21.今度は森へ行きましょう
大変お待たせいたしました…!!!
社畜じゃないはずなのにお仕事の忙しさ倒せなくてな…(遠い目)
またぼちぼち、投稿していこうと思います。
感想等のお返事はもうちょいお待ち下さいm(_ _)m
さて、ステ振りをした後の戦闘ですが、かなり楽になりました。やっぱり、ある程度その都度、ステータスに振り分けて、上げないとダメだなと思った。
結果としては《アイスバレット》を2回と刀なら通常攻撃を2〜3回、弓だと《ヘッドショット》で1〜2回又は通常攻撃だと8本ぐらい矢を当てれば倒せる感じ。
薬草も目標数は簡単に集められたので、とりあえずこの草原でやることはひとまず終了かな。
そして、またしても溜まっていたログを確認する。
【《弓術:Lv3》→ 《弓術:Lv4》になりました】
【《氷魔法:Lv3》→ 《氷魔法:Lv4》になりました】
【氷魔法『フリーズフロスト』を習得しました】
【《忍び足:Lv2》→ 《忍び足:Lv3》になりました】
【《警戒:Lv1》→ 《警戒:Lv2》になりました】
【《暗視:Lv2》→ 《暗視:Lv3》になりました】
【《採取:Lv1》→ 《採取:Lv2》になりました】
【『紺色の毛皮』×2、『薬草』×10を手に入れました】
【クエスト『薬草の納品』の達成条件をクリアしました】
ちなみに、なるべく薬草は慎重かつ丁寧に採取してみたけれど、すべて品質はCだったので、これは《採取》レベルを上げないと品質も上がらなさそうだ。
あとは、採取用の何か道具とか使わないと品質の良いものは無理かなぁ…。
「なんかログいっぱい出てたなぁとか思ってたけど、いろいろ上がってるし、順調って感じかな?」
思わず呟いて、自画自賛。
いや、流石にこう自分で褒めないとやる気がね…上がらないからさ。こういう時はやっぱり誰かと一緒にレベル上げしたりお互いに切磋琢磨したりできたら、楽しいよなぁと思いつつ、思いつつ。まぁ、知り合いは全員、先陣組なので……うん、私頑張るね。
とりあえず、新しく覚えた魔法を確認しよう。
氷魔法『フリーズフロスト』
説明:指定した範囲の地面や敵の足元などを凍らせ、相手の動きを阻害する阻害魔法。飛行してる相手には効かない。《氷魔法:Lv.4》で習得。継続時間は「知力」、凍らせられる範囲は「器用」の値と消費MPの量により変動。クールタイム:5min
《フリーズフロスト》阻害魔法かぁ。これは一人で狩りをする時に重宝しそうだ。狼系とか素早い動きの相手には特に。
ただ、範囲指定やらなんやら慣れるまでは上手く使いこなせない感がヒシヒシとするぅ……これも何度か使ってみて、いろいろと要検証だな、うん。
まぁ、次のお目当は飛んでる相手なんで、しばらくこの魔法は使わないけどね。地上の敵で複数相手する時か狼系と遭遇しちゃった時には…使ってみるか。
っと、言うわけで今度は『始まりの森』へと向かいます!
お目当はもちろん討伐クエストを受注している吸血コウモリ。
ちなみに『始まりの草原』の推奨レベルがLv.1〜5、『始まりの森』はLv.4〜8程度らしい。
あまり無理をしなければ、早々にLv.8相当の敵と出会うことは無いだろうし、それにLv.10になるまでは、死に戻りしても特にペナルティは無いので安心して死ねる(って言い方は微妙だけども)から大丈夫だろう。
目標としては吸血コウモリを狩りつつ、森の中のセーフティエリアまで行ってみたいかな。セーフティエリアに到着した辺りで、リアルの時間的にもログアウトするのに丁度良さそうだ。
一応、自分のステータスを確認する。うん、HPは歩いてれば回復するし、MPも……MPポーション飲むほどではないかな、まだ余裕があるので飲まない方向で。
「よし、それじゃあ『始まりの森』に行きますか」
そう呟いて気合いを入れてから、マップを確認しつつ、私は『始まりの森』へ向かったのだった。
***********************
辿り着いた『始まりの森』は夜な事もあり、とても薄暗かった。
森の木々が風に揺れ、サァサァと葉が擦れる音が静かに響き渡る。遠くからフクロウっぽい鳥の鳴き声も聞こえてきた。
少し不気味な雰囲気を感じるが、現実だとこんな時間に森になんて行けないし行かないから、なかなか貴重な経験かなと。ただ、これだけ薄暗く木々が生い茂ってると死角が多いので、これは気をつけないと不意打ちされそうだ。
「草原よりは出てくる敵が強くなってるはずだから……気をつけながら進まないと…」
辺りを《警戒》しながら歩いていく。
スキルの感知で、何かいる!って引っかかる感じはするけども、レベルが低いから場所や距離までは把握できない。あとはノンアクティブの敵なのかな、襲ってくる気配はない。
「ひっ…?!」
思わず、小さく声を上げてしまった。
ふと、視線を森の奥に移せば、50m程離れた木々の間にぼんやりと青白い光がふわりふわりと漂っていた。
うわぁ……めっっっちゃビックリした……。
いや、別に普段はお化けとか平気なんだけど、こう一人で静かな森の中を歩いてたから雰囲気に飲まれたというか…なんというか……とにかく急に視界に現れたからめっちゃ驚いた。
あのね、不意打ちは無理ですよ? ほんと、無理無理。
ちょっと予想外に心拍数が上がってしまったので、深呼吸。すぅーーはぁーーー……よし、落ち着いた、大丈夫大丈夫。
「何あれ…敵、かな…」
こちらに向かってくる様子はないので、気がつかれてはないのだろう。とりあえず見える範囲なので《鑑定》してみよっと。
『吸血コウモリ』Lv.4
HP:??? MP:???
説明:始まりの森に生息するコウモリの一種。昼間は洞窟や樹洞などの暗い場所で静かにしているが、夜間は活発に獲物を探し飛び回る。体が仄かに発光しているので、ふわりと森の中に浮かび上がる光の正体はだいたいコイツだったりする。
※《鑑定》のレベル不足の為、これ以上の情報公開は不可※
なるほど、お目当ての吸血コウモリちゃんじゃないですか……まったく、驚かせやがって、くっ。
さて、正体が分かれば怖いものはない。驚かせてくれた分ちゃっちゃと狩ってしまいましょうかね!
とりあえず、どんな感じて来るかわからないから、遠くから一回攻撃当ててみるかなぁ…。
マスター曰く、素早いけど攻撃パターンは分かりやすいって事だから、ここは刀メインでいこうっと。ぶっちゃけ弓はまったく当たる気がしないです、はい。
ゆっくりと気がつかれないよう、近づく。
一応周囲の地形も確認。うん、ちょうど吸血コウモリちゃんから30mぐらいの所が少し開けてるから、戦うならそこが良さそう。
お目当て付近まで近づいたら、光の正体もそれなりに見えてきた。吸血コウモリちゃんは、木の枝に逆さまにぶら下がって休憩中のご様子。
ってか、でかっ!!! 猫ぐらいって聞いてたけど予想よりもデカイな…そしてあまり可愛くない。
なので、ここは遠慮なくひと思いに狩っちゃいますね。
「《アイスバレット》!!!」
狙いを定めて魔法を放つ。放たれた魔法は、吸血コウモリにヒット!相手は油断してたのか「ギャ!!」という声を上げ、枝から落ちて地面に顔面強打。うわっ、痛そう。
「キィィィイ!!!!!!!!!!」
誰が聞いてもめっちゃ怒ってます!!激おこです!!な声を上げながら、吸血コウモリがこちらに向かって飛んでくる。
お、確かに、これは素早い。吸血コウモリは、私との距離があと10mぐらいで突然、急上昇を始めた。
これは、あからさまに何かくるなってことで、こちらもすぐに抜けるよう、刀を構える。
吸血コウモリの急上昇からの、急降下!!こいつ、しがみついてからの吸血攻撃をするつもりだな? 相手の動きに合わせ、抜刀!斬りつける!
「……はっ!!」
「ギュィィイ!!?!?」
ちらりと見えたログで《居合・攻》のスキルが自動発動したことを確認してから、納刀。うん、素早いけど攻撃は当てやすい。これなら、いけるわ。
斬られた吸血コウモリはヨロヨロと数歩分、後ろに飛び退くとまた急上昇。
私の刀が届かない高さまで行くと、頭上をグルグルと様子見するように飛び回っている。
さて、どうするかな。
刀を構えつつ、相手の出方を待つ……のはめんどいので、ここはさっさと降りてきてもらいましょうね。
ってことで《アイスバレット》を吸血コウモリに向かって打つ!が、それはひらりと簡単に避けられてしまった。そして、吸血コウモリは急降下!
だけど私は、それを待ってたの!よし、狙い通り!ってことでもう一回タイミングを合わせ、斬りつける。
「ギュィィイ!ギャッ!!ギャ!!」
とても痛そうな声を上げて、吸血コウモリが地面に転がる。丁度、斬りつけた部分が翼の辺りだったので、飛行ができないようだ。
地面をジタバタと転がり回ってる吸血コウモリにとどめを刺す。小さく鳴いてから吸血コウモリはふわりと光の粒子となり消えていった。
【《剣術・刀:Lv3》→ 《剣術・刀:Lv4》になりました】
【『吸血コウモリの牙』『吸血コウモリの羽』を手に入れました】
『吸血コウモリの牙』
品質:C
説明:吸血コウモリの牙。大きさは5㎝程。アクセサリーの材料や調合・錬金術の素材になる。売却価格:100G
『吸血コウモリの羽』
品質:C
説明:薄い皮膜に覆われた吸血コウモリの羽。装備品やアクセサリーの材料になる。《魔法抵抗・微小》効果あり。売却価格:300G
ほほう、なるほどなるほど。ドロップアイテムはこんな感じなのね。
ちなみに吸血コウモリと戦った感想としては、めっちゃ倒し易いな、おいって感じでした。
ほんと、攻撃モーションわかりやすいし、攻撃も単調。敵も小さくないから攻撃が当てやすい、ある意味タイミングゲーだった。
ただ、レベルは私より下だったから経験値的にはあまり美味しくないのかなぁ……そろそろレベルも上がるかと思ったんだけど。
あと、《剣術・刀》のレベルも上がってきたから、そろそろこっちも何かしら技を覚えたいなぁ。
まぁ、問題なく倒せたのでセーフティエリアに向かいつつ、さらに目標数狩って行きますかね。
1003修正:説明不足だったところを追加




