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広東大侠激突  作者: 東武瑛
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仏像

李は馬を牽き街の中を歩いて行った。一体魔物とは何なのか、よく解らなかったが、強大な支配者が街にいるように思えた。

しばらく歩くと仏像があった。

「これだ」

李は仏像を動かそうとした。

「仏像に触るな」

突然、仁王像が現れ叫んだ。

「貴様も盗人か?」

「違う。私は少林寺の李英風だ。この仏像は少林寺の物だ」

「なに、出鱈目を言うな」

「出鱈目ではない」

「では証拠を見せてみろ」

「この仏像の底には広東少林寺への地図が印されている」

「ほう。では底を見せてみろ」

李は仏像を手に取り、裏返し底を仁王に見せた。

「ハハハハハ」「何も書いてないでは、ないか」

李は言った「おかしい」

仁王が言う「さあ、どうする」

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