表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/43

依頼人の家

俺は依頼人の家の前に来ていた。

木造の家はツタがはっていて、薄暗い印象。

今回の依頼は家事手伝いだ。

簡単な掃除と料理をする事。

多分大丈夫だろう。


「ここで、間違いないよな?」


俺の外見は目つきが悪くて、ガタイの体をしている。

つい忘れてしまいがちだが。

加えてこの世界では珍しい黒髪と黒目だ。

初対面の依頼人が驚いたりしないだろうか?


「まあ、今更だけど…」

深呼吸をして、俺はドアをノックした。


「は~い」

若い女性の声がした。


え?女の人?

家事手伝いっていうから男性かと…。


ドアが開けられた。

目の前には銀髪で、俺より少し背が低く髪が長い女性が立っていた。


「ああ、冒険者の方ね。どうぞ入ってください」


彼女は俺を見ても動じることなく、落ち着いた口調で家に招き入れた。


「あれ?」


俺は思わずつぶやいてしまう。

この人エルフじゃないだろうか。

耳が長くてとんがっている。

白い肌が透き通っていて、エメラルドグリーンの瞳が深海を思わせる。


「わたしは、カモミール・ムルフェ魔法使いをしています。研究してるとお掃除やら食事やら面倒くさくなってしまってね」


俺は自己紹介をした。

「俺はミライです。簡単な料理や掃除くらいなら出来ます。よろしくお願いします。」


「フフッ」

カモミールは口に手を当てて、笑った。


「君、真面目そうだね。見た目と中身が全然違う。今まで苦労してきたんじゃないかな?」


初対面なのに、何もかも見透かされている気がした。




「あれ・・?」


この家に入ってきた時から感じていた違和感。

なんだろう?

もやがかかっているような・・。


「ちょ、ちょっと?カモミールさん?何ですかこれ…。」

ぼや~っとした視界の先には大量のゴミが積まれていた。


「どうもお掃除って苦手みたいでね。出来なくてさ。一応努力はしたんだけどね…。」


目が慣れてきて、台所も洗い物が大量に積まれている。


「あ、ばれちゃった?魔法かけて見えないようにしてたんだけどね。君には効きにくかったのかな・・・」


足の踏み場もないほどのごみが散乱していた。


「まじか・・・」

俺に隠すことじゃないと思うけど・・隠れてたら掃除出来ないし。


「はぁ。まあお仕事だし。頑張りますか。」

俺は袖をまくって、近くにあるゴミに手を付けた。



****



「お~だいぶ片付いたね。良かった、良かった。もうお昼だから休んでくれていいよ」


床に散乱していたゴミは、ひとまとめにして端によけておいた。

とりあえずごみを気にせず、歩けるようにはなった。

家に帰ったらとにかく早く休もう。


「次からは、こうなる前に何とかしてくださいね?」


「大丈夫だよ、そしたらまた別の人雇うから…。」


この人は・・全く懲りていないようだ。


まあ、俺は依頼された仕事をすればいいだけだ。

報酬も高いし危険な仕事でもない。

そう考えれば楽な仕事ではないか。

今は口うるさく言わないでおこうと思った。

面白かった


続きが気になる!


と思ったら


下の☆☆☆☆☆から作品の応援お願いいたします。


面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ正直な感想で構いません。


ブックマークもいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ