17話 絡み合う恋事情
今回遅れて申し訳ないです。
「ウミちゃんは走り出したか。いい加減私も決着しなきゃね」
凜先輩がぼそっと言う。
「……凜先輩はテルのことが好きなんですか?」
「一回振っちゃったけどね」
「やっぱりあの1件があったから?」
「そうだねぇ。ま、私は男を見る目がなかったんだけどね」
「……」
凜先輩の顔はどこかさみしげだったような……
「クラちゃんは清輝君のこと好きなの?」
「わかんないです……でもやっぱり私は」
好きなのだろうか?
「うん。これからはライバルだね」
テルはこの2人がこのことを見てたことは知らない。
俺は、どうしていいかわからなかった。告白されたことは今までになかったし、キスもされたことない。”ウミ”という女性にどう接したら正解がわからなかった。だから避けていたんだが……
そんな中、夏休みがいよいよ始まる。わが校の夏休みはそんなに長くなく、特別授業などもあるのだが夏祭りがある。この夏祭りは昔からあって、大体リア充ができるのがこの期間だ。かといって俺は誰かに告白するわけではない。自分の気持ちをきっちりとわかるために……そして自分は今誰かに恋愛感情を持ってるか確認するために、俺は夏祭りに行く。
夏休み最初は前期特別授業だ。これが終わると、その週の土曜日に夏祭りがある。前期特別授業は午前中だけのですぐ終わる。そんな中、夏祭りの日はどんどん近づいて……
前期特別授業最終日。今日が金曜日なので、明日夏祭りがある。
「私といきませんか?」
ウミが小悪魔っぽく誘ってくる。
「私といかない? シンはいかないって言ってるみたいだし」
クラとは毎年行ってる仲だ。だが今年は少し違う。
「先輩と一緒に行ってくれる後輩はいますか?」
凜先輩はごめんね、という顔で誘ってきた。
「あ、あの私と一緒に……」
ヒナは緊張しながら、早口で誘ってきた。
俺はいろんな人から誘われたが、みんなで行くことにしている。誘った人たちは不満そうだったが……
この夏祭りが、テルたちの新たな物語のスタートとなる。
今回からパソコンで執筆することになり、最初のうちは結構変かもしれないので誤字報告待ってますね。
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