プロローグ
自作の俺強い系主人公の様な異世界攻略は出来ませんでした。でちょっと登場した作品名でそれっぽく書いてみました。
とあるテレビ番組の短い放送時間の企画で現代の新文学として1人の著者がインタビューを受けている。
「いゃぁ、やっぱり今の若い世代は空想の世界に憧れているんだと思うんですよ。」
レポーターから何故その作品が大きな反響、特に若年層に人気が出たのかを聞かれ、それに答える著者。
「ゲームとかアニメとかさ、科学が発展した今だからこそ古い時代感だったり科学とは別の技術に憧れるんでしょうね。」
それを聞いたレポーター。あぁ、なるほど。となると著者さんもそれに憧れたからこの作品を書いたとゆうことですか?
「いえ(笑)。僕の場合は……そう、夢で見たんですよ。この物語を。」
夢で?それはすごい夢ですね。意外な物語の出処に驚くレポーター。違う世界で最強としてあらゆる敵を打ち倒し、美少女達から好意を抱かれ、全ての人類から頼られる勇者になる。全てが上手くいく全てが完璧な物語。
ではその夢をそのまま本にしたと?レポーターからの質問。
「いいえ、この物語は僕の見た『夢』を皆さんに楽しんで貰えるように書き換えていますよ。」
この時。著者がその『夢』を思い返し。少し、ほんの少しだけ表情を暗くした事は誰にも分からなかった。