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現状確認まで行けませんでした

今回は本当に少しだけえっちぃです

目の前に人の顔があった


「っっっ!!」


慌てて目を閉じちゃった

ドキドキ

どうしよう、目が開けられない

体も動かない


「目を開けてください」


優しそうな女の人の声がする

頑張って少しだけ目を開けてみた


「始めましてご主人様」


女の人が僕に微笑んでいた

あの子と同じように優しく笑っている


「…あっ、えっと、こ…こは」


僕は人と話すのが苦手でそれはあの子でも同じ

あの子以外はちゃんと聞いてくれない

声も小さくて、聞き取りにくいと言われていた


「大丈夫ですよ。落ち着かれるまでゆっくりで」



何でこの女の人は僕に構ってくれるんだろう?

今僕のそばにはあの子はいない

あの子がいない僕に構ってくれる人なんていないのになんで?


「その女の子は関係ありませんよ。私はご主人様の従者です」


何でこんなに優しくしてくれるんだろう?

何で僕に笑いかけてくれるんだろう?


「私はご主人様のために生まれました。私にはご主人様がすべてです」



何で僕がこの女の人のご主人様なの?

僕がすべてってどういうことなんだろ?

この女の人は一体誰なんだろう?


「ご主人様は神様方に選ばれ、私はご主人様の御側でお世話や護衛、あらゆる事に対し支えるために先程生まれました。ですので私は誰かという疑問にはご主人様の為の従者という答えしか出来ません」



神様?

選ばれたのが僕?

女の人はさっき産まれた?

赤ちゃんじゃないのに?


なんで僕の思ってることに答えれるの?


「今は何も考えずに目を閉じてお休みください。起きている頃には最適化も出来ているはずですから」


女の人の手が僕の頭を撫で、微笑を見ながら僕の意識はまた落ちていった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ごゆっくりお休みください。私のご主人様」


私はご主人様を撫でながらこれからのことに思いを馳せていた


神様方に生み出された私はこの世界では最強の存在をも簡単に超えることが出来る

この力や能力があればどんなことがあってもご主人様を守れる


ご主人様が望めば旅をするのもいいですね

国を創るのもいいかもしれません

望まれるのであれば一つの場所でゆったりな生活も構いません

何より私を求めてくだされば当然お応え致します


「あぁ、私のご主人様。本当に可愛らしい御顔です」


ご主人様の頬に手を伸ばし撫でる

瑞々しい柔らかな肌

ほんのり色づく頬

そして愛らしく可愛らしい唇


指をそっと這わせる

柔らかい

しっとりと湿っている


這わした指を自分の唇に這わす


「ん、はぁご主人様」


ペロ

はしたなく指を舐めてしまった

そしてまたご主人様の唇に這わす


「ふふっ間接キスですね」




私はご主人様が目を覚ますのを愛らしい御顔をお側で見守っていた

目を覚ますまでの間のことは私だけの秘密です





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「あの森で間違いないのだな」


「はい!住民の話ではそのようです」


「まったくここ最近は何事もなかったのに…面倒だな〜」


「団長」


「みつけたのか?」


「報告では女2人だそうです。内一人は子供、もう一人はメイドと思われます」


「何だってあの森で女2人で入ったのやら」


「分かりませんが、子供は気を失っているか寝ているかで動いていないみたいです。察するに何かあってメイドが魔法で救援の為に光を放ったのだと思われます」


「…ふむ、状況的に間違ってはなさそうだな。刺激しないように慎重に保護しろ」


「はい!」


「まったく、魔法を使えるメイドを雇うとか何処の令嬢だよ」




「報告が遅いな。保護に向かった連中はまだ戻らないのか?」


「連絡はありません」


「…仕方ない私も向かうぞ。何人か付いて来い」




「おい、お前ら何している」


「あ、団長!」


「何で森の手前で止まっている」


「それが森に入ろうとすると弾かれるのです」


「は?」


「この場所以外で入れないか探しているのですが、どの場所からも森には入れないようで」


「偵察は入れただろ?」


「そのはずなのですが…」


「気付かれて、魔法で何かされたのか?」


「魔法とはそんなにも広範囲を覆えるのですか?」


「知らん。俺だって魔法でどれほどのことが出来るのかは把握していない。王都から離れたこんな辺境なら特に魔法なんて見ないしな」


「どういたしましょうか」


「とりあえず待機だ。この魔法が消えるまではどうにも出来んだろう。住人にもしばらく森に入れないかも知れないと言っておけ」


「はい!」


「はぁ面倒ごと面倒くせ〜」





森に入れるようになったのはそれから2日後だった

次回こそ現状確認までいきたいです

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