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"二番手"少女の小さな願い  作者: 深闇 孤独
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"二番手"少女の小さな願い 2話

****


いつもスクールが休みの日には、体力作りのために公園をランニングをしている。


ダンススクールに通い始めてもう10年ほどになる。だけどこれを始めたのは3年ほど前からだ。


もうそこの意識の違いなのだろうか、なんて考えてしまう。


陽は優しくて美人で、おまけに天才的に色々できる子だ。


どうせ叶うわけが無いのだ。モブ的位置の私に。


「うお、美咲じゃん。お前熱心だな。」


「あれ、修哉じゃん。なんでこんな日に。」


出会ったのは、真崎修哉(しんざきしゅうや)であった。


「美咲、お前こんなに走るやつだっけ。」


「いや、体力つけようと思ってさ。」


「なるほど、んでお前まだ永遠の二番手なのかよ。」


「うるさいわ!! 永遠の二番手で悪かったな!」


「まあ、でもお前は誰よりも頑張ってるからな。きっといつか、実を結ぶって。」


「…ああそうですか、はいはい。」


「なんだよ、慰めてやってんだろ。」


はいはい、と適当にあしらって走り出す。


修哉はいつも一言多い。その上、いっつも人を冷やかしてくる。


そんなところが、どこか修哉らしいのだ。安心するのだ。


こんな感情、わけがわからない。


ぶんぶんと首を思いっきり横に振り、音楽プレイヤーにイヤホンを差し、それを耳に突っ込んだ。

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