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ARゲームに挑む我侭姫とプレイヤーたち-不正破壊者の我侭姫-  作者: 桜崎あかり
ステージ4

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エピソード49-2

・2022年7月3日付

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 青騎士騒動に便乗したまとめサイト勢を初めとしたメンバーは、ここ数日の内に大量検挙されたと言う。大抵が超有名アイドルのファンサイトを運営していたり、アフィリエイトサイトを複数運営して利益を――と言えば、ご想像出来るだろうか。この辺りは――センターモニターでのニュースで報道されているのだが、これが全国区になる事はない。


『次のニュースです。芸能事務所――』


 ニュース番組でも最初に取り上げるのが、炎上マーケティングを展開していた芸能事務所の強制捜査なので――想像に難くない。このニュースを見ていた視聴者も疑問に思う部分はあるのだが、ARゲームには直接関係ない話題と言う事もあり、風化しつつあるのだろう。



 しかし、青騎士騒動が解決に向かっている中で――ある事件がネット上で注目を受ける事になる。それは、ある青騎士が失踪をしたという事だ。青騎士の便乗は逮捕出来たのだが――。何故に失踪と明言されているのかは明らかではない。その一方で、該当の青騎士だけ未だに発見できない事が今回の失踪に由来していた。


青騎士ブルーナイトか――ネット上で噂になっている青騎士は他にもいると思うが、それではないのか?』


 青騎士失踪の情報を集めていたのは、ジャック・ザ・リッパーだった。ここ最近はスコアアタック程度の参戦だが、青騎士騒動が終息に近づいたので本格的なプレイを再開したとも言える。それでもジャックの人気が下火になっている理由は、ガングート参戦が大きい。


 彼女の参戦は色々な意味でもアーケードリバースでささやかれていたマンネリ化――それを打開するには十分だった。その代償と言う意味で、ジャック・ザ・リッパー等の上位ランカーが逆に注目度を減らした、と言うのが真相のようである。


 男性ランカーの場合、大抵がプレイヤーを題材とした夢小説が原因で引退するケースが稀に存在するが、彼女たちには無関係だろう。むしろ、彼女達の場合はデンドロビウムやアルストロメリア、ビスマルク、ガングートと言った活動が活発なプレイヤーへの対策が急務かもしれない。マッチングした時の対策よりも、行動パターンを研究する方が――と言うのは、動画サイトでの人気動画の傾向からでも分かる。


 しかし、アーケードリバースは細かいアップデートで武器の弱体化や一部強化と言った事が行われる為か、一昔の動画でも研究材料にならないケースが多い。


『どちらにしても、今までのブランクを取り戻すには――時間がかかるだろうな』


 そして、ジャックはセンターモニターを離れ、マッチング待ちをしているフィールドへと向かう。どちらにしても、プレイ感覚等を取り戻すという意味でも――まずはマッチングに入り、そこで勘を取り戻すべきなのかもしれない。


『まずは――小手調べだ』


 ジャックがマッチングしたのは、通常のバトルフィールドである。特に輸送護衛等がある訳ではないが、誘導対象は存在すると言う仕様だ。純粋なバトルのみでは、別のFPSジャンルやアクション系と変わらないという事もあり、誘導対象が存在するが――それも最近では別のARゲームで登場している。結局、完全オリジナルのARゲームと言うのは不可能なのだろうか? ルールが若干似たような物になるのも宿命なのか?



 クールジャパン構想と言う物は過去にもあったが、それは政府主導だったり広告会社や芸能事務所のゴリ押しだったのが現状だ。結局、芸能事務所AとJのコンテンツが宇宙進出でもして神になるかのような道を作る為のかませ犬を見つけ、魔女狩りをする為に――。


 そう言う意味でコンテンツ流通の現状を曲解した結果、ガングートの様な人物が現れてしまったのが――政府等にとっても失敗だった。裏で工作を行う程度等で済めば良かったのだが、国会が芸能事務所AとJに貢ぐような状態を週刊誌が報じ、文字通りの大炎上した事が――。


「相変わらずのテンプレパターンの炎上記事か」


 ゲームフィールドに入る前のデンドロビウムは、ネット上のまとめサイト等を検索していた。チートプレイヤーの出現率はチート対策強化等の影響で、現在は低くなりつつある。


「チートプレイヤーが減っているのは喜ぶべきなのか――」


 デンドロビウムも本来は慈善事業的な意味でチートプレイヤーの撃破をしていた訳ではない。チートプレイヤー狩り自体は、過去にも行われているのだが――ネット上では、皆無と言及されている。まるで――何かの情報に辿り着かせないような細工をしているかのように。


『いつからARゲームは芸能事務所の所有物になった? お前達は地球の創造主とでもいうのか? 世界の神にでもなったつもりか?』


 過去に自分が言った事を思い出し、少し頭を痛めた。確かに芸能事務所AとJは無尽蔵とも言えるような金を奪う事で、各地の紛争を金銭面から無くそうと言うライトノベルも真っ青な事をリアルで起こそうとしている節がある。しかし、このような事が本当に実現できるのか――こうした構想自体がフィクションにすぎないのではないか、と言う意見も存在する中で。


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