《しゃべくり007》
あーだ、こーだ、言わず、好きなものと嫌いなものがある訳で、これは俺がケッコー好きなテレビ番組の話である…。
人気バラエティー番組。
【しゃべくり007】
くりーむしちゅー、ネプチューン、チュートリアルの
人気芸人3組と、毎回誰だか分からない、分かっていない(出演者を当日まで知らされていない形式で)ゲストを迎え打つといったトークバラエティー番組である。
メイン司会の上田の良さは、わざわざココに書き記さなくとも、出演している大量のバラエティー番組の多さと、出演番組ほぼ全てでMCを任されているという事に留まらず、週6回の生放送でスポーツニュースの司会までもしてまうといったバケモノっぷり。
「とりあえず上田がいれば安心だ…」…という出演者や、ゲスト、スタッフの、安心感が、ブラウン管を通し視聴者に伝わってくる。
「いや~自分なんてまだまだですよ~」と嫌味なくらいに言ってみせ、それでいながら、あれだけ、ズバズバと、毒舌でツッコミ倒せるのは、その後のフォローに自信があるからであり、そのフォローの手助けに何気なく回れる名倉は、まさに、しゃべくりセブンの裏番長!
…といった書き方は、実は彼には正しくない。
何故なら彼は物凄く優しい人間である。
上田に1番近い位置に座る彼は、物凄く、器用にシッカリと何でもこなす。
時にはボケ。
時にはツッコミ。
何気なくゲストの緊張を解きほぐしてゆく…。
常に人の位置関係から、状況に応じた役割を計算出来、その中で、人の気持ちを何より優先して考えられる素晴らしい人間である…。
まぁ…しかし…それは当たり前…。
その位は当たり前…。
そうでなければ、ホリケンや原田といった、あれだけ個性の強い2人を、2人のボケを纏めれる訳は無く、名倉にそれが出来たからこそ、彼等ネプチューンは早くに売れた…。
今まで見た事の無いホリケンのキャラクター、突然叫ぶ、そのギャグは、誰も彼もが意味が分からず、それでいて、面白く、特に女性に人気があるのは、原田の渋いルックスとシッカリした演技力があるからであり、その演技力は若手時代の売れ出し時期から、「ああ~。俳優になるな~」と、少し目の良い人間なら、見抜いてしまう程のものであり、そんな個性の強い2人に「なにしてんねん!」とストレートに突っ込む名倉の、その後ろ…チュートリアルの福田が良いクッションになっており、シャシャリ出る強さも増しており、彼はまだまだ1番伸びる男である!が!その前に!チュートリアルは、まず徳井!
M―1王者になる前後からバラエティーに出始め、一時イケメン芸人のトップとなったのは知っての通り。
今や、ブラマヨ、フット、タカトシ等の若手中堅芸人内に頭を突き出す1組なのだが、正直最初の出だし頃、この3組には劣っていた…。
トークの武器が無かったのである…。
ブラマヨ小杉のどこにでも噛み付く、度胸は無く、フット後藤の変則的な返しも出来ず、タカトシの様にコンビネーションを武器にするタイプでも無い2人は、ただ、ただ、唖然とするばかり…。
先に進化を見せたのは徳井の方だった…。
毎回しゃべくりに自分の型を持ち込み、有田と原田の中へ入ってゆく技を覚え、女性ゲストに緊張してしまう徳井を番組上のツッコミ笑いという形に乗せ、成長させた上田信也はやはり凄く、それを優しく受け入れる、原田の隣…司会の上田と1番席の離れた1人目立った、その男…。
全てを後ろで拝見しながら…何を言おうか、眼光鋭く、見渡すスナイパー的その男は、しゃべくりセブンの大エース…。
爆笑男のご存知有田!
「ボケは俺を通してやってもらいますよ…」と言わんばかりの表情で、他人のボケを観察し、どんな時でも、どんなゲストと客であっても、大爆笑をかっさらう、彼には笑いのルールが出来ており、凄さを感じる事もあり、大爆笑のビッグウェーブは常に彼から起こり出す…。
無論…彼も頭が良い。
独特な間で、色んな角度で、自分の味で攻めきる彼に、原田や徳井は対抗し、同じボケの、この2人は特に、自然とゲストと有田を含めた図式でトークを進める事も多くなり、さすがは名司会者、上田晋也のパートナーであり、大エースの有田であるが、そんな彼でも、大好きな長澤まさみがゲストの時だけは、多少ペースを崩した様で、そこにフォローが出来るまでになった徳井は余程のものであり、更に負けじと、パワーで有田や徳井から力技でも大爆笑を奪いさる原田の演技はズバ抜けており、そこに邪魔するホリケンは、実はとても気遣いであり、そんなバタバタ状態を和らげる福田の優しさを分かっている名倉は常に、一歩引いて、手を加え、そして、ソレラが全て行われている間、1秒足りとも気を抜かない上田晋也は、やはり凄く!コレだけレベルの高いトーク番組だからこそ、これだけ共演者同士で成長し合えるのだろうと納得してしまう…。
そして、そんな事などお構い無しに、あまり好きでは無いゲストだったら、チャンネルを変えるのが俺の役目である…。