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寿さんの雑記帳  作者: 寿
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唐突ですが

友人がちょいとネタをくれたのでひと捻り

それじゃあ一丁いってみるか、オィーーッス!


なんだ元気が無いなぁ、もう一丁、オィーーッス!


大きな声を出すでない。ここは辺境伯パイソン二世の屋敷であるぞ。

そして余がそのパイソン二世その人である。


辺境伯というものとはいかなるものか? 軽く説明してしんぜよう。

辺境伯というのは外国との国境に領地を構え、外国からの侵略を防ぐ伯爵である。

故に独自に軍隊を持っていたり、外国との貿易でひと稼ぎしてはいるが、その責任は果てしなく重い。




なのに、なのにだ! 私はつい先日、前世というものの記憶を、ふいに思い出してしまったのだ! 自分は前世で過労死した日本人だったのだと!


もちろんサボろうと思えばいくらでもサボれる身分。

しかしそれでは、わがパイソン家が没落してしまう!

それはいけない! あってはならないことだ!




そんなことになっては、気ままにスローライフを目指せなくなってしまうではないか!

余は楽をしたいのだ! 働くなんぞまっぴら御免である!

ならばどうすれば良いか? ……仕事を人に任せれば良いのだ。

余の仕事を肩代わりしてくれる、有能な人材を育てれば良い!




「ヘイ、じぃ! かまん!」

「は、セバスチャンこれに」

「領内に有能な人材は無いか、探して参れ! 若ければ若いほど良いぞ!」

「ではさっそく、ハイドウシルバーーッ!」



さすがじぃ。行動が早く忠誠心にあふれておる。

あぁした民が領内に満ちてくれれば、余も安泰なのだが。

その精神、次の世代に伝えられぬものだろうか?




なに、カトリーヌ。それならば学問所を作り、忠義の心を教育しろと?

それだ! セバスチャンそのものとは言わぬが、領民すべてが忠誠心あふれるように教育をほどこせばよいのだ!

さっそく金持ちに金を出させて学問所を作ろう!

なに卒業後の人材はそれぞれの商売で好きに使えと言えば、いくらでも金は出てくる。

もちろん筆頭のスポンサーは余でなくてはならないぞ。




さて、そうなってくると本業である王国の防衛だ。

軍備増強には金がかかる。

一筋縄ではいかない問題であるぞ。

なに? 体力競技会を開催して見世物とし、入場料をとれば良いとな?




よい発案じゃ、副官。褒美をとらせるぞ。そして副官、その催しそなたが仕切ってみるが良い。

金と人は出してやろう。




「へい、お待ちーーっ! 伯爵さま、失業者と孤児院から、活きのいいところみつくろってまいりましたぞーーっ!」

「デカしたぞ、じぃ! では孤児たちは学問所送り、失業者たちは屋敷での仕事を教育するのだ! 一騎当千の士に育て、存分な働きをさせるのだ!」

「さーいえっさー!」




完璧だ。

これでサボりまくりライフを満喫できるぞ!

余の人生は、これからだ! ひゃっほー♪




「伯爵さま! 学問所教科書の検閲と教育カリキュラムの確認をお願いいたします!」

「うむ、どれどれ」

「伯爵さま! 領民たちが景気が良くなったと伯爵さまを讃えるパーティーを開催するようです! スピーチの草案をお早めにお願いします!」

「わかったわかった」

「伯爵さま! 体力競技会へ御出席ねがいます! 伯爵さまなくして会は成り立ちません!」

「何故にかくも忙しくなるか!」

「伯爵さま!」

「伯爵さま!」




余は休みたいのじゃ! 遊んで暮らしたいのじゃ!

なのに何故こうなる!

領民よ、余を讃えるな! 無駄に盛り上がるな体育会系!

えぇい畜生、俺をやすませろーーっ!




数年後、人材が育ち仕事の大半を任せた辺境伯パイソン二世は、やることが無くなって老け込み早々に逝去されたとか。


教訓:仕事人間は仕事人間を卒業できない/合掌


やはり短くまとめようとすると小ネタにしかなりませんね。これはもう少し煮詰めて潜水艦話にも活かしてみようかなと。伊藤麻実也もあんまり働きたくなさそうだから。

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