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朱里様を一晩中眺め温もりを堪能しながら迎えた朝
自身の着替えを済ませ朝食の支度をしにキッチンへ
「はぁ~朱里様・・・」
私は早くも朱里様が足りなくなってきました
朱里様は私を駄目にする製造機ですね
「朱里様、朝食の準備が出来ました」
「んゅ~」
「ふふ、可愛らしい返事です。着替えますので失礼しますね」
ん~どの服にしましょう
この辺りは気候が暖かいのでワンピースにしましょうか
色は黄色地で緑のラインが入った可愛らしいのにしましょう
「はい、では髪を整えますので少し移動しますね」
朱里様の髪は本当に綺麗で癖も付かないからサラサラで気持ちいいですね
「髪は服に合わせて片側だけ編みこみましょう」
「ん~、、ぁれ、、、従者さん、?」
「起きられましたか?おはようございます朱里様」
「お、おはよぅ、ござぃます、、」
「寝ている間にお着替え等済ませましたが、いかがですか?」
「え、と、、わから、なぃ、です、けど、、、可愛ぃ、、ですか?」
「はい、それはもう森の妖精も蕩けるような可愛さです」
「ぁぅ~」カァァァ
「朱里様、あ~ん」
「ぁ、、んっ」
「美味しいですか?」
「はぃ、、で、でも、、」
「どうかなさいましたか」
「ス、スプーン、、つか、、わな、ぃ、、です、か?」
「はい朱里様、あ~ん」
「ぇぅ、、あ、、ぁん」
朱里様の唇柔らかいですね~
プニプニしてて
偶に口の中まで指を入れたら小さくて赤い下でチロチロとくすぐってきて(押し出そうとしてるだけ)
その指を私の口に・・・ふふふ
真っ赤になってその指を目で追う朱里様
ゆっくり指を咥えようとしたときの朱里様の潤んだ瞳
そしてまた朱里様の口に朝食を運ぶ
さすがにスープ系はスプーンを使わないと無理ですが
そのうちスープ系は私の・・・ふふ
「では今日の予定ですが、私はお昼まで用を済ませなければなりませんので少し家を空けます」
「ぼ、僕、、なに、したら」
「家の周囲でしたら出られても大丈夫ですよ。朱里様の好きな動物たちも居ますので一緒に遊んではいかがでしょう」
「!ニャ、ニャーちゃん、、や、ワンちゃん、、いる、の」
「はい、その他にも可愛らしい動物が居ますよ」
朱里様に尻尾があったらすごく振ってそうです
・・・ありですね
「動物たちに親しんでもらえるよう朱里様も耳と尻尾をつけてみてはどうですか?」
「で、できる、んです、か」
「もちろんです」
ポン
「やはり朱里様はスコティッシュフォールドの垂れ耳ですね」サワサワ
「ぁっ///」
「朱里様はまだ御体が動かないと思いますので撫でたりは出来ませんが動物のほうから寄ってきますので今は我慢してください」
「ぁう~、、はぃ」
「では、いってまいります」
さて昨日の人間は生きてますでしょうか
無事みたいですね
汚らしい顔でまだ寝ていますね
まぁ朱里様の寝顔と比べればどの顔もその辺りの石ですが
「水よ」
バシャー
「ぅおっ!な、なんだ!!」
「黙りなさい」
「っは!お、お前は!」
「この森の中央部分は我が主、朱里様の物になりました。さっさと帰ってそう伝えなさい」
「何をふざけたことを言っている!この森はイースター王国の」
「黙りなさい」
「がぁ!い、いぎが・・」
「黙って私の言葉を伝えればいいの、分かったかしら」
「~~~」ブンブン
「朱里様の領域に近づくことを禁じ、干渉も禁じます。これを破れば国が滅びることになる。森の結界は明日解除してあげます。以上」
さて、この石を森の外に出して
はい、終了
「これでとりあえずは終わり。さて色々と処理をしてから戻りましょう」
~~~~~~~~~~~~~
「団長、報告です!」
「偵察に行った片割れが戻ってきただと?」
「先ほど森の際に突然」
「で、どうだったんだ」
報告を聞いて俺は空を仰ぎ見た
「まじかよ」
こりゃ少しばかり荒れるか
平和に過ごしたいんだがね~俺は
「はぁ、王都に伝令を出せ。報告のままに」
こんな辺境の、下から数えたほうが早いような騎士団が抱える問題じゃねぇ
とりあえず王都からの連絡が来る間だけでも平和にすごすかね~
連投!まさかの本日2話目!
次回は本当にまだ先になりそうかも・・・です