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俺の周りに超絶美少女が多すぎな件  作者: 向井 夢士
3章 1人1人の物語
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30話 怪しい雲行き

 翌日。須田たちに話を聞こうとしたが、学校には来てなかった。氷河先生は


「体調が悪いと親御さん? が言っていたけど不安になるわね……」

 まだこの時は俺はどこか甘く見ていたのかもしれない。氷河先生は、


「何かあったら必ず大人を頼ること、いいわね?」

 と言ってくれた。ほんとにいい人だと思う。


 文化祭まであともう少しなので劇の練習も過熱する。ヒナの脚本”ひねくれた俺とS級美少女”は

ひねくれ主人公とS級美少女が出会って変わっていく話である。劇のキャラクターの名前は本名のままで、

主人公が俺。S級美少女がクラ。サブヒロインにウミ。主人公の親友がシン。監督はヒナ。


「ねぇテル君? 一緒に部活入らない?」

 クラがめっちゃ可愛い、マジ天使パネェ。


「おお、そうだな……」


「「そこぉっ!」」

 シンとヒナが俺を指さす。


「え?」

 俺なんかしたか? あ。


「このシーンは主人公が驚くシーン! 彼女が小悪魔風のセリフ言ったからって照れない!」

 ヒナが名監督みたいにメガホンを持って言う。


「おお、そうだな……じゃねぇよ! 何押し切られてんだよ!」

 シンさん、俺がリア充になってから厳しくない?


「悪いもう一回頼む」


「流石に1回休憩しよ? 私飲み物買ってくる」

 クラがそれを見てか、やさしい提案。


「流石、クラ! ありがと」

 なんで俺はここでついていかなかったのか。謎の人物を気にしなかったのか。この時の俺はどこか緩んでいたんだ……


 クラはそれからかえってこなかった。


「しまった……謎の人物が来ないから安心してたのか俺はっ! いっそ殺せ!」

 昔の自分を殴りたい。


「まぁまぁ落ち着いて……て無理だよね」

 ウミのその言葉も今の俺に刺さる。


「しょうがない。これはさすがに警察にも言わないとな」

 シンも優しく言ってくれるけど、これも刺さる。


「一体俺たちに何がしたいんだ……絶対許さねぇ。俺のせいでクラが連れていかれたんだ。俺が必ずクラを、彼女を助ける」

 取り返すしかねぇ。

いよいよ30話! いけるとこまでは毎日投稿!

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