※採寸にやましい心はありません
日中はゾミと冒険者、夕方から師匠たちと鍛冶をする生活を続けていると、ついに!
「っしゃあ!!【鍛冶師】Lv.4になった!!!!」
「あら、おめでとう」
「やったな!」
「あざす!!」
ふふん、これでチェスティに会える日に近付いたぜ!!マァ、4から5になるまでがクソ長いらしいけど。
ちなみに師匠に聞いたところ、
【鍛冶師】
Lv.1 精錬
Lv.2 金物製作
Lv.3 武器製作
Lv.4 防具製作
Lv.5 時間短縮
Lv.6 修復
Lv.7 複製
Lv.8 合金製作
Lv.9 合成
Lv.10 エンチャント付与
って感じらしい。
防具かぁ…何作ろうかな。
俺はタンク役も兼ねた前衛だから鎧とかほしいんだが…
「全身鎧って作るのに何日掛かります?」
「時間短縮フルに使っても一週間は掛かるぞ」
「前世なら数ヵ月か一年は掛かってたことを考えると、破格よね」
OK、最初に作るもんじゃないことは分かった。
でもそうするとなぁ…あ!そうだ、ゾミにプレゼントしよう。シンプルなシスター服しか着てなかったし。
ビキニアーマーが一瞬脳をよぎったが、マァ確実に拒否られるので普通のやつにするか。
イヤ待て、気付いたけどムズくね?胸当てでも作るかと思ったが、適当に作ったんじゃ装備できんだろ。
えー、どうしよ、うーん…
※ ※ ※
「というわけで胸のサイズ測らせてくれん?」
「理由がマトモなせいでツッコめない…」
何言ってんだ、今の話にツッコミどころは一つもないだろ。
「そうだね」
流された。
「あと、ちゃんとこういうの聞いてくるタイプなんだね。勝手にサプライズとかしそうだと思ってた」
「サプライズよりちゃんと使えるモン贈った方が良いだろ」
「何でそういうとこだけマトモなのさ、マァ良いけど」
ゾミが服を脱ぐと、無地のシンプルなブラが胸を支えていた。フリルがないこういうのも…良い………
「そんなまじまじと見ないでよ。恥ずかしいじゃん」
「お前自分がめちゃくちゃエロいって自覚あるか??」
俺が理性のない獣だったら秒で押し倒してるぞ。
「ヤ、前世の感覚的にエロいのは分かってるけどさ。どうしても自分の身体だから…」
分からせてやろうかコイツ。
「物騒なこと考えてるなら採寸は中止で~す」
「やだ!!!!!!!!!」
「容姿には見合う駄々っ子ぶりだね。ほら、ちゃちゃっと測っちゃってよ」
ゾミが両手を広げる姿勢になる。身長が届かないことを考慮してくれてるのか、座ったままだ。
とりあえず持ってきた紐を一週させて…ヒエェ嘘だろ、Fカップはあるぞこれ。
えーと、印を付けて…良し。
「うし、採寸終わり~」
「…何もしないんだ」
「理性なき獣だと思われてる??」
「うん」
「素直~~~」
俺は同意取った相手としかセックスしないが???
「キスはしようとしてたじゃん」
「あれは未遂なのでセーフ。てか結局はお前からやったろ」
「まぁ、それは…うん」
美人が照れると破壊力が凄まじいな。かわいいからキスしちゃお。
「同意してないけど~?」
「お前普段腹減ったとき何の断りもなしに俺にキスするじゃん」
「確かに…」
「だろ?じゃ、俺は胸当て作ってくるわ。楽しみにしてろよ~」
「してる~」