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25.2日目になりました。

仕事のぉ〜忙しさがぁ〜倒せなぁ〜い_:(´ཀ`」 ∠):

遅くなりました……今後は、せめて月に2回更新できるように頑張りますぅ……。


 

 ログイン、2日目。


 リアルでの用事を済ませてから、ゲームを起動させる。

 軽い浮遊感の後、2日目だけど目を開ければすでに見慣れてしまったフロントに辿り着いた。

 ニンマリ笑顔のチェシャに挨拶をしてから、さてゲームを始めよう……と思って、ふと、聞こうと思っていたことを思い出す。


「あ、チェシャ。質問があるんだけど、ゲーム内の通知設定って細かく設定できる? メールとかいちいちログ確認するのがめんどくさくて……」


「通知設定? うん、できるよぉ〜。フロントにいる時にだけ出来る操作なんだけどぉ、ステータス画面のメニュー項目の設定から、設定できるよぉ」


 ありがとう、と一言お礼を言ってから言われた通りに操作して画面を開く。

 おぉ、結構事細かに設定できるのね。これは助かる。とりあえず、メールが届いたことが視覚的にわかりやすくしようって事で、簡易ステータスの隅にメールが届くと手紙の形のアイコンが現れる設定に。

 音も鳴らすことが出来るみたいなので街中やセーフティエリアなど安全な場所にいる時限定で、通知音が鳴るようにしてみた。

 うん、これでメールが来たらすぐに気がつく事が出来るだろう。

 なので、今後はメールの催促(主にソーンから)されないはず……たぶん。


 そして設定してから気がつく。

 あ、メールが届いてるっぽい。誰からだろう?

 届いたメールを開いてみると、昨日知り合ったアルスとライラ、そしてジンからだった。

 アルスとライラからの内容は簡単に言うと昨日はありがとうございました、また一緒に遊んでくださいって感じ。

 私も、こちらこそよろしくねと返信しておいた。


 ジンは、作ってもらってる武器と装備品の代金の目処が付いたって事でその金額が送られてきてた。

 ふむ、総額で5万Gか……これ、破格過ぎじゃないでしょうか?? ジンさん、これでいいの??ほんとに??? 本気で???って感じだ。

 普通なら、生産系トッププレイヤー作ってなったら付加価値もついて、もっと高くなるはず。

 そして、ジンのことだから、今の段階で一番いい素材とか絶対使ってるはずなので、これは……破格っていうか、もはや材料費にすら達してない可能性が……。

 まぁ、私としては有難いからいいんだけど……ちょっと、というか、かなり申し訳なくなる。

 とりあえず金額の了承、お礼と何か手伝えることがあればすぐに言ってね、と返信しておく。


 っと、とりあえずフロントでやる作業はこれぐらいかな。


「あ、そうそう、運営からユズリハ宛に連絡が一件あるよ」


「え? 運営から……? 私、何かやらかした?」


「いやぁ、ユズリハはやらかしてないけど、昨日GMコールしたでしょ〜? んで、その案件のその後が、どうなったかっていう、ご連絡だってさぁ」


 そーいや、初日にGMコールしましたね、私。思いっきり、その事忘れてだけど。

 とりあえず、詳しい内容について、私は一切興味ないので、簡潔に結果だけ聞いた。

 彼らは今までやらかしてたことも踏まえて、とりあえず一ヶ月間ログイン禁止で、今後も要監視対象になり、何かあればすぐアカウント停止処分になるそうだ。

 チェシャから、私のブラックリストに彼らを登録できるよって言われたのでお願いしておいた。今後一切関わるつもりはないからね。


 ちなみにブラックリストに入れると、その相手とは一切ゲーム内での接触ができなくなるそうだ。

 お互いが透過するというか、相手の姿が視界に入らなくなるらしい。

 まぁ、そうそう使う機能ではないから私のブラックリストは増えることはないだろうなと思いつつ。


「とりあえず運営からの連絡は以上だよぉ〜。それ以外のお知らせは今のところないよぉ」


「うん、ありがとうチェシャ」


 軽くお礼を言ってから、私は《エリシュオン》にログインしたのだった。




 ***********************





 うっわ、まっぶしっ!!!!!!!!!!!




 やばい、めっちゃ眩しい、ぐわってきた、目に大ダメージ。思わず被っているフードを引っ張って目深にかぶる。

 ……ふぅ、さっきよりは少しマシになった、かな? とりあえず日向は眩しすぎて無理です、ほんとまじ勘弁って事で日陰に移動する。


 そして、ゲーム内時間を確認。只今の時刻は朝の7時ぐらい。

 やっぱり種族特性があるから、日が昇ってる時間はきつい……ダメージ判定がなくても眩しいのはちょっと落ち着かないわ。

 うーん、これを軽減できるスキルって何かないのかなぁ……あとで図書館行ってスキル一覧とか調べてみようかな。



 さて、いろいろ試したいことはあるけど、その前に冒険者ギルドに行こう。

 昨日は街に戻ってきて、すぐログアウトしたからクエストの報告してないんだよ……。

 ジンからも装備品の代金も教えてもらったし、それの代金も集めないといけない。しばらく金欠から抜け出せないやつだわ……ふふふ。



 というわけで、冒険者ギルドに到着。


 とりあえず達成したクエストの報告をして報酬を受け取る。報酬の合計は3000G。もともと持ってた所持金と合わせて、只今の全財産7500Gなり。


 うん、わかってたことだけど、目標金額まで全然足りませんね。

 ジンからは、すぐに払えないようならツケでもいいって言われたけど、今の段階で流石にいろいろして頂いてる身としては、そこまで甘えるのはちょっとなぁって思ってしまう。なので、代金はちゃんと用意しておきたい。


 クエストの報告ついでに新しいクエストも物色していく。


 うーん、今は比較的スキルが上がりやすい状態だから、戦闘スキル関係のことをいろいろ試したいのよね。

 だから金策でレベルが上がることは避けたい……。

 討伐系のクエストはそれなりに金額がいいけど、その分レベルも上がっちゃう……かといって、採取系だと金額が安めに設定されてる。

 採取系なら、それに関係するスキルも育てつつ稼げるけど、それなりに高品質で採取する方法や手段を今のところ持ってないから、かなりのクエスト数をこなすことになる。


 日中は出来れば生産系のスキル上げをしたかったんだけど、今はお金を貯めるのが最優先だよね…やっぱり、日中での活動にもある程度は慣れるようにって事で討伐系か……いや、でも……ぐぬぬ、悩む。



「また金欠か?」


 クエスト掲示板の前でうーんと唸っていたら、笑いを含んだ声で、声を掛けられる。

 振り返ればマスターがニヤニヤした顔をしてこちらを見ていた。

 いや、マスターの言ってる通りなんですけど、その顔なんか腹立つわぁ……。


「今、友人に装備品作っててもらってて、その代金を稼がないと…って感じなの。だから、何も買えなかった前ほど金欠ではない……多分」


「まぁ、初めのうちはみんな金策で右往左往するもんだから、そんなもんだろがな。で、何に悩んでるんだ?」


 マスターからそう聞かれたので、先程悩んでいたことを簡潔に説明した。


「お前さんの今のレベルなら『始まりの草原』の魔物は余裕だし、お前さんよりレベルの低い魔物しか出てこないから、そこに出る魔物の討伐クエストを受けつつ、戦闘スキルを試すのが一番効率良さそうだと思うぞ」


「やっぱり、それが一番無難かぁ〜」



 ちなみに俺がオススメするクエストはこれだ、と言われたのがこちら。



『マメダの討伐』

説明:始まりの草原に生息しているマメダを最低10匹倒す

報酬:3000G (討伐数により報酬増加あり)

ランク:F


『ハーブラビットの討伐』

説明:始まりの草原に生息しているハーブラビットを5匹倒す

報酬:1000G

ランク:F


『薬草の納品』

説明:薬草を最低10個集め、納品する

報酬:500G(品質&数により増減あり)

ランク:F



 一度受けたことがある『マメダの討伐』と『薬草の納品』が微妙に条件と説明文が変わっている。

 気になったので、聞いてみたら同じクエスト受注した場合2回目以降は、こんな感じに内容が変化するそうだ。

 1回目はそのクエストを達成できるか、試験的な感じも含んでるので規定以上の数を倒したりしても1回目は報酬が増えることはないらしい。

 ………前受けた時に、倒した段階で一旦ギルドに戻って報告した方が報酬をもらう的な意味では良かったのかもしれない。ちょっと勿体無いことをしたかも…なんて思いつつ。

 なお、基本的にFランクのクエストは、無期限ばかりなので、気長にやればいいと教えてもらった。



 とりあえずオススメされたので、この3つは受けることにした。

 ドックタグを掲示板の依頼書にかざして、受注する。うん、これでオッケー。


「そーいえば、冒険者ギルドで受けられるクエストって、討伐とか採取系多いけど、お店のお手伝いとか街の中でやる系のクエストって何処に行けば受けられるの?」


「あぁ、お使い系クエストか。その系統のクエストは基本、商業ギルドの管轄だ。あとは直接、街の人から依頼を受けるかのどっちかだな」


 なるほど、管轄が違ったのか。

 さっきから掲示板を探しても、お使い系のクエストがなかったから不思議だったんだよね。

 街のお使い系のクエストは金額は安かったりするけど、結構面白かったりスキルアップや新しくスキルを覚えられるものも多かったりするから、あとで商業ギルドにも行ってみようっと。


 とりあえず、今は受けたクエストを終わらせてきますか。

 ついでに色々と戦闘スキル試してこよう、そうしよう。


「ありがとう、マスター。とりあえず『始まりの草原』でいろいろやってみる」


「おう、頑張れよ」


 マスターに軽くお礼を言ってから、私は街の外へ向う。

 さぁーて、頑張るかぁー!

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