我がパーティーで一番キレやすいのはキャシー(諸説あり)
今日、家主であるチェスティから召集が掛けられた。
「何の話だろ」
「最近の風紀の乱れの話じゃね?」
「それはいつものことニャ」
「確かに」
「あと、だとしたら庭に集合させる意味ないし」
「確かに」
全校集会が始まる前のようなざわめきをパンパンと拍手で収めつつ、チェスティが声を張った。
「今から訓練を開始します!」
「藪から棒すぎるだろ」
「訓練って何?避難訓練?」
「訓練は訓練です。戦闘訓練しますよ」
「なにゆえ…?」
「みなさんが弱いからです」
負けん気の強いキャシーが短剣を構えた。判断が早すぎるだろ。俺もハンマーを握りしめる手に力がこもったけど。あ、折れた。でもまぁ、これ失敗作の粗悪品だから良いか。
「弱いとは聞き捨てならないニャ」
「事実でしょう。戦闘ジョブのレベルが8もいってないなんて、おれはみなさんが心配です…!」
「お前を基準にしないでくれ」
みんながみんなカンストしてると思うなよ。
「レベルがすぐには上がらないことは流石におれも分かっています。ですので、今あるスキルを効率良く使えるように訓練しましょう」
「…マァ、それは確かに一理あるニャ」
「アタシら、やたらめったらスキルぶっぱなしてるだけだもんな」
「この世界の治安が終わっているのはみなさん知っての通りですが、となると人を相手にすることもあるでしょう」
することもあるというか、すでに何度かした後だけどな。
「であれば、拳剣槍弓呪い魔法などなど、ありとあらゆる攻撃手段から身を守る必要があります」
一理ある。
「というわけで、今からみなさんを殺しにいくので、全力で防ぐなり反撃するなりしてください」
一理なくなった。
「無理ゲーすぎね?????」
「おれとの戦闘に慣れたらみなさん同士で殺し合ってみましょう!大丈夫!危なかったら止めます!」
「あらやだこの子、人の話全然聞かない」
こいつもまた倫理終わってる世界の住民だったか…
「あ、安心してください!レベルがカンストしてから暇をもて余していたので、大抵の武器はジョブ以外の物も使えます!呪具や魔道具も多少扱えますよ!」
「何に安心しろと??」
対処しないといけないものが増えたんだが。
「では、今日から早速始めましょう!」
チェスティはニコニコで地獄の開幕宣言をした。俺たちは死んだ。
沸点が低いのはキャシー
ネタでキレたふりをよくするのはルル
フレッサが絡むと沸点が地中にめり込むナーギ




