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俺の周りに超絶美少女が多すぎな件  作者: 向井 夢士
3章 1人1人の物語
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16話 ウミの物語

今回は視点が変わります。

 ウミの告白から1日が過ぎた。俺はこういう時頼りになるクラに相談していた。


「ウミに告白されたの?」


「あぁ。今好きな人がいないからいいじゃんってね。

でも俺はそれで付き合うのは失礼だと思ってる」


「難しいよね……まぁでもいいんじゃない? ウミもわかってくれるよ」


「そうか? まぁ一回また話してみないとな」


「それがやっぱり1番だね。まぁまたなんかあったら言って」


「おぉ」


 ウミを探してると、今日シンに言われた事を思い出す。


「お前、いつもクラとかに相談してるけど好きなのか?」


「いいや。てか言われてみると意識したことなかったな」


「そうか、ならいいんだ」


 シンの件でもあったけど、クラは可愛いと思う。けど友達として見た事しかなかったから意識したことはない。でも言われてるとクラによく相談してるのかな……


 




 ◇◇◇◇◇◇◇◇ウミ視点◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 私って本当ダメな女子。そんなんだから、主人公になれないんじゃん。でも我慢できなかった。どうやったら私は1番になれるのか? 私は思いついた人に会う事にした。


「会長さんちょっといいですか?」

 生徒会の1番として君臨する会長に質問すればわかると思い、優香会長に私は会いに行った。


「なんだ?」


「私は1番になりたいんですけどどうしたらいいですか?」


「……ざっくりしすぎてるがまぁだいたいはわかった。1番になりたいのか、君は」


「はい。私はサブキャラじゃなくて主要キャラになりたい」


「馬鹿者が。自分のこともわからないのに1番になれると思うな」


「え」

 私は意味がわからなかった。


「主要キャラになりたい? なら自分を磨け。他人が認めてくれるぐらい努力しろ」


「でも私だって努力してます」

 私だって努力してるのに……


「そんなものを努力と言うな、もっと自分を磨け、他人に負けるな。私はそうやってここまで来た」


「会長、終わりました。あ、取り込み中だった? すまない」

 そう言って現れたのは橘先輩。あの1件があってから別人のようになったとか。


「お前は仕事が遅いな。お前はあれだけのことをしたんだ。もっと努力しないと私の後は務まらないぞ」


「はい」


「え? 橘先輩、会長目指してるんですか?」


「はは……まぁあれだけの事をしたからそう思うのも無理はないよね。でも頑張ってやってみようと思ってさ。だって不可能じゃないから」


「まぁ努力しすぎるのもおすすめしないけどな。それで私は一回倒れたことがあるしな……はは」


「倒れた?」

 私は気になって質問する。


「昔、どうしても勝てない奴がいたんだ。そいつはテストでいつも1番だった。私はいつも2番だったが、勝つために全てを勉強の時間に使った」


「相手が7時間勉強するなら21時間ぐらいやってやるみたいにな。まぁ睡眠とかしなかったから倒れたんだが」


「まぁ倒れてからも病院とかで勉強したけどな。なんとかテストでは1番を取れたけど、もう無理だと思って諦めたな」


「それからは自分を磨く事にした。いろんな事に触れた。どうやれば1番になれるのかを考えて計画を立てて……そのような努力で今私はいる」


「お前も自分の事を一回見つめ直してみろ」




 会長の話をきいて私は自分が情けなくなった。努力をせずに一流になる人は1人もいないんだ。だから私だって負けたくないからさ、まずは自分から勇気を持って行動するんだ。


「あ、テル」


「ウミ……」

 そりゃそんな困惑した顔するよね。


「もう私は大丈夫だよ。この前はごめんね」


「いや……それで」


「私はまだ1番にはなれないけどいつかさ、1番になってみせる」


 そう言って私は不意をついてキスをする。


「な⁉︎」


「じゃまたね!」

 そう言って私はまた走り出す。誰も追いつけないぐらい独走してゴールしてやるんだ。

ウミは吹っ切れた……て感じですね。それに橘も、今はいいキャラになりましたね、はは。

生徒会長はえげつないほどのモンスターだなぁと感じたり。


感想評価お待ちしています。ツイッターもやってるので絡んできてくださいね。

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