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ARゲームに挑む我侭姫とプレイヤーたち-不正破壊者の我侭姫-  作者: 桜崎あかり
ステージ2

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エピソード31-4

・2022年6月29日付

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 様々な情報が判明していく中、意図的な記述ミスが原因でネットが炎上する事も稀に存在する。こうした記述は炎上を目的としている部分は半数を占めており、アフィリエイト収入を得る為の手段として用いられた。さすがに今日の天気は晴れなのに、それを『今日の天気は雨』と書くと明らかに仕込みと言う疑惑があり、あまり注目されない。しかし、ある程度の知名度があるようなまとめサイトが同じような事を書いたとしたら――。


 こうした悲劇は、何度も超有名アイドルの芸能事務所が日本支配する為のシナリオ――という書かれ方が半数だった。過去の事件も芸能事務所やアイドル投資家と呼ばれるファンと言うよりはFX投資や競馬投資のような方法で投資する人間――。そうした人間を芸能事務所が囲い込むことで、それこそ無限と言う様なループで日本政府に貢献してきたという。しかし、これが真実を語っているかと言われると芸能事務所は否定し、政府も関与を否定する。結局は――火のない所に煙はたたない、のだ。


 ネット上では炎上させる事でストレスを解消するような人種も存在する。中には、明らかにフィクションに見えるような案件も――まとめサイトの発言力によって、ノンフィクションのように見えてしまう。更に言えば、明らかに二次創作と言われるような出来事も――。こうしたネット炎上を恐れ、ARゲームでは特定のつぶやきサイト等を閲覧禁止としている。極めつけは、まとめサイトを運営する事は――ジャパニーズマフィアと認識されかねないのだ。



 時間は西暦2019年7月20日まで戻す。そうしたまとめサイトを調査目的で見ていたのは、アルストロメリアだった。


「こうした一連の動きがネット上で炎上騒動を生み出し、最終的にはコンテンツ業界は火の海と化した――それこそ世紀末コンテンツ――と言うのは言い過ぎか」


 彼女もコンテンツ業界の現状を懸念していたのは事実である。だからこそ――今回の草加市のふるさと納税に興味を持ち、現在に至っていた。


 その後のアーケードリバースは、ゲーム運営のノウハウを武者道の山口飛龍から教わったと言う。彼はふるさと納税の事情を知らない為、最初は戸惑ったという逸話があるらしいが――。



 午後1時30分、衝撃的な動画が拡散されていた話は――草加市内であってもあまり知られていなかった。それは別の意味でも局地的な拡散に過ぎなかった事、これを取り上げようとしたまとめサイトが警察に摘発された事にも由来する。まとめサイトの方は、これとは違う動画の著作権侵害で摘発されたのだが――どちらにしても摘発されるのは時間の問題だった。


【これは、やり過ぎだな】


【明らかに――悪意ある妨害行為に該当するだろう】


【デスゲームではないが、デスゲームに近いとはこの事か?】


【信じがたい】


【これがチートプレイヤーに対しての制裁なのか?】


 様々な意見がネット上で拡散しているのだが、倒されている人物は青騎士だった。しかも、それが複数人いる段階で何か様子がおかしいのはネット上でも分かっていたらしい。問題は――その青騎士がチートガジェットを使っていた事。しかし、それは明らかに不正と言う意味での反則行為だが、それ以上に衝撃だったのが――。


『お前達がやっていた事は、ゲームバランスを大きく揺るがす――バランスブレイカーだ』


 その人物が気絶しているであろう青騎士に対し、手持ちのサブマシンガンで発砲を続ける。


『チートの存在がゲームをつまらなくし――更には、他のゲームでも同じようなチートを生み出す!』


 サブマシンガンの弾丸が切れたのを確認し、次は手持ちの鞭で別の青騎士に対し滅多打ち――相手のライフは0であるのに、である。この人物が行っている事は、一種のオーバーキルと言ってもいいだろう。この動画は別のプレイヤーがアップしていた物だが、オリジナルの動画は削除されている為、現在拡散しているのはコピーと断言出来る。


 この人物が北条高雄だと気付いたのは、彼女の装備しているARガジェットに見覚えがあったプレイヤーのみだ。ネットで動画を見ただけの人物は、これが高雄だと言う事を伏せた状態でARゲームプレイヤー全てがこうであると拡散するだろう。それこそ、アイドル投資家や芸能事務所の狙いであり――芸能事務所の所属超有名アイドルを神にする為の作戦とも言えた。その証拠に、ARゲームを根絶に追い込んだプレイヤーに賞金を出すと芸能事務所が堂々と――?



 このデジャブを何かの罠と考えていたのは、デンドロビウムだった。高雄の動画に反応する事はあっても、その率直な感想をネットにアップしようとは思わない。


「これこそ、一部勢力がネット炎上を利用しようとした事案だと――何故気付かない?」


 芸能事務所が炎上マーケティングを利用しているのは周知の事実だが、それを他の芸能事務所や一部コンテンツの勢力が利用しないとは誰が決めたのか? ある種の同族嫌悪を――彼女は感じていた。


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