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5話 体育祭に向けて

 俺らの学校は4月にはやくも体育祭がある。そして今日は体育祭の競技、選手決めなどのホームルームだ。


 仕切ってるのはクラス委員長のシンとクラ、そして体育委員で活発な女の子、海野(うみの) 夏菜(なつな)だ。これぞ活発な女の子みたいな名前してるなって感じだろ? 俺もそう思う。


「清輝は何すんのーー?」


「海野……俺はリレー選手だからそれだけでいいだろ?」

 まぁ俺が足速い理由はまた別の話で。


「まぁいいけど! それより次は縄跳びやる人ー?」


 海野は誰とでも仲良く接している女子だ。あの羽咲を否定した男子は見習って欲しいなほんと。まぁ海野は急に下の名前で呼んだりしてくるからテンパる男子もまぁまぁいる。可愛い顔にポニテと、あとたわわに実った何ががあるからだよな、うん。


「てかもうそろそろよくねぇか? もうリレー選手も飽きた」


「テル、モテるぞ。いいチャンスじゃねぇか」


「シン、なるほど。それはいい」

 凛先輩にいいところ見せれるし。


「河野さんもリレー出るんでしょ? すごいなぁ……」


 羽咲が入ってきた。


「クラでいいよ。あとシンとテルね」


「本当仲がいいんだねー!」

 

 今度は海野が入ってきた。


「まぁな。海野はでも皆と仲良いじゃんか」


「でもそんなのは偽物みたいなものだよ。最近は羽咲さんも入ってきたみたいだし」


「偽物ってそんなことねぇだろ」


「じゃあさ、私も入れてくれる?」


「別にいいけどさ、どうしたんだ?」


「女の子が単純に仲良くなりたいっていうのはダメですかね、旦那」


「旦那言うな。まぁいいけど」


「メンバーも増えたことだし呼び方決めようか」


「別に羽咲と海野でよくねぇか」


「ダメだよ!」

 なんかすごいプライド持ってんな。


「海野っちは"ウミ"でいいかな。羽咲っちは"ヒナ"で」


「え、でもいいんですか……?」


「いいっていいってよろしくなヒナ」


「ぐっ」

 そう言ってヒナはフリーズしてしまった。


「あーあ、テルのせいだ」


「いや俺のせいかよ!?」


「それより私には言ってくれないのか旦那〜じゃなくて、テル」


「わかったわかったウミ。これで満足か?」


「おけ! 満腹!」


「なぁテル、このグループ美人多すぎな」

 シンがこそっと入ってきた。


「まぁ性格に難ある……」

 殴られました。察しよすぎやろ、幼馴染。


「まぁ私も、ウミも綺麗だし、ヒナだってもっとイメチェンしたら可愛くなると思うよ」


「今フリーズしてるから聞こえてないけどな」


「だね」


 そんなこんなで放課後。凛先輩に今日はリレーの練習があるからとメッセージを送り、練習することにした。凛先輩は、

 窓からみてるねというメッセージ。死にそう。


 リレーのメンバーで、俺とシンはいいにしても、この前ヒナを批判した男子がいるのでやりづらい。


「お〜みんなよろしくね〜」


「まぁここは休戦すっか……クラスもやる気だしなぁ」


「うん? 何の話? 前のやつ?」

 殴っていいよね?


「お前今度はそんな事すんなよ」


「急にお硬い話とか……まぁ休戦なんでしょ? おけおけ〜」


 そんなチャラ男子、須田(すだ) 海馬(かいば)に腹立ちながらも練習はまぁまぁうまくいった。これなら優勝も狙えるぐらいだ。もう1人出番がないやつはモブAと名付けよう、ごめんな。そんな時、女子の方からクラの声が聞こえた。


「みんなしっかりしてよっ!! こんなんじゃ勝てないよ!」


「あんた何様? ちょっと速いからって文句言わないでよ。いこいこ」


「クラ……」

 ちょっと昔のことを思い出した。


「あ、テル君!」


「どしたウミ。揉めたか? まぁ見たらわかるけどな」


「ちょっとね」


「……任せとけ。俺は相談部だぞ」

 それに大事な親友だからな。


「大丈夫かクラ?」


「うん……難しいね」


「人間対立なんてよくある事だろ? 俺らだって昔、あっただろ? 結構大喧嘩したけどな」


「はは。そうだね。ありがとテル」


「任せとけ。お前もシンにいい所見せたいだろ?」


「うん。頼らせてもらうよ相談部」

誤字報告、感想などありがとうございます!


ツイッター たくたく@小説家になろう




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― 新着の感想 ―
[良い点] 何が書きたいのかハッキリしていて、コンセプトの面白さだけで突っ走って倒れるような不安がない。 [気になる点] 会話シーンがリズミカルにかけていて、そこが著者の書きたい部分のひとつだと思うが…
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