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西の森を抜けて

6.西の森を抜けて


 三人はお化けキノコが走ってきた森の道を奥に進んでいった。


メアリ「ところでスピカは戦闘とかできるの?」


「ドキッ。わ、わたしは怖くて痛いのは苦手だから……。でも空を飛べるスキルと小効果だけど回復魔法を使えるのよ。すごいでしょ~」


「それはすごいね。で、攻撃スキルは?」




「………………………無い」


「あははははww」


「わ、笑うなぁ~//ポカポカ」


「イタイイタイ。スピカちゃん力強い(´▽`*)」



 二人でじゃれ合ってるとレグルスがスピカに問いかける。


「空を飛べるって、ずっと飛んでることはできないみたいだけど?」


「うん。一定時間だけど移動速度は高まるから遅い攻撃ならかわせるのよ」


メアリ「でも攻撃スキルが無くて経験値とか稼げるの?」


スピカ「むぅ…」


レグルス「それもロールプレイとしては有りだからちゃんと極めていくことはできるよ。でもパーティ組んで冒険したほうがもっと効率よく強くなれるわね」


メアリ「なるほど」




 メアリ達は会話を楽しみつつ魔物も倒しつつ順調に森を西に突き進んでいった。そしてしばらく時間が経った。



メアリ「おーい。スピカ、上からの様子はどう?」


「森の出口はまだまだ先ね。あ、10m前方の茂みに大カマキリ3体!」


「ほい。フレイムショット!」



 メアリの炎魔法で森の敵はサクサク狩れた。メアリは自分の意思で炎をコントロールできるようになり、死体などのグロ要素も光の粒に変更した。


「だいぶこの世界に慣れてきたようね」


「うん。レグルスのおかげだよー」


スピカ「あ、なんかカマキリが武器をドロップしたみたいよ」


メアリ「どれどれ【ハードシックル(レア:★★)】。さすがに木刀よりは強いみたいだね」


レグルス「ちなみにドロップ品は市場などで買うよりも高性能で魔力が高い場合が多いわ」


メアリ「近接武器にも魔力があるの?」


「もちろん。この世界では近接職業でも魔力は重要なステータスなのよ。魔法使いとかに比べると伝導率が悪いけど、例えば武器に魔力を纏わせると攻撃判定や防御判定を広範囲にすることができるのよ」


「なるほどね~。あ、だったら魔法剣士かなり強くね?」


「そうだね。ならその分成長速度を遅めに設定しとくといいんじゃないかしら?」


「レグルス先輩流石っす!」


スピカ「わたしは成長速度早くしないと割に合わないわー…

……っとお二人さん、すぐに戦闘モードへ移行するわよ。前方に盾を持った大きなゴブリンがこっちに来るわ!こいつは強敵の予感!」


レグルス「りょーかい」


 レグルスは麻痺針を連打してゴブリンをけん制した。ゴブリンは大きな丸太を投げつけてきたのでメアリはこれをかわした。


「おっと危ない…」


 続いて空からスピカが基礎魔法で応戦する。


「食らいなさい。ウィンドカッター!」


 メアリは炎のシックルで攻撃していく。ゴブリンは盾で防ぎつつも風魔法と近接攻撃によってダメージを受けていく。瀕死の反撃、地割れによる攻撃もスピカには効かず、ダメージを受けた二人もレグルスの回復薬とスピカの小回復で間に合った。



「これでトドメ。雷光三連斬!」


 メアリは雷を纏った武器でゴブリンを数回駆け抜けながら攻撃後、武器を投げつけた。刺さった武器に雷を放ち、感電させ、磁力で手元に武器を回収した。


メアリ「よっしゃ倒せたー!ざっとこんなもんよ!」


レグルス「やったね」


スピカ「ふぅ~…勝てたわ~」


メアリ「どうやら盾をドロップしたみたいね。どれどれ【木製樹脂シールド(レア:★★★)】。これなら頑丈そうだし火にも耐えそうね」


スピカ「これはわたしが貰ってもいいかしら?」


メアリ「うん。もちろんいいよ」


レグルス「やっぱスピカは臆病者ね~」


スピカ「うるさいわね~……別にいいじゃない」



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