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7話 体育祭開幕!

夕方投稿ですがよろしくお願いします!

 今日はいよいよ体育祭だ。一年で数少ない俺の見せ場でもあるのでやる気満タロウなのだ。


「おはよ……ってええぇ⁉︎」

 クラは俺の家に来て叫んだ。


「おはようクラ様。今日は絶好の体育祭日和だな」


「あんたこういう時はちゃんと起きるんだね……」


「そうなんだよ旦那」


「てかリレーでこけて戦犯になれ」


「そのままお前に返しておく」


「お、喧嘩中か?」


「いやいや、今日はいい天気ですね、シンさんや」


「そうですねテルさんや」


        そしてーー

 




 いよいよ体育祭が開幕した。前半は正直見せ場はないのだが、ヒナが健闘したり、ウミが活躍したり、シンも活躍したり……ちなみに俺は足が速い以外は普通なので走る系しか活躍はできないぞ。


 まぁ俺らのクラスは、ウミとかがまとめてくれたおかけで現在2位といういい順位で終えることができた。


 昼飯の時間。俺らは食べながらリレーなどなどのことを話していた。


「私は運動はできないので……凄いですね」

 ヒナが言う。


「ヒナだって頑張ってる頑張ってる」

 

「クラの言う通りだぞ。クラが褒める事なんて滅多にないんだし」


「おいこら」


「俺らだって暴力的な幼馴染がいたから走るのはやいだけ……」

 だから暴力的な幼馴染さん、殴るのやめてくれませんかね。



 午後の部。やはり最後のリレーが重要になるだろう。女子がリレーで1位なら優勝が確定とまではいかないが、リレーの得点配分は凄いのでかなり有利になる。やはり暴力幼馴染……ゴホン。クラが頑張ってくれるだろう。そしたらまぁ男子リレー1位でちょちょいのちょいだ。


 そしていよいよ女子リレーが始まる。チラッとクラを見たら、他のメンバーと仲良く話してたし、和解できてよかったなと思った。



 女子リレーは、揉めた女子がトップで走り、ウミが最後のアンカーのクラにつなぐ流れだ。モブB子さんごめんよ、君はモブだ。


 揉めた女子やモブB子さん、ウミのバトン繋ぎはとてもスムーズに行き、ただいま1位。クラが教えたのもあるし、ウミが引っ張ったのも活躍したのだろう。


 そして1位でクラにバトンが渡る。これで優勝だなと確信したーーその時、クラはバランスを崩して転んでしまった。


「どーするシン……やべぇぞこれ」


「差が空いていたからまだ助かったけどこれは次の男子で1位取らないとやばいな。2位の1組は上位に来てないが、3位の3組が1位になるから三つ巴ってことか」


 クラが転んで2位になった女子リレー。ただ、転んで2位というのは差が大きかったのもあるが、クラが頑張って持ち直したのはとても凄いと思う。


 







 女子リレーメンバーが称えられる中、クラはずっとうつむいていた。


「お疲れさん」


「私、最悪だよ。気持ちが空回りして転ぶし」


「2位なら俺らが1位になれば大丈夫だから。よく頑張ったな。見せ場ごっつぁんです」


 そう言って俺は軽く頭をポンと叩いた。


 男子リレー。モブ君や須田が健闘してるものの6組中3位。まぁでもこれだけの差なんて誤差誤差。相手は陸上部とかゴリゴリな人だしな。


 シンが2位まで差を埋めてくれていよいよアンカーの俺。差はそれほど大きくないのでこれぐらい――何でもない。


「ほらっ見せ場行ってこい」

 シンからバトンを受け取る。






「お疲れ。あとは俺がもらっていくぜ」





 1位だった奴をさっさと抜き、最後は流してゴールした。


「……………………………………………………」

 まぁ陸上部にも入ってない俺がこんな走りしたらそうなるよね。


「1位は6組!」

 アナウンスがやっと流れた、


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 この歓声めっちゃ気持ちいい……


「流石だな」


「シンもテニス部では頑張った頑張った」


「ちっ、いくら幼少期たくさん遊んだからってお前の走りは陸上部以上だよ」


「ま、才能だね。これでちょっとうるさくなるかな」


「腹立つわー」



 というわけでまぁ予定通り優勝した……って事だ。

 まぁ本来は女子リレーが1位で、最後しれっと抑えるつもりだったがクラの事もあったし、本気出しちまった。まぁこんなに足が速いのは俺も謎なんだけど。


 体育祭が終わると、凛先輩が話しかけてきた。

「かっこよかったよ、清輝君」


「いや……ちょっと本気出しただけですよ」


「私はもうほとんど観戦だからね。皆避けていくから」


「……なんかあったらいつでも言ってくださいね」


「清輝君は“優しい”ね」



 帰り道。


「じゃーなーお疲れ」


「シンも乙ー」

 シンが帰ったのをみて俺は声をかけることにした。


「……」


「ほら元気出せっての」


「……」


「シンにダサいところ見られて泣きたいか?」


「……」


「せっかくの皆の努力を潰したのが悔しいか?」


「……」


「俺が帳消しにしただろうが」


「でも、そんな目立つのは嫌なんでしょ」


「まぁ凛先輩といて目立ってるし、大丈夫大丈夫。

 だって“幼馴染”だろ?」


「……」


「ほら、さっさと家帰って泣いて、また明日から元気になれよ」


「このバカ……」

 そう言ってにひひと笑うクラ。その笑顔に俺も笑顔で返した。

今回は体育祭ということで主に、幼馴染を書きました……


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