王都ファンガム
俺とアンは王都ファンガムに到着した。
道はレンガが敷き詰められていて、家々は四角い白い街並み。
ヨーロッパに近い感じかな?
都会だけあって、人も多く賑わっていた。
「どこに行きたい?」
「どこって、冒険者ギルドでしょ?」
俺はアンはてっきり「お洒落なお店」とか、の言葉が出てくるのかと思っていたのだけど。
「お金稼がないとでしょ?」
「ああ、うん。そうだね」
一気に現実に引き戻された感じだ。
もうちょっと遊んでいたい。
確かにこのままだと、お金は無くなっていくのだけど・・。
俺は行きたくないな、って思ってしまった。
俺とアンは手を繋ぎ歩き出す。
行先は冒険者ギルドだ。
「サラリーマンってこんな感じなのかな・・」
俺は呟いた。
「何それ?たまに知らない言葉いうよね、ミライって」
「まぁ、気にしないで良いよ。完全に独り言だからさ」
「ふうん」
遊んで暮らしたいな。
そういえば俺には便利な能力があるんだっけ。
忘れてた。
・・でもなぁ。
能力に頼って生活する気にはなれなかった。
「バレたら、利用されそうだ」
よくあるのが、お城の王様とかに利用されたり・・マンガとかの知識だけど。
俺はのんびり暮らしたいから、まっぴらごめんだ。
俺の夢はアンとのんびり幸せに暮らす事。
小さい夢ってバカにされそうだけどね。
****
冒険者ギルドに到着。
あいかわらず、独特の雰囲気があるところだ。
アンは慣れていないせいか、びくびくしていた。
「大丈夫だよ」
俺はアンの肩をぽんぽんと叩く。
「うん。ミライがいるもんね」
少し落ち着いたようだった。
俺が受付のカウンターへ行くと、見覚えがある職員が声をかけてきた。
銀髪が鮮やかで、眼鏡をかけている。
目の奥に金色の瞳をのぞかせていた。
「ミライさんですよね?こちらに来られたんですか?」
盗賊の一件でしっかり顔を覚えられていたらしい。
「シャーリン?後でこっちも手伝ってくれない?」
眼鏡の女性はシャーリンさんという名前らしい。
「はい。わかりました」
ギルド職員は同じ地味な制服を着ているのに、何故かOLっぽく見えてしまうのはなぜだろう。
「今日は仕事を探しにきたのですが」
俺はシャーリンさんに聞いてみた。
「ちょっと待ってくださいね。ミライさんが、ちょうど出来そうな依頼あったかな・・」
ツンツン
アンが俺を横から突っついた。
「ずいぶん仲がいいのね」
ぷうっとむくれている。
え?嫉妬してるの?
「前の、盗賊騒ぎの時、知り合いになっただけだよ」
「そういうことにしとく」
アンはそっぽを向いた。
かわいいけど、こんなのが年中だと困るなぁ。
ギルドに来るときは、一人が良いらしいと悟った俺だった。
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