顔合わせ
「女連れで宿に戻るって興奮するな」
「ルルさん…」
チェスティのドン引き顔も懐かしい。もはやノルマまである。
「ただいま~」
「おかえ…り…????」
「は!?!??」
「お?」
「?」
すご、全員いる。依頼にもこなれて宿のランク上げたとはいえ、流石に狭いだろ。
「ルルおまっ!『風切り』のチェスティと知り合いニャ!?」
そういやチェスティって有名人なんだっけ。俺はお外出たことなかったから知らんかったけど。
「ん?二つ名持ちってことはすごい人?」
フレナギ(※俺の推しカプ)は知らない仲間だったか。なお、ナーギは知らない人が来たからフレッサの後ろに隠れてる。
「チェスティさんだよ!依頼成功率が100%の超凄腕冒険者!!」
ゾミが興奮気味に捲し立てる。もしやファンガールだったのか?今にもサインを求めそうな勢いだ。
「あっ、僕!ゾミって言います!」
「わたしはキャシーニャ!お会いできて光栄ニャ!」
「アタシはフレッサ!」
「ぁっ、ぇと、ナーギ…です…」
「チェスティです。よろしくお願いします」
自己紹介が一巡した後、チェスティが屈んで内緒話のように話し掛けてきた。おっぱいの質量を感じる。
「ちなみにルルさん、この女性たちとの関係は…?」
「俺のパーティーメンバー兼恋人たち…ってとこかな」
「嘘吐くなカス…ニャ」
「お綺麗な方ばかりですね」
「先に言っとくがこいつら全員TS転生者な」
「は…?」
チェスティが宇宙猫になった。
「え、多…。おれが約350年生きても一人も見付からなかったのに…??」
「『風切り』でも見付けられなかったのを見付けるルルって何?」
「初対面でTSか確認する異常者ニャ」
「それを加味しても頻度がおかしいですよ。これ世界がTS好きってより、ルルさんが引き寄せてるんじゃないんですか?」
やっぱそうかな…いやまぁ、俺TS好きだし問題ないけど。
「てか、それ言うってことはあんたもTSってこと?」
「あ、はい。前世は高校生でした」
「うお、若…」
「とはいえ、今世で何百年も生きてますから」
美少女&美女たちが和気あいあいとしてる。よきかな。
「それで、『風切り』はどうしてここに…?」
「パーティーに加入しに来ました」
「は!?!???」
キャシーがめちゃくちゃびっくりしてる。ゾミは…俺の心読んで知ったんだろうな。フレッサは新しいメンバー加入を口実に宴開こうとしてるし、ナーギはキャシーの大声にビクッてしてた。かわいい♡
「言ってなかったんですか?」
「Lv.5になってすぐ会いに行ったからな」
「そうじゃなくて、約束していたことを」
「お前がこんな有名人だって知らなくて」
「ふふ…変わらないですね」
チェスティの微笑みって国宝だよな。
「こんな大人数ならせっかくですし、おれの家に移りませんか?一人一部屋ありますよ」
「えっ!?『風切り』の家に!?」
「チェスティと呼んでください。敬語も使わなくて良いですよ」
「わ~!光栄です!…じゃなくて、嬉しい!ありがとう、ぜひお邪魔したいな!」
「高ランク冒険者の家なんて絶対豪邸ニャ…!住みたいニャ!」
「アタシもお願いするよ!一々ルルが泊まってるとこに集合すんの面倒だったんだ!」
「あっ、あの、鍵付いた部屋…って、ありますか?その、あ、図々しくてすみません…」
「いえいえ。鍵は部屋ごとに付いてます」
「な、なら…」
「全員の合意が取れてんなら、押し掛けても良いか?チェスティ」
「はい、あんなだだっ広いところに一人で住むのは寂しかったので。こちらからもお願いします」
良し、それじゃ!
「引っ越しするぞーーーーっ!!」
「「「「「お~!」」」」」




