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『 』
ピピッ…。
短いコール音。受話ボタンを押す。
「…はい。私です。……えぇ。新型は残念ながら。しかし良いデータは回収出来ました。…はい。それと…。例のタイプの回収も完了しています。……はい。アレに関しては再調整を行っています。……えぇ。直ぐに投入も可能かと。…はい。次は向こうから襲撃が予想されます。…はい。そちらに関しても手は用意してあります。……えぇ。……はい。その方向で。…はい。それでは失礼します」
通話を終了する。側に置かれた拳銃を拾い、懐にしまう。
「……フフ。盛大な花火を上げるとしましょうか。…フフフフ」
鳴神は不気味な笑い声を残し、暗闇に消えていった…。
― 第三話 完 ―