表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寿さんの雑記帳  作者: 寿
32/133

第16話『無茶言うなよ、ジョー』

このお話、長くなってしまったので独立お引越しの最中です。

まずは補給艦隊から離れた位置で亜空間に潜行。航空機と航空機に引きずられたソナーをやり過ごす。

ソナーの範囲から離れたところで行動開始。

補給艦隊に近づいてゆく。潜行したままだ。


そして亜空間から魚雷を発射。

乙姫の魚雷は艦首に六本。

これを補給艦一隻に一本当たるように艦首を微調整しながら連続で発射する。


大変に忙しい動きになるが、そこは亜空間であり宇宙空間。

海上の潜水艦とは違い水の抵抗が無いので、スムーズに艦首の向きを変えられる。

潜行する魚雷は、護衛の駆逐艦が集音器で探知して、無線により輸送船に知らせてしまう。


そうなるとせっかく撃った魚雷をかわされてしまうので、乙姫は半身浮上。

目視でもレーダーでも発見しにくい状態で、魚雷探知役の駆逐艦に攻撃を加える。

主砲の命中音、駆逐艦の爆発音により、魚雷音は聞き取れなくなる。


そうなると魚雷は、深く静かに亜空間を進み、設定した場所で通常空間へ浮上。

魚雷からミサイルへと役割を変えて、輸送船隊に突っ込んでいくのだ。


「魚雷六本すべて命中、現在次発装填中です!」


「主砲はそのまま駆逐艦を狙え! 電探長、航空機の具合はどうか?」


「現在転進中、間もなくこちらに進路向きます!」


輸送船ニ十隻のうち六隻をしとめた。

のこるは十四隻。

次発をふくめて桜姫には魚雷が十二本しかない。

輸送船団をすべてしとめるには、乙姫があと二隻は沈めなければならない。


しかし駆逐艦の数は多く、航空機までこちらへ向かってくる。

どうするべきか?


「とりあえず潜行しよう。乙姫がやられる訳にはいかない」


ということで急ぎ潜行。航空機と駆逐艦から逃げることにする。

幸いなことに輸送船団は桜姫が待ち伏せする方角へ逃走しているようだ。

ならば。


「麻実也艦長、輸送船団が急カーブして減速しているポイントに魚雷を撃ち込みましょう」


「そうしてくれ、乙姫」


「では、桜姫に当たらないように……艦首魚雷、順次撃て!」


残る六発の魚雷を、モタついている輸送船団に次々撃ち込む。三隻が沈んだ。

残る仕事は生き延びることだ。

とはいえ、桜姫の魚雷が命中してら桜姫の存在が敵にバレてしまう。

乙姫一隻で逃げ出すことはできない。


主戦場から距離を置くにとどめて、とりあえず駆逐艦の集音器から逃れることにする。

爆雷が撒かれ、爆発音が響いてくるが、潜水艦乙姫に影響は無い。

曳航電探により、敵航空機の位置、駆逐艦の位置は亜空間にいても手に取るようにわかった。


「飛行機と駆逐艦、どちらから撃ちます? 麻実也艦長」


ヘルメットを通して、乙姫の無音通話だ。

僕は指で飛行機を形作って示した。


「砲雷長、敵航空機からしとめます。ねらいをつけてください」


亜空間にいながら、すでに乙姫の主砲は航空機に向けられていた。

電探員から、桜姫の魚雷が逃走した輸送船団に命中したと報告が入る。


「潜水艦乙姫、半身浮上。同時に敵航空部隊に攻撃をくわえる」


あとは残存した敵の兵力が、桜姫に向かないようにすることだ。

そのためにはすみやかに敵戦力をゼロにする以外に方法は無い。

乙姫、半身浮上。同時に航空機へ射撃開始。


一射目、全弾命中。

さすが、「よく見えている」だけのことはある。

ニ射目の準備をしていると、敵の航空隊が次々と落とされた。

桜姫からの射撃だ。


輸送船団は壊滅したようだ。

バイザーに映された海図に反応が無い。


「豪語するだけのことはあるね、桜姫」


関心していると飛行機はさらに落とされ、戦闘空域から一機もいなくなってしまった。

残るは駆逐艦だ。

こちらは飛行機よりも的が大きい。


船の向きを変えて、主砲がすべて駆逐隊に向くようにした。

いわゆる丁字戦法である。

そして五基五門の主砲を、それぞれ別の駆逐艦に向ける。

単装砲は連射が効くならば、このような使い方ができるのである。


三秒間で三発ずつ、6インチ砲を叩き込む。

5インチ砲にしか耐えられない駆逐艦は、すべて火を吹いた。

三発も撃ち込めば、機関部、燃料タンク、主砲用エネルギータンクといった急所バイタルのどれかに当たるものだ。艦橋や魚雷庫といったものもバイタルにかぞえられるだろう。


裏を返せば駆逐艦など、可燃物や弾薬の固まりなのだ。

6インチ一発でもお釣りがくる場合もある。


とりあえず戦闘訓練の第ニ幕も終了。

あれだけ航空機を相手にしたのだ。



潜水艦乙姫


対空 Sランク昇進

対艦 Sランク維持

雷撃 Sランク昇進



といったところではなかろうか?


「ばかやろ、これっぽっちの飛行機でいい気になるんじゃねぇ。本番じゃあ200機からの飛行隊だってあるんだぜ。それも二波。合計400機だぞ400機」


ジョー司令官から喝が入る。

というか司令官、その400機の航空機とやら、すべて乙姫と桜姫でまかなえと?

「もちろん友軍の駆逐艦や軽巡が支援してくれる。だけどそんなもんあてにするな。お前たちは海の忍者なんだからな」


いや、司令官。それ遠回しに400機全部撃ち落せって言ってますから。


「じゃあリクエスト通り戦闘機70。爆撃機70。雷撃機70の200機を二回連続でおみまいしてやる」


いやおかしい! 計算おかしいから! 三機種70ずつで210機でしょうが!

それで航空隊200機は計算がおかしい!


「おらゴチャゴチャ言ってっと、飛行機が目の前だぞ?」


わかっている。

バイザーにはすでに、接近する無数の航空機が映し出されている。


「わかってると思うが、一回でも轟沈したらまた最初からやり直しだからな。気合い入れて一発でクリアしてみせろ!」


司令官、それ無理ゲーです。

しかし桜姫は自信満々なのか、早くも発砲開始していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ