22話 化け物
橘先輩たちが脅した……おっと失礼。橘財閥と警察の活躍により、山田グループの位置がわかった。そして時間もないのでいよいよ乗り込むことに。
夕方6時。香川県高松市の倉庫に到着。ここがアジトらしい。
「あなたたちは私がお守りします」
お仕えの人マジパネェ。橘財閥の人が俺らの警護だ。とても頼もしい。そして警察が主に乗り込む。
「じゃぁお願いします」
そういってドアを勢いよく開けようとした瞬間……
「流石、はやいね」
上から見下ろしてるのはもちろん
「レン……」
「クラちゃんはこっちだよ」
「てめぇ、クラって気安く言ってんじゃねぇ」
俺がそうキレ気味に言うと
「ふふ。僕にはかなわないよ」
1階の奴らは警察が何とか戦ってくれるので、俺らは気を付けながら上に上がる。上がるとレンとごつい男が2人いた。
「橘財閥のボディーガードたちはやっかいだねぇ。ひとりで行ける?」
「はっ」
レンがごつい男を指示する。
「もう一人は俺が何とかする。レンは頼む」
橘先輩一人に任せていいのか迷ったが俺は信じることにした。
そして俺はレンに殴りかかる。しかしうまく流される。シンも腹を殴られ、返り討ちにあってしまう。
「おっ、可愛い娘がここにも」
「ふん……私は女でも強いぞ」
女子たちはさすがに待機となったが、優香会長は志願して、実力もあるので一緒に来たのだが……
レンは顔を素早くつかみ、たたきつける。
「優香先輩っ!」
シンが叫ぶ。
「はっはっは。僕らには勝てないんだよ」
「てめぇこの野郎!」
橘先輩が蹴りを入れるがかわされる。
「橘先輩……とおつきの人」
意識がもうろうとしながら、何とか俺も立ち上がる。
「倒したのか、やるね。いよいよ僕一人になったね」
「……」
「ただ僕はここに爆弾を設置している。僕を捕まえたり、最悪殺しても爆発するだけさ」
「この野郎、化け物だ」
橘先輩が軽くつぶやく。
「だから君らは僕を説得しなければならない。終わりだね」
「……はは」
俺は無理だとこの時はっきりわかった。
ごめんクラ。俺らもう限界だわ。もう無理だ……
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