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俺の周りに超絶美少女が多すぎな件  作者: 向井 夢士
3章 1人1人の物語
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22話 化け物

 橘先輩たちが脅した……おっと失礼。橘財閥と警察の活躍により、山田グループの位置がわかった。そして時間もないのでいよいよ乗り込むことに。


 夕方6時。香川県高松市の倉庫に到着。ここがアジトらしい。


「あなたたちは私がお守りします」

 お仕えの人マジパネェ。橘財閥の人が俺らの警護だ。とても頼もしい。そして警察が主に乗り込む。


「じゃぁお願いします」

 そういってドアを勢いよく開けようとした瞬間……


「流石、はやいね」

 上から見下ろしてるのはもちろん


「レン……」


「クラちゃんはこっちだよ」


「てめぇ、クラって気安く言ってんじゃねぇ」

 俺がそうキレ気味に言うと


「ふふ。僕にはかなわないよ」


 1階の奴らは警察が何とか戦ってくれるので、俺らは気を付けながら上に上がる。上がるとレンとごつい男が2人いた。


「橘財閥のボディーガードたちはやっかいだねぇ。ひとりで行ける?」


「はっ」

 レンがごつい男を指示する。


「もう一人は俺が何とかする。レンは頼む」

 橘先輩一人に任せていいのか迷ったが俺は信じることにした。


 そして俺はレンに殴りかかる。しかしうまく流される。シンも腹を殴られ、返り討ちにあってしまう。


「おっ、可愛い娘がここにも」


「ふん……私は女でも強いぞ」

 女子たちはさすがに待機となったが、優香会長は志願して、実力もあるので一緒に来たのだが……

 

 レンは顔を素早くつかみ、たたきつける。


「優香先輩っ!」

 シンが叫ぶ。


「はっはっは。僕らには勝てないんだよ」


「てめぇこの野郎!」

 橘先輩が蹴りを入れるがかわされる。


「橘先輩……とおつきの人」

 意識がもうろうとしながら、何とか俺も立ち上がる。


「倒したのか、やるね。いよいよ僕一人になったね」


「……」


「ただ僕はここに爆弾を設置している。僕を捕まえたり、最悪殺しても爆発するだけさ」


「この野郎、化け物だ」

 橘先輩が軽くつぶやく。


「だから君らは僕を説得しなければならない。終わりだね」


「……はは」

 俺は無理だとこの時はっきりわかった。


 ごめんクラ。俺らもう限界だわ。もう無理だ……



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