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花の色は うつりにけりな

百人一首 第9首

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

            小野小町          

 ~学パロバージョン~

  私の席の隣にはアイツが座っている。それを私はいつも横目で見る。

さらさらとした長めの髪、整った形の横顔。見ているだけで胸が高鳴る。

それだけじゃない。頭もよくて、話しているとすごく楽しい。そんなわけで彼に言い寄る女の子はたくさんいて、彼はそんな女の子みんなにいい顔をしている。

(この女ったらし・・・。)

私だってアイツに負けないぐらい美人でもてる。告白は何十人にもされた。でもすべて跳ね除けてきた。理由は一つ。私はアイツが好きだからだ。でもアイツは私の思いに気づきもしない。

アイツとは友達関係で、何でも笑いあって話すけど、いわゆる「甘い雰囲気」になったことは一度もない。これって私が女としてアイツに思われてないってことだよね。 私はアイツの事、こんなに好きなのに。

あろうことかアイツは今、本気の恋をしているらしい。しかも相手は絶対結ばれることができなさそうな相手。アイツが私にだけ教える、と打ち明けた。

バカじゃないの?こんな美人がすぐそばにいるのにどうしてそんな相手選ぶのよ。

そんな相手すぐに諦めて、そんな苦しそうな顔しないで、私を見てよ。

今日朝に鏡を見ていたら目が腫れていた。アイツの事を考えて夜、泣きながら眠ったからだ。夢の中でもアイツが出てきた。

おかげで眠りは浅く、頭はボーとして肌が少しカサカサする。睡眠不足は頭と肌の大敵だ。

家の窓から桜の木が見えた。桜の花はすっかり枯れていた。

私はこのまま恋が実らず、あの花のように枯れていくのかな。あーあ、人生空しい。

ねえ、私を枯れさせないで。きれいな花でいたいの。どうか振り向いて。

大好きだよ。





夏休み中は4日に1度、夏休み後は1週間に1度投稿します。都合によりできない場合は理由を書きます。※これから都合によりこの小説はにじファンから小説家になろうへ投稿します。

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