第5話 殺戮衝動
黒いマントを被った男は、断崖絶壁の壁を左手に歩いていた。
男は魔女を殺せなかった為か、殺戮衝動が止まらない。
男「あああああああああ!!!あいつを殺したい!どうでもいい奴なのに…」
男は腕が震えている。
トボトボと歩いていると、目の前に大きな水たまりがあった。
男「水たまり?いつ雨なんて降った?」
男は大きな水たまりを歩いていく。
すると、中心に何かいる。
…人だ。
鎖で縛られた魔女が水たまりの上に、猿ぐつわをされて横たわっている。
魔女は涙を流していた。
臭う。どうやら、恐怖のあまり糞尿を垂れ流しているようだ。
殺戮衝動はあるが、それ以上に疑問があった。
男は魔女の猿ぐつわを外して情報を得ようとした。
魔女は猿ぐつわが取れるとこう言った。
魔女「貴様!何という禍々しい呪いだ!もはや救いなどない!早く殺せ!」
男「おまえに何が…」
男は魔女の余裕の無さが怖くなった。
魔女「アハハハハ!貴様と私に救いなどない!さあ!早く殺せ!」
魔女は笑い続けた。
男は殺戮衝動が抑えきれなくなった。
男は剣を抜き、魔女の首を落とした。
魔女は笑い顔のまま死んだ。
男の殺戮衝動は収まった。
男「何が起きたんだ…」
水たまりの水が引いていく…。
魔女の体に巻きついていた鎖もほどけて消えていった。
男「俺の呪いのせいか?全部…」
男は復讐相手にかけられた呪いの大きさにおののく…。
男「それでも それでも 奴に会わねばいけない 殺さねば…」
男はまた歩き出す。




