王宮採用面接
俺は王宮に来ていた。
試験は筆記とか難しい試験かと思っていたら・・。
面接試験だった。
面接で落とされた人が大勢いるってことか。
「少々ここでお待ちください」
めちゃくちゃ緊張している。
学校の入学試験以来だ。
試験と言えばせっかく高校受かったのに行けなかったな・・・。
そんな事を考えていると。
「お待たせいたしました。こちらへ」
王宮の役人に案内され、扉の前に立った。
「お入りください」
扉を開くとそこには高貴そうな人が中央に座っていた。
「失礼します」
直接顔を見たことが無いけど、王族の人のような気がする。
見事な金髪に澄んだ青い瞳、意志の強そうな目だ。
面接っていうと椅子が普通あるものだけど・・。
ぽつんと離れた場所に一つだけ椅子が置かれていた。
座っていいのだろうか?
「座りなさい」
うながされて、椅子に座る。
「この仕事を選んだ動機はなんですか?」
王族の人の隣の部下が質問をしてくる。
腰に剣を下げていて、軍服を着ているので護衛の人だろうか。
「安全で、給料が高くて難しくなさそうだと思ったからです」
そのまま思ったことを口にする。
「ふむ。どう思う?」
王族の人が隣の人に訊いている。
「嘘が付けない人柄ではないかと」
王族の人が頷く。
「経歴はこちらで調べさせてもらった。盗賊から商人を守ったり、珍しい花を採取したり・・悪くはないな」
「採用する。日時は三日後からでどうだろうか」
え?
あっけなく合格した。
「あ、ありがとうございます」
俺は頭を下げ、王宮を後にした。
****
普通、名前を相手に名乗るものだが、今回はそれをしなかった。
相手が委縮してしまうのと、万が一危険を避けるためだったからだ。
「殿下、初めてですね。採用されたのは」
「まあ、期待はしていなかったのだが、面白そうな人材だったからな」
「え?」
面白そう?そういった理由で採用されたのか、この方は。
私はエリル・ドミニク。
リスタ・フォン・ファンガム殿下の側近だ。
久しぶりの採用面接の後のこの言葉。
殿下の面白そうという発言は、今に始まった事ではないが。
「それに今までと変わった・・オーラを感じたからかな」
「魔力ですか?」
「ん~ちょっと違うような気がするが・・」
「エリルさぁ、もう少し肩肘楽にした方が良いと思うんだよね」
「殿下は楽にしすぎだと思いますが・・」
「オレはいいの、オレは」
手をひらひらさせて、金髪の麗人は部屋を出ていく。
っとわたくしも付いて行かないと。
慌てて、後ろを追いかけて行った。
面白かった
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