魔物はハーブラビットかグリーンスライムのみ。もう1つのお目当のマメダはまた見ていない。

 説明にも書いてあったけど、マメダは夜の方がポップ率がいいみたいだ。もしかしたら日中はどこかに隠れてるから、探し出せてないだけかもしれないが。


 ちなみ、よく見かけた緑色のゼリーみたいなグリーンスライムはお目当じゃないので、見つけてもスルーしてた。

 まぁ、《鑑定》だけはしたけどね。グリーンスライムのステータスはこんな感じだ。



『グリーンスライム』Lv.3

HP:180 MP:80

説明:始まりの街周辺に生息する魔法生物。ゼリー状の体でいろんなものを取り込み消化する。フィールドのお掃除屋さん。多少の物理耐性があるが、魔法に弱い。初心者向け。数が一定数以上集まると合体して巨大化する。その姿はの時はかなり強くなるので要注意。


※《鑑定》のレベル不足の為、これ以上の情報公開は不可※



 《鑑定》のレベルが上がったからか、説明が増えてるんだけど、ハーブラビットの時といい、ちょいちょい不穏な一文がある気がするのよね。

 とりあえずグリーンスライムもレベル的に私の敵ではないので簡単に倒せるけど、数を集めないようにっていうのは覚えておこう。

 っていうか、これ以外のスライム系も数が集まったら合体するパターンなんじゃないかしら??ってこれ見てると思ってしまうわ……。


 閑話休題。


 とりあえず、ドロップしたアイテムは確認が終わったのでもう少しだけ倒したおこうかな。

 今、私はハーブラビットの上質肉がとても欲しいです、はい。

 そういえば《料理》スキル覚えたからそれ用に確保しとくのもありだよね、ハーブラビットの肉。


 さて、今の時間はゲーム内で朝の8時半ぐらい。

 まだまだ時間には余裕があるが9時ぐらいまで、狩りをしてから街に戻ろう。

 実は今、お腹が減ってきてて……それで思い出したけどゲーム内で朝ごはん食べるの忘れてたんだよね……。

 私としたことが……ほんと忘れるなんて馬鹿だわ……ソーンから、朝の時間帯しか食べれないメニューとかあるって教えてもらってたのに、くっ!


 というわけで、美味しい朝ごはん食べるための軽い運動って感じでもう少し頑張ります!!


 そう気合を入れてから、私はまた獲物を探し始めたのだった。

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