大食らいども
「ルル~!!飯食いに行かない!?」
「行く!!!!!!!!!!!」
というわけで街にお出掛け用の機動力度外視ワンピースでフレッサとデートだ。ハンマーも置いてきた。
「でも何で俺?」
「なんかギルドで大食い大会があるらしいからさ!アンタも結構食うだろ?」
「マァ、この身体に転生してから食費は大分ヤバいが…ナーギを誘わなくて良かったのか?」
「アイツは少食だし…何より、ナーギも一人になりたいときくらいあるだろ?いつもアタシが連れ回しちゃってるからな!」
それ向こうは思ってないんじゃねぇかな…確かに一人のが気楽な性格はしてそうだが、それ以上にフレッサにべったりだろ。
マ、ええかぁ!姉御肌系美女を一人占めする良い機会だ!悪いなナーギ!!
後で呪われそう。
※ ※ ※
オムライス、フライドチキン、フライドポテト、パン各種、ステーキ、グラタン、カレー、焼きそば、ラーメン、うどん、ピラフ、コロッケ類、パスタや丼物全般、山盛りの唐揚げ、魚とか野菜とかとにかく揚げたやつ、ホールケーキ、ワッフル、タルト各種、パイ各種、クリームとチョコソースとメープルシロップがやたらと掛けられた何か…
「この量をよく飲み物なしで食えるな…」
「飲み物あるよ」
「あ?」
「カレー」
カレーは飲み物を地で行くやつは初めてだな…
「飛び入り参加のルルさん、フレッサさんが会話しながらカレーを飲む!飲む!凄まじい勢いです!お二人は知り合いなんですか?」
「ほうへふ」
「あー、同じパーティーで冒険者やってる。俺はフレッサに誘われて来た感じだ」
実況の質問にフレッサが口に物入れた状態で喋ろうとしたので、代わりに俺が答えておく。
「もしや、『最高機密』の方々ですか!?」
何それ…??
「あぁ、そうだよ!…『最高機密』ってのはアタシらのパーティー名。前にチェスティが決めてた」
先程と変わってフレッサが答えた後、小声で教えてくれる。へー、そうだったんだ。教えてくれてありがとな。口の周りにケチャップソース付いてんぞ。
「あ、俺ギブで」
クリーム盛り盛りのイチゴとバニラアイスのクレープを最後にフィニッシュ。俺は腹八分目で済ます派なんだ。
「おっと!ここでルルさんがギブアップ!ここからはフレッサさんとリンさんの一騎討ちです!」
ほう、うちのフレッサに張り合えるやつがいるのか。食うのに夢中で気付かなかった。
どんなやつだろ。積み上がったホットドッグに隠れて見えねぇな。もう選手じゃなくなったわけだし後ろに回って…っと。
あれは…鬼か?巫女服みたいなのを着てる銀髪幼女だ。
てか片手に持ってるの酒じゃね?嘘だろ飲みながら食ってる??
おもしれー女すぎる…話し掛けよ。
「なぁなぁ」
「ん?」
「飲みもんってあったっけ?」
「あぁいや、これは持参したモンや。"酒池の盃"言うてな、酒が無限に湧き出る魔道具なんや。清酒しか出てこうへんから、ワインとかが飲みたきゃ別で買うしかあらへんけどな」
こうやって話してる間にも積まれたホットドッグは減っていっている。いやどうやってんのそれ????
「てか、その見た目で酒飲んでるの違和感ヤバいな。成人はしてるんだろうけどさ」
「あ?」
訝しげな視線を送られる。え、俺なんか変なこと言った?
「お前、転生者か…?」
そっちから聞かれるパターンあるんだ…




