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『TLS第三話』  作者: 黒田純能介
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経過記録


今回の結果は、最悪な物だった…。



アキラの死に始まり、梶浦が、スパイだった事。


そして最大の失敗が、あの男が連れ去られてしまった事…。



私が浅野と合流し施設に向かった時には、もう既に浅野が交戦した者と共に、あの男の姿は無かった。



…唯一の成果は、浅野が入手したデータだ。これがどこまで役に立つか分からないが…。

今はそれに縋るしかない、か…。





如月はレコーダーのスイッチを切ると、マイクロメモリーを取り出す。


「暗いっすね。経過記録」


「こんな記録、明るく言えるか」


「デスヨネ~」


浅野は大仰に頷く。それから、思い出した様に切り出す。


「あ、そう言えば伝令、届いてましたよ」


懐から封筒を取り出す。


「読みますね。……『今回の任務、ご苦労だった。布津君の件に関しては現在調査している。所在が掴め次第、直ぐに救出に向かってくれ。尚、特別処置として浅野君を正式メンバーに編入する。以上』」


指令を閉じてから、浅野の動きが止まる。


「ん?……正式?……やった!これでボーナス貰えるじゃん!」



ワーイワーイと喜ぶ浅野を尻目に、如月は思考を巡らせていた。





…どいつもこいつも、そんなに力が欲しいのか……。




皮肉なものだな。なあ?



純能介よ……。


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