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1-0 無い罠にかかる

この作品には神話生物の独自の解釈や、改変がなされている場合があります。

後色々と酷いことをしたり、現実的にはあり得ないだろと思う点もありますので現実に忠実?な異世界だと思っておいてください

 汽笛の音で目が覚める。

目を開き、辺りを見渡すと声が聞こえてきた。

「こんな船の上でぐっすりと眠れるだなんて...うらやましい限りだわA君?」

「すみません、先輩...昨日全然眠れなくって...」

「謝る必要はないわよ?今のうちに寝貯めるのは良い判断だと思うわ...船が事故さえ起こさなければね」


怖いことを言う先輩だ、そんなフラグになりそうなことを言ったらなりかねないというのに、、、


「ははは、ところでほかの二人は?」

「今船酔いで外に風にあたりに行っているわ、あなたが寝ている間結構揺れていたのよ?」

「そうなんですね...割と睡眠は浅い方の自覚があったんですけど...」

「数年に一度、たった4人程度が入ることを許された絶景の島に行くのよ?当然だと思うわよ?それに今のうちに寝ておくのは大切な事よ、島で何が起こるかも...あ、外を見てごらん。」


先輩に言われ窓を見る。目先を追うとそこには島が見えていた。


全国の人間が行くことを夢に見るような、幻想的な島が




夢にまで見た島



5日前ほど前、僕は大学で様々な場所へ旅に行くサークルがあると聞いて興味本位で見学をしに行っていた。

まぁ、大学のサークルなんて、個人的なものだし、|決して友達をつくりやすそうな《脱ボッチをめざして》サークルを選んで見に行ったとかではないけど。本当興味本位だったんですけど...

「しつれいしm

「ようこそ!冒険サークルへ!」

とても大きな声で歓迎される、目前にはとんでもないほどの美人が万円の笑みでこちらを見ている。

僕はサークルにサインした、しいて言うならとても美しい人に惹かれたわけではない。

褐色はあまり趣味ではなかったけれど、新しい扉が開くような不思議な感覚を得つつ、そっと契約書の内容も見ずにサインをして、サークルに入ってしまった。

―――この後の地獄も考えずに...


サークルリーダーと副リーダーの二人と会話をする。


「いやー、このサークルもついに2桁人集まるなんてねぇ...感慨深いものだよ」

「何十人も蹴ってるじゃない、本当ならこの三年で50は来ているわよ....それに即決だなんて結構珍しいわね?そんなに強引にでも入れたい理由が?」

「秘密で!さて、そこの君、アキネ君だっけ?Luinでサークル用の部屋があるから招待させてね」


何か物々しい話の後、急に話題をふられ混乱する、Ruin?破滅?いやLuinか、通信用のアプリだったな、家族と企業的な物しかフレンドになってなかった僕のLuinに一人目のちゃんとしたフレンドが!やったぁ!


「...大丈夫?」

「ァ はい!大丈夫です!ええと...」

「あぁ!私の名前ね!私はナイラ、隣のはミコちゃん。どれぐらい続く関係かは知らないけどよろしくね!」

「よっよろしくお願いします!ナイラさん、ミコさん」


アドレスを好感しながら自己紹介を終わらせる。

きれいな人だなー、APPでいうところの18は普通に超えてそうな...褐色の.....ナイラ......ん?

彼の頭の中のピースが一つ一つきれいに状況証拠として重なっていき、一つの結論になる。


魔王アザトースをあやす蕃神の筆頭。

貌がない故に千の貌を持つとされる外なる神の一柱。

よく言われている存在だと”這い寄る混沌”などと呼ばれる...


「ナ...ナイアルラトホテップ...?」

「んっ?」

「あ、いや、何でもないっす、聞かなかったことにしていただけると....」


口に出してしまった、ほぼ初対面で邪神みたいだと言うなんてさすがに不味い事を...


「へぇ~、何が不味いって?いやーおねぇさん気になるなぁ~言ってみてほしいなぁ?」

「混乱で最悪の行動を取ったわね?」


__なんで?

おかしい、少なくとも読心されている(よまれている)これほんとにヤバイ状態...あ...

もっとおかしいことにきずいたなんでこんな聞いて来てるの?

可能性は三択程度、

ただただ興味津々か、名前を旅先で聞いたことがあったりする一般人。

または信仰対象、要するに邪神崇拝をしているヤバイ奴。

最後は...


「え、えーっと、いや、ホント、ごめんなさい!そりゃそうですよね!大学こんなところに邪神なんているわけないっすもんね!」


邪神本人である可能性。

せめてファンだから見た目寄せているだけとかだったりしませんか?


「いるよ、ここに」


肯定、肯定とともにニコッと笑う。かわいい

そんな馬鹿な、ありえない。目の前にいるのがかの有名な這いよる混沌?さすがに笑えない冗談だ...


「いつの間に私は有名になったのかな?そんな言いふらした記憶あったかなぁ...」

「説明も面倒だし、さっさと本当の姿を見せちゃえばいいんじゃないかしら?後処理も楽だし」


冗談じゃない

僕はすぐに土下座をして完璧な謝罪の体制に移行する

目の前で退散の呪文なんて唱える時間もMPも絶対足りないし、これ以外対処法が思いつかない。


「自分のできることならなんでもするんで許してください!」

「えー、どうしようかなー、君何かしら信仰してたりする?」

「いや!何も!怖くてしてないです!」

「じゃあ余計なんで知ってるのかなぁ?知り合いが邪神系の宗教とかに入ってたとか?」

「いや!違います!本で読んだだけで...」

「本?なんて本?」

「わかんないっす、題名読めなかったし、自分が読んだ後燃やしました」

「その本の内容は?」

「ええと、いろいろ変な生物とかかっこいい虫とかの絵とか説明がしてある本ですね」


正直相当前に読んだ本だし、詳しい内容とかは覚えてないんだよなぁ...


「ふぅん?私でも知らないかもなぁ、ミコちゃんは?」

「あなたが知らなくて私が知ってるわけないじゃない...そんな不思議生物図鑑(ばけものずかん)なんてあるはずもないでしょ...」

「どうやって本を見つけたの?」

「ええと、変な何かにもらったんです、”君にこれをあげよう、読んで全部覚えたら燃やすように”と。それで何も知らないまま読んで燃やして、今に至ります。」

「うーんどうなんだろうなぁ、嘘はないような気がするし、気にしない方が楽かな...」

「じゃあ見逃してもらったりとか...」

「ダメだね、うん、それだけはない。このサークルからも在学中はやめない様に、何でもしてくれるんでしょ?」

「ようこそ、地獄のサークルへ、もう逃げられないわよ」


実質死刑な気がするし、怖いことを言われた。

まぁ、こうなってしまったからには仕方がない、できる限り生を謳歌できるように最後まであがくことにしよう。


不思議な秘密にまみれた大学生活が始まる。


 ――――――――――――――――――――

その場に二人のみになった後


  疲れたわ、とんでもない人材が来てしまったわね...

一応聞いておきましょうか、どうせダメでしょうけど


「ねぇ、アレどう思う?」

「すごいね!全然読み切れてないよ!わざと表面上そういう風に思っているだけにしか見えなかったよ!どこまで本音なんだろうね?」

「処分とかって」

「絶対駄目!あんな面白そうなの見逃してたんだから、その分遊ばないと!」

「ですよね」


 クソが、私まで巻き込まれたりしないでしょうね。


 少女が一人、嫌な予感に苛まれる。残念ながらその感はあっていた。

おはようございます。

おそらく初投稿です。

この作品は様々なモノを見ながら考えて作ってきた作品なので「あ、これ見たことある!」という何番煎じだコノヤローみたいに思う場面も結構出てくるでしょう、出てきます。

でも長い目で見て頂けたら幸いです。

次回は島に踏み入れます。見たらわかりますが、アキラ、ミコ、あと二人はサークル内の別の子たちなのでお楽しみに...ニャルは基本参戦はしません。

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