常識はログアウトした
「服を!!!!!!作らせろニャ!!!!!!!」
キャシーがパーティーに加入してから数日後、我慢ならないと言った様子で叫んだ。
「お前ら素質の塊すぎるのに着飾らなすぎニャ!!!」
「だって着飾ると男が寄ってくるし…」
「俺はいずれ全身鎧作る予定だから」
「だとしても部屋着くらい何とかしろニャ!!!何なんニャそのモノクロ統一無地は!!!!」
「オイオイ、ナメるなよ。これめちゃくちゃ着心地良いんだぞ」
「わたしなら着心地良くてかわいい服作れるニャ!!!!!」
俺たちがファッションに無頓着すぎて大暴れするキャシー。これそんなダメ?
「ね、さっきも言ってたけど、キャシーって服作れるの?」
キャシーを一旦落ち着かせるために、ゾミが袖を引いて質問する。
「ん、【裁縫師】ってジョブニャ。最近Lv.7になったニャ」
暴走状態は解除されたようだ。ゾミセラピーしゅごい。
「Lv.7!?プロじゃん!??」
確かに、【鍛冶師】もLv.5から一人前だしな。
「それで食ってけるだろ」
「わたしはわたしがかわいいと思ったヤツにしか服作りたくないニャ。今までそれに該当するのは"キャシーちゃん"だけだったんだけど…」
「俺らがめちゃくちゃかわいいせいで服作りたくなったと」
「その通りニャ」
「ツッコミがいない…」
?今のどこにツッコむ要素が?
「何でもない、自信に満ち溢れてて素敵だねってこと」
ならええか。
「マァあれだ、俺は着心地さえ良ければ何でも良いよ」
「僕も部屋着くらいなら…」
「やったーーーーーーーーーーッ!!!!」
「そんな喜ぶ??」
「あったりまえニャ!!!お前らをこの手でさらにかわいくできるなんてちょー嬉しいニャ!!!嬉しすぎてキスしたいニャ!!!」
「お、珍しい。しよ」
パーティーに入りたての頃は俺とゾミのキスを見て、
「は、お前ら…付き合ってるニャ…?」
「いや?」
「そういうわけでは」
「ハァ??」
「僕サキュバスなんだ」
「キャシーもやる?」
「事情的にゾミとならともかく、何でお前とやらなきゃならんのニャ!頭おかしいニャ!!貞操観念どうなってるニャ!!!」
「なんて常識人なんだ…」
みたいなやり取りをしてたが、慣れたもんだ。3回に1回は応じてくれるようになったし、こうして自分から誘うようにもなってくれた。良い兆候だ。
「貴重な常識人が…」
ゾミはなんか残念がってるけど、どうしたんだろうな?




