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『TLS第三話』  作者: 黒田純能介
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事件の始まり


トン、トン、トン。


一人の男が、非常階段を上っていた。


ガチャッ。


上りきり、気だるそうに側にあるドアを開ける。


「ふぁ~あ。今日も平和だねぇ」


男は間の抜けた欠伸をし、大きく伸びをすると、廊下を歩き出した。


ゴリッ。


数歩歩いた直後、後頭部に冷たい感触。


「先ずは、一人…」


パンッ!


女の声が聞こえた直後、破裂音。男は何が起きたかも分からず絶命した。


「さてと、カラス狩り再会ね…」


女は銃を懐にしまうと、その場を後にした。


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