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第7話

9月23日、新潟平等党は福島県域の統治権を新生「福島県」に移譲。

これにより全ての都道府県が「復活」した。

10月10日、工藤氏の裁判が大阪臨時最高裁で開廷、虐殺について有罪。

特別上訴によるものであり、いきなり最高裁で優先的に行われた。

12月1日、関東地方の復興案発表、首都は大阪のまま。

関東地方は農耕地帯化する、といった意見が出るなど、

一概に再建する訳ではないのが面白いが、楽しむ彼らを横目に

この戦争の被害は前線にいた者にしか分からない、そう思った。

2038年、東京証券取引所などの企業も大阪移転。

既に実質的には移転されていたが、名目上も移転された。

こうして東京が再び首都となる事がないという事が

世の中に決定づけられつつあった。

2月、一時は3000円以下にまで売られていた日経平均株価は1万円台に。

多くの企業が西に移転するよう発表し、西日本の無傷な土地の価格が急騰。

ミニバブルが発生したとまで言われるようになった。

3月、西関東の火山群の沈静化発表。東京城内への帰還開始。

東京城は解体が決定されたが、解体する人もおらず結果的に放置される事となった。

4月1日、旧平等党軍の残党が東京城を占拠し、東京国の独立を宣言。

平等主義の復活を目指す最後の残党集団として全国から集まり、

数千~1万人規模となったとみられた。

5日、連合政府は自治権を各道府県に委譲し、連邦制とする。

これにより国会議員は廃され、各知事が代表権を持つようになった。

7日、東京の府制施行及び大阪の都制施行を決定。

首都整備法では大阪首都が明記され、東京は一都市とまで格下げされた。

同日、東京府設置、臨時府庁を八王子に。東京城の取り壊しを再決定。

東京国を名乗る武装組織の排除を開始。

12日、連合が東京国を認めなかった為、東京国軍が八王子侵攻作戦開始、青梅などを占拠。

この衝撃的な知らせはすぐさま京都に伝わり、疲弊した連合軍の対応力も疑われつつあった。

13日、連合海軍が東京城を砲撃、東京城南部外壁を破壊。これに一喜した京都は

陸地では劣勢になり八王子まで追い詰められた事に一憂した。

17日、東京国軍が八王子城跡に立て籠もった連合軍を包囲、市街は占拠。

防衛設備を整えてはいたものの、全軍での攻撃には耐えかね降伏準備。

19日、連合軍がお台場・勝鬨橋方面から東京城に侵入。

東京国の本拠を潰したものの兵力は殆ど削れず、依然として混乱は続いた。

20日、江戸城跡の東京国政府施設を破壊、東京国幹部は立川に避難完了。

米国は東京国をテロ組織に認定し、無断で立川に大爆撃を実施。

日本国民は大激怒し、無差別攻撃だとして強く糾弾した。

27日、八王子城跡の落城、また東京国軍の神奈川侵攻開始。

東京城を破壊した部隊は立川まで行ってろい、瓦礫の中を戻るのは困難であった。

30日、東京国軍により横須賀陥落、停泊していた戦艦・駆逐艦計12隻を奪われる。

これで東京国は現代版海賊となったのだった。

5月1日、和歌山沖で東京海軍と連合海軍が交戦。

呉の艦隊が間に合わず、巡洋艦2 対 戦艦+駆逐艦12という圧倒的劣勢で大敗。

3日、東京海軍が二手に分かれ、志摩半島と宿毛湾を攻撃、養殖業に大打撃。

東京国本国は連合軍による猛攻を受けて鎌倉へ逃亡。

6日、海軍は合流し、日没後沖縄本島北部を占拠。鎌倉焼討目前にして文化財的価値を鑑み、

東京国本国は降伏。本国は東京海軍に武装解除命令を出すも黙殺。

8日、旧海軍は沖縄本島を制圧するも、沖縄県知事金城茂昭以下30万人が蜂起。

その後、沖縄知事隊は漁船で本島各地から隣の渡嘉敷島に集結し、抵抗。

10日、旧海軍が渡嘉敷島に侵攻も、漁船の体当たり作戦により殆ど沈没。

13日、沖縄知事隊は本島南部首里に上陸し、旧海軍は降伏。

沖縄県は日本からの独立を宣言し、琉球共和国建国、初代大統領は金城氏。

15日、連合政府はこれまでの日本政府の沖縄に対する冷遇を鑑み、

琉球共和国の独立を承認。但し沖永良部島以北は連合領とした。


終。最後まで読んでいただきありがとうございます。

第二部も投稿予定です。

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