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13.小日向さんの受難


七海の職場の後輩、計画的小悪魔系女子、小日向さんの災難話その3です。


※あまり楽しい話ではありません。苦手そうな方は回避してください。

 こちらを読まなくても今後の展開に支障は無いように書く予定です。


清純を絵にかいたような女子高生に待ち伏せされるたび、脱兎のごとく逃げていた小日向だったが、何度か繰り返されたその攻防がとうとう人の口に上るようになってしまったらしい。




「小日向ちゃんにアッチの趣味があるって、話題になっているわよ」




お昼時、三人で弁当を囲んでいる時に川奈がシレッと呟いた。


「……は?」


何を言われているか分からずボンヤリと聞き返す小日向の横で、七海が指を振って尋ねた。


「『アッチ』ってどっち?」

「女の子もイケるクチだってコトよ」


そう言って川奈がビシッと人差し指を小日向に向けた。それでもよく呑み込めていないような表情の七海が、川奈に倣ってゆっくりと小日向に指を向けて首をひねる。

小日向は目を剥いて、驚きの声を上げた。


「はぁあ?!何ですか、ソレ?」


指を下ろした川奈が、小日向の方へズイっと身を乗り出した。


「可愛いJKじょしこうせいが待ち伏せしてるって噂になってるよ!それを振り切って逃げてる小日向ちゃんに、未成年を弄んで捨てたって疑惑が浮上しています!!」

「ええ!小日向さん、高校生と付き合ってたの……?!」

「ち、違います!それと驚くトコそこじゃないですよ、江島さん!」


小日向は慌てて否定したが、ツッコミ属性を捨てきれずついでに七海が食い付いた部分を指摘してしまう。できれば先に相手の性別に食いついて欲しかったと咄嗟に思ってしまったのだ。


「完全な誤解です!ていうかそれ、遠野さんの婚約者です」


真っ向から否定すると、川奈が目を丸くして体を引いた。


「え!小日向ちゃん……あれだけ嫌がってたのに……とうとうヤキが回ったわね」


それから川奈は眉をしかめて、批難の眼差しを向けた。


「よりによってモテ男の遠野さん、しかも略奪……それ、一番小日向ちゃんが嵌りたくなかったパターンじゃなかったの?」

「え!」


川奈の指摘に、漸く理解が追い付いた七海が驚きの声を上げる。小日向は思わずジト目になって二人を睨みつけた。


「勘弁してください!そんなドロついた沼に私がわざわざ踏み込む訳ないじゃありませんか……!」







と、言う訳で小日向は川奈と七海に掻い摘んで今の状況を説明した。何故か遠野の婚約者で従妹の女子高生になつかれ見込まれてしまい、遠野を押し付けられてしまいそうになっているのだと。断ってもストーカーのように彼女が現れるのだ。


「じゃあ、遠野さんの婚約者の……その従妹さん?遠野さんの事を好きって訳じゃないんだ」

「それはよく分からないんですけど……少なくとも恋愛感情はないんじゃないかと思います。彼女の言い分から推測しているだけですけど」

「彼女はどうしてそんな事言い出したんだろうね?小日向さんじゃなくて、遠野さんに直接言えばいいのに」


七海が尤もな疑問を口にした。

確かに、と小日向は思った。これまでは体が拒否反応を示してしまい逃げるのに精いっぱいで、何故かと言う所まで考えが及ばなかった。


「一回ちゃんと、話聞いてあげたら?」


川奈が提案すると、うむむ……と唸って暫く思案して。それから小日向は神妙な表情でコクリと頷いたのだった。







** ** **







「お姉さま!有難うございます!」


ちょっと何処かで話そうと持ち掛けた小日向に、可愛らしい女子高生は感激して手を組み合わせた。


「あの、誤解が無いように言っておくけど……私遠野さんと付き合う気、一切ないから」

「はい、勿論!私も直ぐに頷いていただけるとは思っていません」

「……」


あまり通じていないような気がした。


しかし気を取り直して、小日向は彼女を小洒落たカフェへと連れて行った。案内されたのは、周りと距離のあるソファ席だ。これなら微妙な話をしてもそれほど周囲を気にする必要は無い、と一先ひとまず安堵する。

注文を済ませてから、一応年上である自分から話を切り出さねばと小日向は口火を切った。


「私の名前は、もう知ってるのよね?」


出会った時に『小日向さん』と声を掛けられたのを思い出しながら尋ねた。


「あ、はい。『小日向かほり(かおり)』で良かったですか?素敵なお名前ですね」


すると小首をかしげてニッコリと微笑み返される。


ピチピチと音がしそうなくらい透明感のある肌、化粧をせずとも整った相貌、小日向と違い人工的な施術を一切窺わせない、絹糸のような真っすぐな黒髪……同性の彼女から見ても思わず引き込まれるような美少女だ、と改めて小日向は実感する。その弾けるような若さに気圧されて、若干怯みつつ質問を続けた。


「……お名前を伺っても良いかしら」

「あ、はい!すいません名乗りもせず……私、遠野千歳(ちとせ)と申します」

「遠野さんとは?」

従兄妹いとこです。私の父とお兄ちゃんの父親が兄弟なんです」

「で―――婚約者でもあるのよね?」

「うーん、まあ今の所は。でも口約束ですし、乗り気なのはお兄ちゃんと伯父さんの方で……私の父母はそれほど興味は無いんです。私が結婚するって言うならいいか、って程度で」

「それで、ええと……じゃあ貴女は以前乗り気だったけど、今は乗り気じゃないってコトなのかしら?」

「はい」

「で、私に遠野さんを……押し付けたい?」

「えっ……」


可愛らしい女子高生が、目を見開いた。そして口元に手を当てて戸惑ったように視線を彷徨わせる。


「そういう訳では……」

「でも私は嫌だって言っているのに。そして貴女も遠野さんと結婚するのは嫌なんでしょう?じゃあ、『押し付ける』って表現が適当じゃない?」

「……あの、お兄ちゃんは優しいしカッコ良いし、えーとこういったら何ですがお金持ちですし努力家で……良い所も一杯あります。押し付けるって言うか、私よりずっと相応しい人に引っ張って貰えたらって思っているんです」


彼女の言っている意味がよく分からなくなって、小日向は頭を抱えた。


「貴女が言うとおり、確かに彼は世間的には優良物件だと思うわ……あの人と結婚したいって相手は他にたくさんいると思うの。でも私はそう言う誰とでも仲良くなっちゃう男は嫌なの。例えどれだけスペックが高かろうがね……!」


嫌悪感を顔に出してキッパリ告げると、その勢いに驚いたように千歳は目を瞠っている。

遠野の下種ゲス加減に触れる事を自嘲しようと言葉を選んだ筈なのに、話している内に興奮してつい語尾が荒くなってしまった。泥沼の茶番劇に巻き込まれた記憶が頭をぎり、ついつい表現が直接的になってしまった事に気が付いて、思わず我に返る。


美少女の儚げな様子に、小日向の胸の内は若干疼いた。


小日向が毛虫のように嫌っているのはこの美少女では無く、あの尊大な自信家、女の敵である遠野なのだ。それに言わばこのは、遠野の行状の被害者なのだ。突拍子もなく押し付けがましいコトを言い出された時は面食らったが―――こうして戸惑う様子を目にしてしまうと、どうにもこちらが苛めているような気分になってしまい困ってしまう。


いやいやいや、しかしこちらは迷惑しているのだ、と思い直す。

何度も待ち伏せされ『お姉さま!』などと臆面もなく呼ばれ……会社で全く見当違いのレズ疑惑を掛けられているのだ。しかもコッチが弄んだ側と言う不名誉な噂まで。

小日向は罪悪感を押し込めて、キッパリ相手を拒絶しようとお腹に力を込めた。言いたくなかったが、仕方が無い。そもそも彼には別に付き合っている相手がいるハズだ。自分が遠野と付き合っているなんて誤解されたら面倒だ、ここは心を鬼にしなければならない。


「そもそも何で、私?私は付き合いの浅いただの知合いでしか無いし、ハッキリ言って申し訳ないけど……遠野さんには別に付き合っている女の人がいるんじゃないかしら?まずそちらに行くのがスジでしょう」


言い切ったものの、苦々しく小日向は顔を歪めた。本当はこんなコト罪もない女子高生、しかも浮気をされた被害者の当人に言いたくなかった。しかし―――遠野の素行に触れなければ、この嫌悪感を理解して貰えないような気がしたのだ。彼女は全く知らないかもしれない、傷つけてしまうかもしれないが……変に気を持たせて期待させるのは行けないと思った。


すると意外な事に、目の前の美少女は真面目な顔でコクリと頷いた。


「知ってます。お兄ちゃんに付き合っている人がいる事は……でも私はお姉さまが適任だと思ったんです」

「……貴女がちゃんと遠野さんを説得すればいいんじゃないの?可愛い婚約者に面と向かって言われれば、あの人も少しは反省するんじゃないかしら」


彼女からは遠野の行状に対しての不穏な感情はうかがえなかった。もしかすると、家族愛か何か大きな愛情で遠野の事を見守っているのではないか……と言うような、おおらかささえ伝わって来る。そんな風に遠野を見守れるなら、わざわざ遠野を嫌っている小日向など勧誘(?)しなくても、その大きな愛情で千歳自身が遠野を導けば良いのではないか、と小日向は考えた。勿論、彼に対して愛情の欠片も持ち合わせていない小日向には無理な話だ。


「私、勉強したんです」

「勉強?」

「ええ」


コクリと頷く千歳は神妙な表情で説明してくれた。


恋愛感情とまでは行かないが、優しい遠野を兄のように千歳は慕っていた。『じゃあ、大きくなったら結婚するか?』と言われて『うん!』と頷くと、遠野の父は強引に二人の婚約を主張するようになった。その時は千歳は納得していたし、それで良いような気がしていた。


ところがある日、彼女は遠野の素行を一部目にすることとなる。

高校に進学してから暫くして、たまたま遠野の家に用事があって訪ねる事があった。そう言う事はよくあって勝手知ったる他人の家とばかりに、遠野の本を借りようと部屋に向かった時、女の人の肩を抱いて部屋に入る遠野を見てしまった。友達かと思ってノックをしようとすると―――中から何だか怪しい物音や声がしてくる。何だかモヤモヤしてその場を離れ―――友人に相談すると「それは、ヤッちゃってるね!」と指摘された。そうして知識の乏しかった千歳に、友人は趣味の同人誌、恋愛漫画や小説を押し付けた。

千歳には初めて目にするような世界でドキドキが止まらなかったが、頑張って全部目を通した。そして彼女は理解した……どうやら男の人は婚約者や奥さんがいても浮気をするものらしい。


それから千歳は興味の赴くままに、男性が浮気する心理や男女の性質の違い、不倫とその結果起こる騒動や解決方法―――そう言った事に関して書かれている書籍を読み漁った。元来気になる事を放って置けない性質で、その為常に成績は上位だった。遠野と結婚したら病院で働く為に彼と同じ大学の医学部を目指していて―――現在模試の成績も良く、順当に行けば合格するだろうと言われている。


その性質をいかんなく発揮して、熱心に勉強した結果分かった事は。


男性は女性と違って体の構造上、複数の女性と気持ちが無くても性交渉を行えるらしい。相手を好きになっても、その感情はホルモンの関係で長くても二~三年しか継続しないらしい。だから例えば……遠野が千歳の事を恋愛と言う意味で今後好きになり他の女性との関係を断ったとしても、それは一時のことになる可能性が大きい……。


その頃、徐々に遠野の両親の事情も理解できるようになって来た。遠野の両親はお互い外で浮気を繰り返しているらしい。祖父も浮気性で―――祖母はそれを嘆いていて、最後には病を得て早逝してしまったそうだ。

その子供のうち長兄の遠野の父は、自分が浮気をしても対抗出来る強い女性を選んだ。次男である千歳の父は―――そう言うドロドロした世界に嫌気がさして家を飛び出し、医者以外の職業を選んで千歳の母と結婚した。そうしてお互い思いやりながら、幸せに暮らしている。


違う道を選んだ二人の兄弟だが、全く性質が違う所為か意外と仲は良いままだ。

千歳も話題が豊富でユーモアに富む伯父は好きだったし、少し風変りだがハッキリ物を言う伯母も好きだった。遠野も千歳にとっては楽しくて優しい兄のような存在であった。それは今でも変わらない。あの後家で見掛けた彼女以外と親し気にしている遠野を見掛けたが―――そうは言っても実の妹のように大事にされているのは理解しているので、嫌いになる事はない。ただ―――


「このままだと私―――きっとお兄ちゃんを大嫌いになっちゃうと思うんです」

「……いや、もう大嫌いになってもおかしくは無いんじゃない?」


婚約者として蔑ろにされているのだから、嫌悪感を抱いても仕方がないと思った。小日向は遠野の浮気現場を見て、尚且つその手広さを薄々分かっていながら嫌いにならない彼女が心配になってしまったくらいだ。


「私……最近読んだ本で恐ろしいコトを知ってしまったんですよ」


思いつめた表情で、テーブルに身を乗り出して千歳は打ち明けた。


「―――好きだからするのか、したから好きになるのか―――それは脳科学的には後者らしいんです。と言う事は、もし私がお兄ちゃんと結婚するとしますよね?今は家族愛しか感じていないんですが……つまり結婚して性交渉をしてしまうと、否応なくお兄ちゃんを恋愛的に好きになってしまうんですよ。するとですね、今はそれほど気にならないんですが……結婚後は割り切ろうとしても出来なくなって、きっとお兄ちゃんが浮気をすると嫉妬してしまう事になると思うんです。―――私は両親のような夫婦が理想なんです。浮気性の男なんて、たぶん自分の夫だったら許せないし気持ち悪いと思うんですよね、だから―――お兄ちゃんとは結婚したくないんです」

「そりゃ、そーだ」


当たり前過ぎる主張に、小日向は大きく頷いた。

だって付き合って無い自分だって、遠野みたいな男は気持ち悪いと思う。夫がそんな男だったら尚更だろう。


「……分かってくれます?」

「分かる!っていうかあったりまえでしょ!何でこっちが我慢しなきゃならないの?それにそう言う文献とか本も―――男に都合良いように書いてあるだけじゃないの?浮気性じゃない男だって存在するよ!私だって浮気性の男は嫌!結婚生活にドロドロも昼ドラも必要ないもん。高収入でも優しくて、浮気しない男だっているハズ!私はそう言う男を捕まえて、幸せになるつもりよ。だから千歳ちゃんも、無理して遠野なんかと結婚する必要無し!」


するとパアァッ……と彼女の顔が明るい表情に塗り替わった。興奮気味に頬を上気させて拳を握って嬉しそうに笑う。


「そうなんです!私も平穏な結婚生活を送りたい……!だから穏やか~な旦那様と結婚したいです!そうじゃなかったら一生独身でも良いくらい!」

「いや、勿体無い!そんだけ可愛かったら、いくっらでも良い男に出会えるからっ!千歳ちゃんがおひとり様だったら人類の損失よっ!諦めちゃだめ!」

「はい!お姉さま……!」


『お姉さま』と呼ばれて、はっ……と小日向は正気に戻った。何を彼女を励まして……話の論点がかなりズレてしまった。と、言うかここまで話してみて、小日向は千歳が自分と近い普通の感覚の持ち主であるような気がしてきた。これなら、話せば分かって貰えるだろう……と気を取り直して、コホンと一つ咳をする。


「あのね、じゃあ諦めてくれるよね?よーっく私の気持ち、わかるでしょ?」

「……ソレは、ソレ。コレはコレです」

「はっ?」


聞き間違いかと思い、思わず身を乗り出してしまった。

すると千歳は瞳をキラキラさせて、熱心に小日向を見つめ返した。


「お兄ちゃんが、女の人に私を会わせたい……なんて言うの、初めてなんです」

「はぁ」


確かに危うい関係の女性を婚約者である大事な従妹に引き合わせるのは愚の骨頂としか表現できないだろう。その点、何の疚しいところのない小日向を引き合わせるのは、全く問題が無いと言える。


「つまりお兄ちゃんは、『小日向かほりさん』を信用しているんです。そして私も―――お会いして、ますますお姉さまが素晴らしい人だって確信を深めました。きっとその厳しい指摘で、お兄ちゃんの素行を取り締まれるのは―――お姉さまだけです」

「いや……って言うか、自分でやれば?」

「私じゃ駄目です。お兄ちゃん、子供だと思ってあしらおうとしちゃいます」

「じゃあ、そのお兄ちゃんの今付き合っている彼女(の誰か)でいいんじゃない?」


そもそも小日向は遠野と全く男女としての付き合いをしていないのだ。だけど遠野のような浮気性でもハイスペックな男が好きな女は、それこそ巨万ごまんといる。嫌がる小日向ではなく、そう言った女性に頼めば一も二も無く頷いてくれるだろうに。


するとそれまでキラキラとした瞳で小日向を見つめていた千歳は、顔を強張らせて首を振った。




「駄目です!変な人が親戚に成ったら困ります!婚約者がいる相手と付き合おうなんて良識の掛けた人と親戚になりたくありません!だからお姉さま……!お兄様と結婚して、私のお姉さまになってください……!」

「おい……」




真面まともな子だと思って同情したのは間違いだった。

所詮、彼女も遠野の親戚……自分中心の考えは変わらないのだと、小日向はガックリと肩を落としたのだった。





小日向ちゃん、変なのに懐かれちゃいました。

従妹ちゃんは真面目な可愛い子の設定だったのですが…いつの間にかこんなキャラになってしまいました。きっと遠野のせいですね、うん。


微妙な結末のお話ですが…お読みいただき、誠にありがとうございました。

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