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ダンジョンマスターは人間に戻りたい〜地獄から始まる転落人生〜  作者: REI


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1/5

人生は苦行

地獄に行く


「良くぞ、一億ポイントを貯めたな。今やダンジョンの王、魔王だ。なのに、本当に人間に戻らないのか?」


閻魔大王がじっと俺を見つめていた。玉座に座ったまま、まるで俺の心の奥底まで覗き込むような視線を送ってくる。



俺は一度、視線を外して深く息をついた。



最初、ダンジョンマスターとして転生したあの日から、ただ一つの目的、人間に戻ることだけが俺の軸だった。



それが俺にとっての唯一の希望だった。



だが今、俺の中でその希望は薄れつつある。

もはや、人間に戻るということがどれほど意味のあることなのか、わからなくなった。



「俺は人間に戻らない。」



閻魔が微動だにせず、その問いを繰り返す。

だが、その眼差しには、どこかしらの呆れも、諦めも、そして少しの優しさが混じっているようにも見えた。


「本当に、人間に戻らなくていいんだな? すべてを捨てて、ここで過ごす覚悟はできたか?」


その問いに、俺は再び頷いた。その瞬間、心の中にあったすべての迷いがきれいに消えた。


人間に戻ることを望んでいたあの頃の自分は、もういない。



だが、それだけでは終わらない。



「集めた一億の魂ポイントを使って、ダンジョンで殺した人間を蘇らせることはできるか?」



閻魔もその言葉に、少しだけ目を見開いた。



「お前が殺した人間——お前が奪った命を、もう一度生き返らせる?」



俺の問いに、閻魔はしばらく黙っていた。その後、ふっと微笑んだ。




「よかろう。お前の魂もいただくことになるぞ?」




その言葉に、俺はしっかりと頷いた。


「俺は、地獄に行く。」


閻魔の問いが、再び俺の心を揺さぶる。

地獄に行く覚悟を決めたのか?

俺はしばらく黙っていた。その時、全ての迷いが消えた。



「俺は、地獄に行く。」



閻魔が軽く目を細め、そして言った。



「お前の願い、聞き届けよう。」



その瞬間、全てが終わった。



俺は地獄へと足を踏み入れる。だが、その先には、終わりがあるのだろうか?

それとも、また新たな始まりが待っているのだろうか?



「地獄に行く覚悟を決めた者には、二度と戻ることはない。」



閻魔の最後の言葉が、闇の中で静かに消えていき、俺の意識を刈り取った。




あの時、なぜハイキングに行ったのか、運命だったのかも知らない。

登山が趣味の青年・山本圭介は、久々の休みに一人でハイキングに出かけた。

人里離れた山奥を歩くうちに、道に迷い、気がつけば不気味な鳥居と古びた社の前に立っていた。


そこは、地図にも載っていない「神社」。

ふと鳥居をくぐった瞬間、視界が暗転。

気づくと、目の前には巨大な玉座に座る赤ら顔の男——閻魔大王。


「よう来たな。死ぬにはまだ早いが、生きて帰すにはつまらん。」


「地獄に堕ちるか、ダンジョンマスターとして働くか、選べ。」


選択の余地もなく、圭介は「小鬼」の姿に変えられ、地下の空間へ転送された。


閻魔が最後に言い放ったのは


「魂ポイントを一億集めれば、人間に戻れるぞ。楽しむがいい。」



「ただし、ダンジョン運営にも魂ポイントが必要だ。頑張れよ小鬼くん。」

読んでいただきありがとうございます。


評価が良ければ続きも書きたいと思ってます。

よろしくお願いします。

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