ナンパ師(雑魚A、雑魚Bが現れた)
半歩、今から進めたら楽しいだろう、そう思う。
ある酔っぱらいが絡んできて、なんだか色々話してきた。
その酔っぱらいは、過去に色々やってきて面白そうなことを色々話す。
聞いて、すごいと思う。
だけど、真似するには勇気がいる。
彼の口癖は「リスクを感じなければ、面白くない」とか、
「人生暇つぶしよ、楽しくやるしか無い」とか言っている。
私の記憶力が心もとないから聞かされた内容も殆ど覚えていないが、
覚えている限りのことを適当に持って書いていこうと思う。
彼の言った口癖からは、
なんだかギャンブル厨の、ヤバそうなやつ感が漂ってくるが、
特にそんなわけではない。ただ全力でいろいろなことに立ち向かうのが好きなだけだ。
彼には大学に行かず、くすぶっていた時があった。
その時の話なのだが、
彼はナンパをしていた。
どこでしていたかは忘れた。
二人でしていたらしい。
ペアだ。
話しかける時は、
ぎこちなくて相手にされなかったことも多かったと言う。
ハジマリの言葉は、
やぁ、
こんにちは、など。
きみ可愛いね。とかもあったかもしれない。
そのときには、ドラゴンボールがはやっていたらしく、
「オレと一緒にドラゴンボール探しに行かない(キリッ」
とかを言っていたと、笑いながら話していた。
なんだそりゃぁ、と、めんどくさい絡み酒の中でも、
私も聞いていて楽しくなったよ。
まるで漫才のように、
まるでサービスのように、ナンパをしていたらしい。
女性二人連れを狙い、
彼が一人に話しかけたところを、連れがもうひとりに話して、
女性たちを退屈させないように、色々と話したと言うよ。
できなかったことも多かった。
それでそんなときには、
連れを叱咤激励して、
「オレたちは、
女どもに話しかけずに逃げるなんて、
そんなマネ、かっこ悪いぜ。」
もう一度と、勇気というか、意地で頑張った。
私よりも波乱万丈な人生を送っている。
それでも、楽しそうだ。
羨ましい。
私にもできるだろう。
でも、それは、何かが止めてしまうが。
彼の言葉で、
「誰も予想できないこととかやってみろ、
例えば、デパートのエレベーターの中で、突然に漫才をやってみるとか。
比較しなくていい。
楽しいと思うことへ向かってやってみろ。
汗と血と涙を流して、やってみろ」
と言ってきた。
彼は、実際にエレベーターの中で、漫才をやったらしい。
東急で一回、他で二回くらい。
その時の言葉は、
「どうも~、
静かなエレベータを、面白くしてみたくて」
と始まったときや、
他には、関西弁で始めたときなどがあったらしい。
それも、今じゃ、人と話す時に役立っているらしい。
私も頑張らなければ、
と思っても、意外と難しい。
そんな自分に絡んでくるから、彼は手厳しい。